家内には3人の甥っ子がいまして、いづれも次姉の子供です。上から18才、17才、14才で各々を一言で端的に表現すれば一番上が「普通」、二番目が「シャイ」、三番目が「愉快」となりまして、今日の主人公はこの三番目の甥っ子でして名前をミヒャエルといいます。
先だってこの子が母親(家内の次姉)と一緒に祖母(家内の実母)のところで一週間滞在することになり、兄弟は同行しなかったみたいで「きっと退屈な毎日を過ごしているのだろうな。ド田舎で一体何をしているのだろう」と訝っていましたら、彼の母親から「退屈していないよ。今、おばあさんのニワトリに芸を仕込むのに取り組んでいる」という報告が電話でありました。「ニワトリに芸?マジで?芸っていったい何の芸?」と聞きましたら、「肩車」という返事。「まさか!親が親なら子も子だ・・・」と二の句が継げないでいますと以下のような一連の写真がメールで送られてきました。解説を加えますと、①まずは腕に抱えて撫でてやり②手のひらの餌を与えてニワトリの機嫌をとってから③話しかけながら肩に乗せて④おもむろに俯きますと⑤後方から見ればなるほどニワトリの肩車のできあがりとなっています。写真をみて思わず大笑いしてしまいましたがニワトリはともかく本人がまじめにやっているところが面白いです。こういう突飛なことを思いついたり考えついたりして実施するところがこの子の本領です。拙宅へも遊びに来ましたので雑談に花を咲かせましたが、「果物と野菜の違いは何だ?」とか「蝶と蛾の違いは?」という中学生向きのスタンダードな質問を投げかけますと、屈託のないユニークな返事をよこすものですからとても面白いです。
思えば昔から愉快な子で、小学校三年生ぐらいの時でしたか、どうしてもトロンボーンをやりたいと言い出し、音楽学校の先生に聞いたら「腕がまだ短いので無理だ。マウスピーズに慣れるためにとりあえずホルンをやりなさい」と助言され、不服ながらもトロンボーンをやりたい一心で数年ホルンを練習し、腕が長くなって管を十分スライドさせることができるようになってやっとのことでトロンボーンに辿りつきました。今では住む小村(人口1500人)のトロンボーン・アンサンブルの一員として教会関係の行事に嬉々として携わっています。長兄はギター、次兄はピアノを嗜みますが、いづれも合奏する機会のあまりない楽器です。トロンボーンは教会のアンサンブルだけでなく吹奏楽にも用いられる楽器ですので方々からお呼びがかかることが多々あり、時間の許す限り参加しているようです。
音楽だけではなくスポーツにも特殊な種目に関心を寄せていて、トロンボーンと前後して俄然興味を示したのがバイアスロンです。バイアスロンと言いますのはスキーのクロスカントリーにライフル銃の射撃が加わったスポーツなのですが、さすがにライフルは小学生どころか中学生にも重すぎる上、物騒だということで、トロンボーンのように「腕が長くなればいい」とはいかず、当面はクロスカントリーに精を出さざるを得ないようです。
トロンボーンやバイアスロンといったメジャーではない楽器やスポーツに大きな興味を示し、はてはニワトリに肩車を仕込むといった奇想天外なことを思いつくミヒャエルに兄二人とは違ったポテンシャルを如実に感じ取ることができます。次はいったい何を思いつくのか、何をしでかすのか、大いに楽しみにしています。








