「春遠からじ」の季節となりました。読者の皆様におかれましては、円高が続いていることもあり、海外旅行を計画されておいでかもしれません。最近読んだ二つの記事がひょっとして興味深いのではないかと思われましたので以下に抜粋してみます。
まず航空会社の評価ですが、これはスーツケースなどの預けた荷物が紛失する個数を基準にしています。目的地に着いたのに、スーツケースが出て来ず、クレームをつけたものの翌日にホテルに配達されて着替えが間に合わず、礼服で出席すべき大事なイベントをセーターにジーンズといういでたちで出席せざるを得なくなり大恥をかいたなどというケースを聞いたこともあります。しかしこれは、航空会社にとっては日常茶飯事なんですよね…乗客側の対策は①できるだけ乗換なしの直行便を利用する(荷物紛失の多くが乗換空港で生じます)。②チェックインを早めにすると、空港の荷物分配係があわてなくてすむので、ミスが少ない…2009年には世界中で年間なんと2500万個のスーツケースやかばんが遅配されたり、紛失したり、これは2008年に比して24%少ない数字だと誇らしげなコメントがついています。そして99%が48時間以内に配達されたとあるのですが、上げ足をとれば1%つまり25万個が行方不明になってそのまま見つからなかったということになります。紛失した場合ですが、ビジネススーツなどは高価なものでも航空会社が弁償してくれるようですが、ノートブック、パソコン、貴金属の類は補償の対象外となります。また遅延の場合、どこの航空会社でもOvernight-Kidsが用意されていまして、はみがきなどの最低限の化粧品セットがあてがわれます。下着なども配布されることがあるようですが、サイズが合うことはまずありません。
で、ヨーロッパの航空会社で一番、荷物の扱いがずさんなのがBA英国航空で1000個の荷物につき28個の荷物が乗客と一緒に目的地に到着せず、2番目にずさんなのがポルトガル航空でこちらは1000人の乗客につき23.5個、3位がKLMオランダ航空の17.8個がちゃんと目的地のつかないという報告です。ルフトハンザ・ドイツ航空は16個で8位、これに対するドイツ人の感想は「まだマシな方じゃない?」だとか…随分鷹揚ですね…一番成績がよかったのがマルタ(丸太ではありません)航空で、乗客1000人につき、3.2個という数字です。しかし日本のみなさんがマルタ航空に搭乗されることはまずないでしょうから興味の対象とはなりえないですよね。ANAやJALはどうなのでしょう?
次に空港の評価ですが、こちらは世界中の空港が対象になっていまして、この中で第1位(つまり最悪)がロンドン(ヒースロー)、第3位にパリ(シャルル・ド・ゴール)、第7位にフランクフルトとヨーロッパ勢が健闘(?)しています。特にヒースローがダントツで評判が悪く、とにかくいたるところでいつも長蛇の列があり、空港内のどこへ行くにもはなはだ遠いというのがその理由です。しかし出発の旅行客数からみればヒースローは世界最大の空港で、90の航空会社が170の目的地に向けて年間6700万人をさばいているということを考慮すれば当然と言えます。上記のスーツケースなどのずさんさも「むべなるかな」とも思えます。パリの悪評は多くのサテライト(補助ターミナル)と70年代の建築デザインによるナビケーションの難しさ、フランクフルトは誤解しやすい道標と地上勤務員の無愛想さが悪評の原因となっています。成田は上位8位に入っていませんでしたが、成田⇔東京があまりに遠すぎます。羽田の国際航空化が進んでいるようですが、アジア路線だけではなく、ヨーロッパ路線も近いうちに羽田発着になることを期待しています。
追記:1月のコラムにつきまして読者の皆さまから未曾有の反響がありました。曰く、「針鼠はどうしてる?元気?」とか「冬眠してるの?」といった標準的質問から「まだ生きてるの?」といった悲観的な質問まで多数寄せられました。厚くお礼申しあげます。1月下旬から三日に一度ぐらいの割で、しかも短時間しか出てこなくなり、餌を乾燥した保存食に切り替えてからは、出てきていませんのでたぶん本格的な冬眠に入ったものと思われます。目を覚ましましたらご報告いたします。








