毎年10kgほどのクッキーを焼き、家族や友人に配布しているのですが、昨年は多忙にかまけてクッキーの代わりにシュトーレンを焼いて手間を省きました。で、その反動かどうか知りませんが今年はまたクッキーを焼きたいという家内の要望を渋々承知しました。どうでもよい面倒な仕事は小生が担当することになっているからです(たとえばアーモンドをナッツ用ミルで挽く、生地を捏ねる、原料を計量する、クッキーの表面を装飾するなど)。そしてある日曜日に丸一日かかって、まずは2種のクッキーを焼きあげました。厄介だったのが「クリスマスの星」というクッキーで、星型に型抜きした生地の上に固く泡立てた卵白を塗るというのが小生に割り当てられた仕事です。
一昨年は六角形で小ぶりの星だったのですが、あまり星らしく見えないということで今 年は五角形の大ぶりの星にしたとはいえ星の先端がはっきりと尖ってないとまずいわけでして、当然真っ白な卵白も尖って見えるように塗らねばならず10個や 20個なら問題ありませんが100個を越えるとなるとさすがに集中力が衰え、いくら家内に叱咤されても星らしく見えなくなってしまいます。なんとか仕上げ て一晩乾燥させ、オーブンに入れて8分ほど焼いてできあがり。
次のクッキーに移りますと、焼きあがった凡庸なクッキーにチョコレートをつける仕事ですが、一個づつハケで塗るなどという面倒なことはせず、液状のチョコレートにクッキーを軽く漬けて上げてできあがり。非常に簡単な作業ですが、問題は液状のチョコレートです。45℃に保たねばならず、あまり温度を高くすると数日後チョコレートの表面に白い粉のような模様が出るのです。数年前プラリネを作った際に苦い経験をしましたので温度厳守ということになり、取り出しましたのが小生の商売道具のSimmer Panという鍋です(写真参照)。
皆様はこのような鍋をご覧になったことはありますか?上下二つの部分に分かれていて下の鍋(左の写真の後方の鍋です)は普通の鍋でここに2cmほどの深さに水を入れます。この鍋に上の鍋(左の写真の手前の鍋で、底が丸くなっています)を重ねてチョコレートを入れてクッキングヒーターで加熱します。つまりチョコレートはヒーターにじかに触れることなく下の鍋の水蒸気で熱せられるわけで水蒸気の温度は上の鍋の取っ手近くにある温度計で測ることができ、45℃を越えるようなら鍋をヒーターから離します。45℃を大幅に下回るようならヒーターに乗せるという具合にしてチョコレートの温度を45℃に保つことができるわけです。一週間ほど置いてチョコレートの表面に異常がなければ家内は再度プラリネにチャレンジするようですが、その際も小生がチョコレートの温度一定保持係を担当することになっております。つまり失敗すれば小生の責任であります。
そして11月最後の週末は創作クッキーに挑戦。ココアを入れてないのに生地が濃茶色となり、味も甚だ個性的な代物が出来上がりましたが、あまりに個性的すぎたようで、そのあとのクッキーは何度も作っているオーソドックスなものに落ち着きました。
例年より数週間遅れて初雪が降り、折からアドヴェントで師走も間近となり、クッキーを焼くという恒例の家庭行事を行い、グミュントの街にもクリスマス市が立ち、冬の風物詩がひととおり出そろいました。








