針鼠について記した先回のコラムから丸一年経ちました。瀕死の針鼠がまたもや拙宅の地下室に逗留するような事態になれば、針鼠(その3)を執筆すると申しましたが、そのようなことにはならず、安堵していましたら読者の皆さま方から「針鼠のその後」を知りたいというご要望が多数寄せられましたので、謹んでここに近況をご報告いたします。
冬眠明けの針鼠が庭に出没しはじめたのは4月中旬あたりからでした。夕暮れ時、小生が庭に立っていると針鼠はなかなか姿を現さないのですが、どういうわけか家内が立つと数分以内にいろんな方角から針鼠が登場します。針鼠は嗅覚が非常に優れていますので、どうやら『奇特なおばさん』を嗅覚で感知し信頼を置いているようです。家内がいそいそと餌皿と水皿を所定の位置、つまり針鼠にとっては冬眠前の位置に置いたのですが、どうやら針鼠は冬眠前の餌皿の位置をちゃんと記憶しているようで、探す様子は全く見せず、餌皿に直行します。はじめは数匹だったのが5月には6~7匹になっているのにはいささか驚きました。冬眠明けでどの針鼠も空腹を抱えているので、もともと拙宅の庭近辺を縄張りにしている針鼠に加えて新規の針鼠が別のところからやってきたのでしょう。当然、権力争いが勃発して、強い者から先に餌を食べ始めますが、時には二匹ないし三匹が仲良く餌を食べているときもあります。カップルなのかどうか分かりかねますが微笑ましいです(写真参照)。なお針鼠の大きさですが、餌皿の直径が18cmですので、大きいもので体長20cm余り、小さいので15cmぐらいです。秋にはさらに成長しているはずです。








