先回のテーマが「ヴェレダと私」といったような趣旨でしたので、今回はシュタイナー教育と知り合ったきっかけについて書きたいと思います。
ヴェレダで夏季アルバイトをしていた間、家内の友人でグミュントから約20kmはなれたゲッピンゲンという市に住んでいた親子6人という大所帯のシュタイナー家をよく訪問しました。
名前がシュタイナーというだけあって(しかしルドルフ シュタイナーとは無縁です)、人智学をよく勉強していて、学齢期の子供を全部シュタイナー学校に通わせていました。
そしてこのシュタイナー家の子供たちなのですが、とにかく屈託がなくて、活きがいい。
その上明るくて、心身とも見事に弾んでいる。小生のような異邦人がやってきても全くものおじしない。これだけなら「別に普通の子供と変わらないじゃないか」と言われそうですが、普通の子供と違ったのはその創造性と想像力。
ある日曜日の朝食後、上3人の子供が父親手作りのいびつな積み木を数百個使って「ああでもない、こうでもない」といいながら1時間以上かけて、ゆうに1メートルはあろうかと思われる大きなテレビ塔をつくりあげたのです。念のために「それは何だい?」と聞くと「シュトゥットガルトのテレビ塔なんだ」と即答が返ってくる。
おかしいな、この家にはテレビなんてないしと思いながら「テレビ塔、みたことあるの?」と再度聞くと、「ないけど、他の人の話をきいたことがあるので、こんな感じだろうなというイメージで作ったんだ」という返事。ほとほと感心してしまいました。
毎日テレビ漬けになっている子供やレゴなどのあらかじめ型にはまったプラスチックの「積み木」で遊んでいる子供には、このシュタイナー家の子供たちのような根気強さとイメージの豊かさはおよそ望めない。
これがシュタイナー教育に大きな興味を持つきっかけとなり、やがては自分の子供たちをシュタイナー学校に入学させることとなりました。








