4月のドイツは気候が不順で、暖かい日が続いたかと思うと、急に気温が下がって未明に霜が降りたり、日中も晴れ、曇り、雨、霙と天気が猫の目のように変わり、風もかなり気侭に吹きます。「4月の天気」(Aprilwetter)という言葉があるほどで、一年のうちで一番気まぐれな天候というのが通説となっています。長年ドイツに住んでいますが、4月の最後の週に雪が(量は少ないとはいえ)数日にわたって降ったという記憶はなく、「スノータイヤをまだ外さなくてよかった!」、「針鼠を自然に帰すのはちと早まったか・・・」、「せっかく咲き始めたチューリップは全滅だな…」、などと窓から『にわか冬景色』を見ながらいろんなことを考えていたのですが、家内は家内で「巣箱の中のシジュウカラの卵は孵化してなければいいんだけど…孵化したのだったら凍死だ…」と沈痛な面持ちです。
ところで十日ほど前に自然に帰してやった針鼠は驚いたことに戻ってきました。家内が作った冬眠用の二重の段ボール箱(縦60cm横45cm高さ45cm)の周辺に尿や糞が散らかっており、10m離れたところに設置した新しい餌箱は連日空になっていますので、そう確信しております。あり得ないことなのですが、さほど体重も増えておらず、よほど寒かったのでしょう。段ボール箱を撤去するのを怠っていたのが針鼠にとっては「吉」と出たようです。
話が変わりますが、寒波襲来の少し前、おなじみコーネリアがセイロンベンケイ(学名=Kalanchoe pinnata)という植物を一株拙宅に持ってきました(写真1)。まだ高さ5cmほどですが、成長すれば1mほどの高さになり、花をつけ、葉も大きくなります(写真2)。面白いのはセイロンベンケイの葉の部分を茎から取って地面に置くと、葉の縁(ふち)から小さな葉が出ることで、これに小さな根が付いて地面に触れてそこから新しいセイロンベンケイが成長していきます(写真3)。そしてこれを移植すると(写真1)のようになります。一度新しい葉が形成されると、元の葉が枯れてしまっても成長は可能です(写真4)。とにかくすさまじい生命力、繁殖力です。セイロンベンケイは自然療法では多岐に亘る効能が記されていますが、むべなるかなと思えます。興味深い植物ですが、アフリカ原産とかで寒さに弱いということですので、しばらくは室内で様子をみることにしました。夏には50cmぐらいになるだろうとのことで、そんなに成長が早いのなら観察も楽しみです。
日本で著名なのは近種の子宝草(コダカラベンケイ)でしょう (学名=Kalanchoe daigremontiana)。こちらは上記のセイロンベンケイとは違い、葉の縁に新しい葉がフリルのように付きます。ドイツにも子宝草はありますが、子宝という意味合いの通称は付いていません。「日本人は連想力が豊かだね」とは家内の感想です。








