ここしばらく家内の突飛な思いつきを聞かないな・・・ま、それに越したことはないか・・・と思っていた矢先、座っていた椅子から転がり落ちるようなことを家内が言い出しました。庭先に露天風呂を作ろうというのです!
「冗談もいい加減にしろ」と鼻先で笑おうとしましたら、「本気だよ」と睨み返してきます。こういった場合、下手に反対すれば相手の神経を逆なでするだけですので、できるだけ理知的に話を進めることにしました。すなわち、「どうやって入手する?」、「庭のどこに設置する?」、「メンテナンスは?」といった質問を畳みかけたのです。
ところが家内は待ってましたとばかり、販売会社とのメールのやりとりを印刷して小生に提出。その中には下のような写真もありました。

木はカラマツ、ヒーターは薪を使用、水を張った場合の総重量は2000~2500kg、湯舟は標準型が直径160cm、水を節約するには砂フィルターをポンプで稼働させる。そして塩素もしくはオゾン添加が望ましい。水の交換は、風呂に入る頻度にもよるが、数週間ないし数か月に一度でよい。木はトウヒも使えるがカラマツの方が耐久性が高い・・・といったことが記されています。
拙宅の庭はローム層で、2000㎏以上の重さの湯舟を庭に設置すれば次第に沈下するのは目に見えています。さらにドイツはもう冬でして、厳寒の夜、露天風呂に入る気にはなりません。家内は「日本人は冬でも露天風呂に入っているよ。健康にいいらしい」と主張しますが、健康になる前に風邪を引いてしまいます。
議論が平行線を辿ったままで、話が一向に先に進まないことに家内が業を煮やしているのですが、急ぐ話でもなく、この件は一時保留ということにして春先にでも議論を続ければいいと考えています。ひょっとして家内はそれまでに露天風呂のことを忘れてしまっているかもしれませんし・・・