
今回のテーマは「ピーナッツ」です。ピーナッツは落花生の「中身」だということはご存知ですね。私はつい先日、子供と一緒に「落花生掘り」をしました。落花生は開花後、子房の柄が伸びて、地中に入り豆果(とうか)を形成し、ちょうど晩秋の今頃、収穫を迎えます。たわわに実った落花生を千切り取り、我が家では濃い目の塩水で塩茹でしていただきます。これがおいし~!特に完熟間際の未熟果は、中身がやわらかく、子供も争って食しています。栽培する人の特権?ですね。
では、本題に入りましょう。ピーナッツ(落花生)は別名「南京豆」「唐人豆(とうじんまめ)」とも呼ばれるマメ科の一年草で原産地はボリビアなどアンデス地域とされています。世界中で広く栽培され、豆類では大豆に次ぐ生産量を誇り、特にインド・中国で盛んに生産されています。日本へは江戸時代に中国から渡来し栽培がされるようになりました。
ピーナッツ(落花生)を毎日20粒以上摂取することにより以下の効果が期待されるそうです(表面を覆っている甘皮(渋皮)もいっしょに食す)。
- 不飽和脂肪酸(特にオレイン酸)によるLDLコレステロール低減
- 抗酸化作用を持つビタミンEによる動脈硬化予防、血流促進
- レシチンによる痴呆(ボケ)の予防
- 疲労回復、強壮、糖尿予防 など
- 甘皮には体内の公害物質を体外に排泄(デトックス)効果が高い
ピーナッツには40~50%の脂肪油(ラッカセイ油 □英 Peanut Oil)が含まれます。種子を冷圧して得られる脂肪油で、微黄色透明、匂いはないか、またはわずかに匂いがある。脂肪酸組成としては、オレイン酸とリノール酸が主成分でパルミチン酸を加えると3つの脂肪酸で全体の90%を占めます。日本では化粧品原料としてあまり用いられませんが、欧米ではよく用いられ、WELEDA製品においては「ヘアオイル」などに配合されています。
上記は植物の一般的な性質を述べたもので、化粧品の効能を示したものではありません。
農業研究家 山口 浩