かって犬を飼っていたことがあると、昔のコラムに書いたことがありましたが、犬そのものについてはあまり触れませんでしたので、今回は拙宅に於ける過去と未来の飼い犬について記したいと思います。
昔、拙宅で犬を飼うようになったきっかけは当時小学生だった長男から「犬がほしい」としつこく懇願されたことで、あまりにうるさいので「10歳になって自分の犬をちゃんと世話できるようになったら飼ってもいいが、犬の種類は親が決める」と言い渡しました。犬でさえあれば種類などどうでもいい長男は大満足で、しばらくは犬に関する議論は静まりました。
そして彼が10才になり、犬を調達する段になって、犬も猫も嫌いという前妻が唯一恐怖感を抱かない犬種がどういうわけだかボブテイルという大きな尨犬で、ラッキーなことに学校のPTAで知り合った人がボブテイルのブリーダーでしたので、格安で譲ってもらうことに相成りました。生後二か月で拙宅に仔犬がやってきて「アイラ」という名前をつけ、可愛がっていましたが一年もしないうちに成犬となり、体重が45kg(!)となって、力づくでは長男の手に負えなくなりましたが、「長男がお前の主人」と仔犬の時からみっちり教え込んだおかげで、主人たる長男の言うことだけには素直に従っていました。長男になついたのはいいのですが、長女(当時7才)や次男(当時4才)を完全に無視していて、どうやら身分的に完全に自分以下とみなしていたフシがあり、長女、次男が高校生になってもこの状況は不変でした。写真はアイラが2才ぐらいの時のもので黒い鼻が辛うじて見えています。
爾来十数年、成人した子供たちが家を出て、犬とは縁遠くなったのですが、数年前から折につけ家内が犬を飼おうと言い出すようになりました。いわく「私は農家で育ったせいで猫がいつも身辺にたくさんいたけど、犬は飼ったことがない。犬って面白そうだ。あんたは出張で数週間家を空けることがあるし、番犬がいたらちょうどいい」と単純な理由なのですが、一日のうちに何度も散歩に連れ出さねばならず(ボブテイルでは一日最低2時間の散歩が必要でした)、犬の世話全般 (ボブテイルでは三日にあけず毛を梳くのが大変でした)が小生の担当になることは火を見るより明らかです。で、「キミには蜜蜂、イモリ、針鼠、野鳥といろんな動物がいるじゃないか!近所の猫まで堂々と庭に忍び込んでくるし・・・それに犬を飼った日には庭に柵を巡らせねばならないし・・・」とやんわり拒否したのですが、軽く聞き流すだけで、「どんな犬がいいかな?」などと言いながらネットでいろんな犬の写真を見ています。やっとのことで決まったのがユーラシアという犬種。ユーラシアと聞くとユーラシア大陸を連想しますが、ドイツのウルフシュピッツと中国のチャウチャウの交配種にもうひとつの種が加わった犬種でヨーロッパとアジアの交配からユーラシアという犬種名がついたようです。写真だけではどうもよくわからないなと話し合っていましたら、偶然知人がこのユーラシア犬を飼っていることが判明し、拙宅に犬共々お出ましいただきました。驚いたことに随分人懐こい犬で、初対面の家内に臆することもなく鼻を擦り寄せてきまして、たちまち家内がこの犬の虜になってしまいました。体重も25kgほどでボブテイルの約半分です。家内は即、行動に移り、ブリーダーと連絡を取って、この犬と同じ容姿の仔犬を注文するよう知人に依頼しました。
ところがこの犬の両親はすでに老犬で、同じような色合いの犬は無理だが黒ずんだ毛色の犬なら手配できるという返事があったのですが、家内は家内で写真のような「明るいクリームないし狐色でなくてはイヤだ」と譲らず、ブリーダーからの色よい返事を待ちながら現在に至っていますが、もう一年以上経ちますので脈がなさそうです。正直申しまして「それに越したことはない」というのが小生の本音です。








