スイスに住む知人で乳製品を日本に輸出することに腐心している方から、「日本では輸入される乳製品に300%の関税がかかるのでまともに商売ができない。米は関税700%でこんな条件下では絶対に外国米の輸入ができない仕組みになっている」というグチを聞かされました。乳製品の関税率は30%ほどですので俄かには信じがたい数値ですが、従量税→従価税の換算でこういう数値が出るのかもしれません。しかし300%というベラボウな数字を聞いて、もう感覚的にそして一瞬のうちにチーズが日本で高価なことに納得しました。といいますのも数年前、日本のドイツレストランでチーズ盛り合わせ(1000円)注文しましたら大きな皿に3種のチーズが数切れづつ皿に盛られた、というよりは間隔を置いて淋しく並べられたのが出てきまして、「いくらなんでも、ヒドすぎる…」と憤慨したことがずっと脳裏にこびりついていたものですから…
ドイツからのおみやげにチーズのリクエストが多いのは、国産のものにさほど美味なものがないからでしょうし(あったら教えてください)、加えて高価であることもその理由でしょう。しかしチーズをスーツケースに入れて旅に出るというのはそう安易なことではありません。一度やんごとない方から「なんでもいいからソフトでとにかく猛臭性のチーズを買ってきて」と依頼されましたので、タッパーのような密閉容器大小二個を用いてを二重にして入れてスーツケースに入れて日本に持ち込んだのですが、東京のホテルでスーツケースを開けて仰天。チーズの猛臭がスーツケースに充満しており、下着はおろか、スーツまで臭いが移ってしまっていたのには閉口しました。ホテルの部屋のクローゼットに消臭剤が吊るしてありましたが大した効果はなく、結局臭いが消えるまでに数日要しました。爾来、チーズのおみやげ持参は固辞しております。
ところで健康によい(らしい)と考えられているチーズですが、脂肪分をけっこう含んでいることはご存じでしたか?フランスのブルーチーズの代表ロックフォール(32%)、スイスの硬質チーズのエメンタール(30,5%)、粉チーズのパルメザン(26%)で、ハム(4,9%)やヒレ肉(4,5%)に比べてかなり高い数値で、ソーセージ(30%)に近くなります。小生のチーズ消費量は朝食で平均して20~30g(ほぼ毎日)、パスタ料理(週1~2回)にふりかけるパルメザンもほぼ同じ量です。
小生はかねてから「ドイツ人の年間脂肪摂取量は日本人の約4倍」と述べているのですが、2011年の統計によりますとドイツ人は一人当たり一年に約23kgのチーズを食すとあります。日本人は農水省の発表資料によれば2kg、小生は上記のデータを概算してせいぜい10kgといったところです。チーズ摂取量に関して言えばドイツ人は日本人の4倍どころか10倍以上のチーズを食べる計算になります。このあたりにもどうやら日本人女性とドイツ人女性の根本的な体型の相違があるのではないかと思われます。
日本に輸入されている外国産チーズの70%以上がオセアニアからのものだとはついぞ知りませんでした。日本の官庁の資料によればオーストラリアからのチーズが43,8%と断トツで、ニュージーランドが27%、アメリカが10%、そしてドイツは第4位とはいえシェアは5%未満です。これは価格の問題なのでしょうか、それとも味の問題なのでしょうか?オーストラリア産のチーズはまだ食べたことがありません。秋の日本出張の際にぜひ試食してみたいと思います。








