日本でも新型インフルエンザ、つまりH1N1型ウィルスによるインフルエンザがまた話題になっています。今年4月にメキシコからアメリカ、ヨーロッパに広がり、大騒ぎになったのは記憶に新しいところです。世界中ではおよそ18万人がこのインフルエンザに罹患、約1500人の死者が出ているという報告もありますが、この数字だけ見れば1年を通じての季節性流感の患者数およびその死者よりははるかに少ない。にもかかわらず各国の健康官庁が警鐘を鳴らし続けているのには、これから冬にかけて爆発的に蔓延するかもしれないという危惧があるのでしょう。フランスではそのような場合、すべての学校を閉鎖し、生徒は自宅でラジオ、テレビ、インターネットを通じて通信授業をするようで、中国では到着した飛行機の旅客の額に数秒体温計を当てて熱の有無をチェックし、それが終わるまで誰も飛行機から出ることができないようにするとか・・・サウジアラビアのシャイフ(族長)はファトワ(イスラムの法官が下す裁断)で新型インフルエンザが発生した国への旅行を禁止しようとしています。
たしかに大勢の人が集まる場所は問題で、サウジアラビアではハッジ(メッカへの巡礼)を12才以上65才以下に制限、チュニジアやスーダンでは巡礼すること自体禁止になるかも…というのですからえらいことです。スイスのチューリヒでは60万人が参加するストリートパレードが中止にならず、催されたものの参加者の多くがマスクを自主的に使用していたというのには驚きました。傍若無人の若者が騒音と共に踊り、歌い、騒ぎ狂うのですが、マスクをつけて…というのがどうもイメージできない。マスクで目立つこと、奇を衒うことを狙ったのでしょうか。
タイには手の消毒に用いられるジェルがあり、ジェルが乾かないうちにたばこを吸おうとマッチやライターに火をつけると、直ちにこのジェルに引火するというのですから甚だ物騒です。当局が警告していますが、こっちのほうが新型インフルエンザよりよっぽど危ない。
食事についてもいろんな提案があります。インドのあるグル(導師)はバジルがよいとし、アーユルヴェーダやヨガも勧めています。日本では富山大学の研究チームが免疫力の強化にマイタケがよいと報告しています。またセルビアのグカのフェスティバルの関係者は「音楽、豚や羊のステーキ、大量の火酒、煮たキャベツのビタミンCで新型インフルエンザに対抗できる」と強気ですが、大量の火酒に殺菌効果があるというのはまだしも、ビタミンCは熱に弱く、煮たりしたら壊れてしまうということを知らないのでしょうか?
以上、各国のインフルエンザ対策を羅列しましたが新型インフルエンザでなくとも、秋から冬にかけては風邪が流行りやすい季節です。読者の皆様におかれましては、日頃から手洗い、うがいを励行され、新鮮な野菜や果物を十分摂取なさって体に抵抗力をつけておかれることをお勧めいたします。








