五月に入るとドイツもめっきり春らしくなってきます。老若男女が活動的になる季節ですので、今回はドイツ庶民としての小生の余暇の過ごし方について記します。
ドイツにはクラブというか愛好会といったものがたくさんあり、合唱団(教会のあるところ必ず教会の合唱団があります)、スポーツクラブからチェス愛好会、射撃クラブまで、枚挙にいとまがありません。
いくつかのクラブに平行して参加している人が多く、小生もその例にもれず3つのクラブというかグループに属しています。
詳しくいいますと・素人オーケストラ・コントレ(コンディション トレーニングの略)・ジョギングの3つです。
素人オーケストラは弦楽器ばかりでメンバーは約15人。
メンバーの年齢は25才から65才までと幅広く、男性が3分の1。職業も学校の先生から失業中の大工までと多種。月2回木曜日午後20時~22時がリハーサル。演奏会は6月(クラシック)と12月(宗教曲で合唱団と共演)の年二回。
耳だけでなく目も蔽いたくなるようなレベルですが、自分たちの楽しみのためだけにやっている、でも聴衆がいるとよけい楽しいということで年2回のコンサートとなるのですが、無論入場無料。ただし半強制的に御厚意金をふんだくりますので「タダより高いものはない」とはまさにこのことです。
どういうふうにふんだくるのかといいますと、演奏直後、オーケストラのメンバーの二人が素早く立ち上がり、出口のところへ走っていってザルをもって扉の左右に立つのです。1ユーロ硬貨(約130円)でもザルに入れなければ会場から出してもらえないような雰囲気。「聴覚負担慰謝料」として聴衆の方々にお金を払わなければならないのではないかと思うほどのデキなのにもかかわらずです。
でも楽団員は嬉々として弾いているし、かくいう小生もコントラバスを結構楽しんで弾いているのですが、メンバーみんなのレベルの低さが同じという、合奏の楽しさを満喫するのに絶対必要な条件が満たされているというのは特筆すべきことです。これがこの素人オーケストラがいまだに存続している大きな理由だと思われます。
コントレですが、手っ取り早く言えば徒手体操のことでメンバー約30人。年齢は25才から70才までで女性が6割。週一回火曜日20時から1時間半、中学校の体育館を借りてセミプロのインストラクターの指導のもと、汗を流しています。このグループのユニークなしきたりに「誕生日を迎えた人はシャンペンを半ダースふるまう」というのがあり、汗を流したあと更衣室でメンバーがバースディソングを斉唱しシャンペンで乾杯するということになっています。ある50才ぐらいのオッサンが「誰がまだシャンペンをふるまってないか」をチェックしていまして、うっかり忘れていると催促がきます。
ジョギングの会は誰でも好きなときに一緒に走ってよいという、会費も強制も全くない気楽なもので、週3回(水、金、日)、1時間走るのですが、走行距離が5.5kmから12kmまでの6種類あり体力に応じて選べます。各々のグループにそれぞれペースメーカーがつくので一定の速度で走ることができ、好都合です。
ただ水曜日は夕方からで、ドイツの冬は夕方でも暗く、しかも走るのが森の中ですので懐中電灯を持って走るらしいのですが、森の小道というのは凍てついていることがあり、そこまでして走る気にもなれず、冬期はジョギングを中断することにしています。
毎年五月にジョギングを再開すると「おや、冬眠からお目覚めですか?」というイヤ味を必ず聞かされますが「そのとおりです」とはぐらかすことにしています。
そろそろウォーミングアップでもして、今年最初のジョギングに備えなくてはならないと考えているところです。








