バイオダイナミック農法②:植物のエネルギーを最大限に。

文:ローレン・ドゥーラン

グローバルガーデン2か国目、ニュージーランドに来たわ。
ニュージーランドでも引き続きバイオダイナミック有機農法についてお伝えするわ!

牛の角を使って独自の堆肥を作って、植物エネルギーを高め、土壌を豊かにするこの農法は本当に魅力的だったわ。具体的に紹介するわね。

“牛の堆肥でいっぱいにした「牛の角」を土に埋め、6ヶ月待つ”

急にそんなことを言われたら、一体何のこと? と思うわよね。でも、これこそがバイオダイナミック有機農法の重要な土台となるの。

バイオダイナミック農法②:植物のエネルギーを最大限に。

1924年、作物の品質や農地の劣化を食い止めたいという農業経営者たちの願いを受け、シュタイナーがバイオダイナミック有機農法の原理を開発したのがそもそものはじまり。

彼の哲学は、人工的に化学合成された肥料や除草剤、農業用殺虫剤を避け、自然界にもともと存在するものだけで、土壌を安定させ、栄養素を増やすという考えだったの。

前回の記事でも少し触れたけど、シュタイナーは土壌を活性化させるために「牛の角」を使うことを推奨していたの。

牛の角に糞を詰めて(「調合材500番」と呼ばれているわ)、土の中に6ヶ月間埋める。その後、掘り出された高い栄養素を含む肥料に水を加え、1時間混ぜ合わせ、土に散布するの。

バイオダイナミック農法②:植物のエネルギーを最大限に。
バイオダイナミック農法②:植物のエネルギーを最大限に。

死骸や腐敗したものを土に植えることによって、地球に活力が与えられ、新しい命が生まれる、という理論が背景にあるわ。

現在では、このバイオダイナミック有機農法は世界中で実施されている。特にワイン製造の世界ではとても盛んで、世界的権威のあるワイン農場もその有効性を認めているほどよ。

バイオダイナミック農法②:植物のエネルギーを最大限に。

ヴェレダ・ニュージーランドの園芸師、デイヴィッドさんが教えてくれた

「牛の角」の重要性

シュタイナーの哲学では、実用的か神秘的に、牛の角をとても重要なものと捉えているの。

牛の角には血液が流れていて、骨に空気を循環させる静脈とも繋がっているんだって。これは牛の消化と健康に重要な役割を果たすの。

シュタイナー曰く、角が空に到達して、太陽と光のエネルギーを受け止めるのだそう。

バイオダイナミック農法②:植物のエネルギーを最大限に。

これには肥料の元となる動物の持っているエネルギーが重要なの。
角も糞も、雄牛ではなく雌牛のものでなければならないといわれているの。
雌牛はとてもおとなしい性格で、その優れた消化機能が高い栄養素を作り出すからなんですって。

牛の角の堆肥が土の中に埋められた後は?

土の中に6ヶ月間埋められた後に掘り起こされた牛の角の堆肥は、エネルギーが高められ、栄養素の高い肥料になっている。

それからこの堆肥は樽の中で雨水と混ぜられるの。その混ぜ方もユニークで。大勢の人で勢いよくかき混ぜて、液体の中に深いくぼみができるようにするの。

それからかき混ぜる方向を反転させて、逆回転の渦を作る。これをリズミカルに1時間続ける。後は回転が止まるのを待てばいいの。

バイオダイナミック農法②:植物のエネルギーを最大限に。

こうやってできた液体を噴霧器に入れて農地に散布していけばOK。

この土壌によって、何世代にも渡って美味しい食物を食べ続けられるっていうのは素晴らしいと思うわ。

バイオダイナミック農法②:植物のエネルギーを最大限に。

ニュージーランドのハブロックノースにあるヴェレダでは、30〜40個の角が穴の中に埋められているの。これは25エーカーの庭に散布するのに十分な量よ。

ここの園芸家たちはとても愛情を持って、手間暇かけて食物を作っていたわ。

さあ、次はアルゼンチンに移動するわ!

バイオダイナミック農法②:植物のエネルギーを最大限に。

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2019.05.15