今回はドイツの師走の風物詩のひとつで、あまり日本では知られていないアドヴェントを紹介しましょう。
ドイツではキリストの生誕日の4つ前の日曜日からクリスマスらしくなってきます。この4つの日曜日をアドヴェントといい、今年を例にとると11月30日が第一アドヴェントで12月21日が第四アドヴェントとなります。
このアドヴェントに各家庭に登場するのが直径およそ30センチくらいの、針葉樹の枝で作られたドーナツ状の環で、この環に各々90度になるよう赤い太めのロウソク4本を立てて針金で固定します。
そしてアドヴェント毎に、とくに日曜午後のティータイムなどで一本ずつロウソクを灯していって、4本全部のロウソクに火がついたならまもなくクリスマスというしくみで否応なしに緊張感が高まります。
週毎に火のついたロウソクが増えるというのがもどかしい子供には、アドヴェントカレンダーというのがあり、12月1日から24日まで毎日開けることができる小さなプレゼント(たとえばガム、チョコレート、みかん、ビスケット、ミニブック、小さな玩具など)が紙にくるんで数珠繋ぎにされ壁に吊されます。
毎日開けるわけですから数珠状のカレンダーが次第に短くなり、最後の一個になったらクリスマスというわけで日にちを数えられない子供達もクリスマスが近づいてくるという緊張感をしっかりと眼で感じとることができます。
しかしこのアドヴェントカレンダーを必要とするのはなにも幼稚園児に限らず、若い女性がボーイフレンドに「ねぇ、アドヴェントカレンダー作ってよ」とねだるのはよくある図なのですが、ガムやチョコレートなどの定番だけではおさまらないのがふつうで、個性的なアイデアを一時に24も出すというのは容易ではありません。
小生も大昔、「今日のキミには閃きが必要だ」と書いたメモを貼ってマッチを包んだり、おみくじと称して「今日は財布を落とす可能性大だから注意しろ」と書いた紙を丁寧に折りたたんで包んだり、はたまた百円玉を包んで「もし日本に一緒に行くようなことがあったら百円ショップにつれていってやるから大事に保管しておけ」といったコメントをつけたりと、ない智恵を絞ったものですが、不可解なことにいづれも正当に評価してもらえませんでした。








