あけましておめでとうございます。
新年早々冴えない話で申し訳ありませんが、何が味気ないといってドイツの元旦ほど味気ないものはありません。当地では年の入れ替わる際に悪魔といいますか悪霊といったものが跋扈するという言い伝えがあり、これを追っ払うために爆竹を焚いて騒音を出すということになっているのですが、近年は花火が爆竹の代わりに使用されることが定着しています。
しかしやかましいことには変わりがなく、除夜の鐘をきいておごそかに新年を迎える日本とは大違いで、さらに年が明けた瞬間、シャンペンで乾杯して新年を祝いますのでかなりアルコールが入り、その結果二日酔いを伴う寝正月の元旦とあいなります。神社に詣でて破魔矢を買い求め一年の無事を祈願する日本とはまたもや大違い。元旦の午後近所を散歩しますと、いたるところに前日の花火の残骸が見られ殺風景なことこの上なし。しかも祭日は元旦だけで二日からは平常に戻りますので日本人としてはどうも落ち着きません。
今日の本題に入ります。
秋のコラムで第二ドイツテレビが「一番偉大なドイツ人は誰か?」という視聴者参加型のアンケートを募集したことはすでに申しましたが、数百万の回答があったようで、小生にとって非常に意外な結果が出ました。まさかと思った政治家の躍進です。
いくつか挙げますと第1位がなんとアデナウアー。読者の皆さんには馴染みのない名前かもしれませんが、第二次大戦後の混乱苦境期に首相として内政外交に絶大な功績があったというのがその理由です。
第2位 トップテンに政治家が三人も入りました。東西ドイツ統合の発端をつくったブラント(5位)と鉄血宰相ビスマルク(9位)です。
第3位 現在生存している人物で最も高いランクに挙がったのがコール前首相(13位)。
こう見ますと政治家というものがドイツではいかに大きな信任を得ているか、ドイツ国民の政治意識がいかに高いかということが如実に浮き彫りになります。
翻って日本のあるテレビ局が「一番偉大な日本人は誰か?」というアンケートをとったと仮定して、はたして第1位に吉田茂が選ばれるでしょうか?トップテンに佐藤栄作や伊藤博文が入るでしょうか?どう考えても『ノー』のようで日本人の政治意識というのはあまり高くないという結論になるのでしょうが、しかしそれだからこそ、政治不在(?)だからこそ、経済大国日本が在るのだと言ったら言いすぎでしょうか?
なお小生が推したゲーテは7位でした。








