
“リツェアクベバ”、ほとんどの方が聞いたこともない名前なのではないかと思いますが、実はアジア原産の植物で、中国やマレーシアに生育しているチャイニーズペッパーとも呼ばれる植物なのです。
“リツェアクベバ”はクスノキ科の植物で、ペッパーに似た実からエッセンシャルオイルが抽出できます。ミカン科の植物でもなく、果物の皮から抽出するのでもないエッセンシャルオイルですが、柑橘系のエッセンシャルオイルによく似たフレッシュでフルーティーな香りがします。この植物は、中華料理の香料として使用したり、癌性の腫瘍の治療に使われていました。現在は主に化粧品の原料として使用されることが多いようです。
リツェアクベバのエッセンシャルオイルは、肌に対して収斂作用や皮脂バランスをとる働きがあるので、肌を引き締め、夏の脂っぽくなる肌状態の改善にも役立ちます。身体に対しては、刺激を与え活性効果があるので、疲れた身体を元気付けてくれます。“84の精油”という本には、「非常に気分を高揚させ刺激する。あたかも“太陽が輝きわたる”ような雰囲気をつくりだすといった感じ」と記載されています。
柑橘系のエッセンシャルオイル・・・ 一般に柑橘系のエッセンシャルオイルとは、ベルガモット・レモン・グレープフルーツ・オレンジなどのミカン科の植物の果皮から、主に圧搾法によって抽出される精油のことです。いずれも馴染みのある果物のフレッシュでフルーティーな香りがします。これらの柑橘系のエッセンシャルオイルは光毒性の原因となる化学物質“フロクマリン”が含まれているため、皮膚に塗布後日光にあたると肌トラブルをおこすと言われています。ベルガモットにはこの“フロクマリン”が特に多く含まれるため、日光を避ける、又は、あらかじめ“フロクマリン”が除去されたエッセンシャルオイルを使用する必要があります(ヴェレダのエッセンシャルオイルはフロクマリンを除去したものが使用されています)。只、レモンやグレープフルーツには少量、オレンジにはごくごくわずかの含有量ですので、希釈して使用する場合、あまり神経質になる必要はないと思われます。
レモングラスやシトロネラ・・・ いずれもイネ科の植物で、イネ科特有の細長い葉から水蒸気蒸留法によってエッセンシャルオイルが抽出できます。これらも甘い柑橘調のフレッシュでフルーティーな香りが特徴です。
上記は植物の一般的な性質を述べたもので、化粧品の効能を示したものではありません。