4~5年前から、家内が親しい女友達と二人で、築60年の借家の前庭に四季の花、裏庭に野菜と果物を栽培しています。果物は5月下旬のイチゴから始まってラズベリー、スグリ、野菜はタマネギ、セイヨウアサツキ、キュウリ、ズッキーニ、トマトと無難なものが採れて平和だったのですが、5月にこの友人が「青い豆」の種を蒔いたことで庭の様子が一変してしまいました。
この「青い豆」というのは、どうやらインゲンマメのなかでも丈夫な種類で、蒔けばまず確実に芽を出す、そして成長が早いという特徴があるように思えます。といいますのは、この「青い豆」の種を女友達がロクに考えをめぐらせず、「まぁせいぜい半分ぐらいしか芽を出さないだろう」とタカをくくって、派手に蒔いたらしいのです。豆の種は農家出身の家内に言わせれば「豆が教会の鐘の音を聞こえるように」(いい表現です!)、いいかえればごく浅く蒔くものなのですが、不惑の齢を越えても直感に頼る超天然派の友人はかなり深く蒔いてしまった。これを聞いた家内は「なんでまた丈夫な豆の種を入手したのだろう…蒔きすぎたようだが深すぎて芽は出ないかも…」と、これまたタカをくくってたのですが、ご両人の思惑が大きく外れてしまいました。つまり殆どの種が芽を出したのです!
さあ大変!結果は添付の写真1をごらんください。手持ちの長さ2mの竹棒(豆の蔓が絡むための棒) だけでは足りず、ガーデンセンターから竹棒を数十本買い込んで、「青い豆」の成長を助長した成果です。丈はとうに2mを越えており、あまりの繁殖で後方のトマト(ビニールの囲いの部分)に日光が十分当たらなくなってしまいました。トマトと言えば、この友人が「黒いトマト」も栽培しています。実際には黒でじゃなく紫色で、熟しているかどうかが判別しにくい(赤いトマトは簡単にわかります)。なぜこんなトマトを栽培しようとするのか理解に苦しみます。赤紫色のトマトを「黒いトマト」と呼び、鞘が濃紫色の豆を「青い豆」と呼ぶことからすれば、ドイツ人は暗色に関してはかなり大雑把な表現をすると言わざるを得ません。
話が横道に逸れました。目下の大仕事は「青い豆」の収穫です。到底食べきれる量ではありません。冷凍したり、知人、親類などに分けていますがそれでも余ります。自宅でもよく食卓に登場するようになりましたが、茹でると濃紫色が緑に変わります。がっかりしました。味はふつうの緑色のインゲンマメと変わりません。ならば「黒いトマト」を茹でるとどうなるか…家内の冷たい視線を無視しながら実験しましたら、赤紫色が少し淡くなっただけでした。なおこの「黒いトマト」も味はふつうのものと大差ありません。
インゲンマメは一年草です。秋にはインゲンマメが繁殖していた土壌の土粒が細微になり翌年に向けてよい土壌となります。はたしてこの女友達は来年どんな野菜の種を蒔いて小生を驚かせてくれるのか楽しみです。








