昨年秋に「江本勝氏が逝去された」と友人の薬剤師夫婦から知らされたものの浅学の小生には初耳のお名前で、その旨友人に訊き返しましたら「日本人なのに知らないのォ?」と軽蔑された上、憐れむように江本氏の業績を説明してくれたのですが、つい最近2週間ほど出張で名古屋に滞在していましたのでさっそく同氏の世界31カ国で話題のロングセラーという「水は答えを知っている」という本を購入し、読んでみました。
まず著者は水を凍らせてその結晶写真を撮ることで水のメッセージを具象し、自然水は水道水よりきれいな結晶を作り、いい音楽を聞かせると美しい結晶を作り、「ありがとう」と書いた紙を見せた時と「ばかやろう」と書いた紙の時では結晶に大きな違いがあることを示しました。これは言葉を見せたときだけではなく、声かけた時でも同様です。
そして「愛・感謝」という言葉を見せた時の水の結晶が最高の美しさになったことで、愛と感謝が世界を導くキーワードであると記しています。
「いい音楽を聞かせると美しい結晶を作る」という箇所では、昔からよく言われている「クラシック音楽を聞かせると乳牛のミルクの量が多くなる」という説を思い出しました。日本ではもっぱらモーツアルトのようですが、かなり前にイギリスの心理学者が行った大規模な調査では、ベートーヴェンの田園や、ルー・リードの『パーフェクト・ディ』などのテンポがゆっくり目の曲にはよい効果があり、「落ち着きを与える音楽はミルクの生産を向上させる。おそらく乳牛のストレスが減少されるからだろう」という説明がありました。逆にミルクの量を下げる音楽の一例としてワンダースタッフの『Size Of A Cow』が挙げられており、タイトルからすれば効果があってもよさそうなものだと思いましたが、聴いてみますとロックバンドの曲ですので納得しました。
そして声をかけても結晶に違いがあるというところでは、アメリカの植物学者ルー・バーバンクが育てたサボテンには棘がないというエピソードを思い起こしました。「防御のために棘をつける必要ない。私が保護してやるから心配ない」と毎日言い聞かせていたら、棘をつけなくなったというものです。これは対象が水ではなくサボテンですが、メッセージを理解したという点では同じと思えます。
←数年前のコラムに記した氷花の写真を添付しておきます。
江本氏の本を読んで「あの氷花は何かのメッセージだったのだろうか…」と考えるのですが、毎日ドアのガラスに向かって「美しい結晶を作っておくれ」と願ったわけではなく、床にきれいな絵を置いてあったわけでもありません。わずか数日ではあったものの、氷花が大きな驚きと喜びを与えてくれたことは今でも鮮明に脳裏と心に残っています。あの時以来、氷花を見ていませんが、再度見ることはないだろうと確信しています。








