Rosemary
ローズマリー

ギリシャ神話の「海のしずく」にその名を由来するローズマリーは、古代は敬われる対象であると同時に日常的に使用された植物でした。薬用植物として非常に重宝されるとともに、神と人間の装飾品として神聖な儀式などでも用いられていたといいます。そして中世になると、ローズマリー精油のもつ治癒効果が広く知られるようになりました。ローズマリーは熱にも寒さにも強い植物で、内なるパワーを覚醒するような香りが特徴で、疲労を和らげしゃきっとリフレッシュさせる効果もあります。ローズマリーオイルはヴェレダのボディケアやヘアケアにも多く配合されており、医薬品にも使用されています。
内なるパワーを覚醒させ、疲労に対処する植物
冬は寒く夏は暑く乾燥したスペインのアデムス周辺の気候は、ローズマリーやラベンダーといった芳香植物の栽培には好条件です。ここではブラス・ アパリシオ氏がEcoaramuz社を経営しており、許可を得てローズマリーを野生採集したり、さまざまな芳香植物のエコロジカルな栽培を専門に行っています。この会社は約8キロ離れた人里はなれた山間に自社の蒸留所を有しており、ここでヴェレダのエッセンシャルオイルは蒸留されています。
パーフェクトな気候条件
生産量が増える夏になると、ブラス・アパリシオ氏は約800キロもの野生採集の葉や枝をトラックに積み、蒸留所までの長い道のりを陸路で運びます。蒸留所に着くと、山積みの葉や枝を大きなスチームボイラーへと投入します。1時間後、蒸留によって蒸気とエッセンシャルオイルが分離されると、あたりはローズマリーの香りに包まれます。800キロの小枝から蒸留されるローズマリー精油は約4キロです。ヴェレダは年間5~6トンのローズマリー精油を必要としていますが、その大半はEcoaromuz社はから提供されているものです。適正な開発と安定供給を構築するために、ヴェレダとEcoaromuz社は長期のパートナーシップ契約を結んでいます。ヴェレダは、最初の蒸留所の生産量を担保し、2つめの蒸留所の建設に融資も行っています。
アデムスの村から車で約30分。9500ヘクタールの広大な高原で、3人の従業員が野生のローズマリーを手作業で収穫していきます。空はとても青く、空気が澄んだ壮大な土地です。3人は手際よく作業を進め、電気のこぎりで古くなった小枝を刈り取り、手で採集していきます。生い茂るまでには成長していない若木は剪定ばさみで収穫されます。1ヘクタールの土地で採集されたローズマリーから、約50キロのエッセンシャルオイルがとれます。
100%安全品質の精油
公開市場でトレーダーから精油を買うと、その精油が100%ピュアだという確信を得ることはできません。高品質のオイルにこだわるヴェレダでは、環境にやさしい栽培方法と適切な抽出方法を一貫して保証できる、長い目で信頼できる優良なパートナーから調達しています。こうしたパートナーとの協力関係があってこそ、サステナブルな活動を広め、促進しサポートすることができるとヴェレダでは考えています。
このページの表記は、植物成分の一般的な性質を述べたものであり、製品の効果・効能を示すものではありません。