ドイツの春は遅いです。日本とほぼ一カ月ぐらい違います。つまり東京の3月の気候がシュトゥットガルトの4月の気候に相当するといえます。北緯からいえば小生の住むシュトゥットガルト近郊は稚内よりもさらに北方にありますので、当然といえばそれまでです。
今回のコラムはそのドイツの早春について記します。①まず花ですが、昨年春に種を捲きましたら、秋にきれいな花を咲かせたなでしこが、すでに緑の葉を出しています。昨秋、共生する他のドイツの花に負けずに、控えめながらも花を咲かせるなでしこに大いに感銘したものでした。多年草ですので今年も花をつけてくれるのでしょうが、5月なのかそれとも10月になるのか、楽しみです。また冬の間、これも土中にそのままにしておいた球根植物のチューリップやラッパスラッパスイセンも葉を出しはじめました。夜間は大幅に0℃を下回りますが、「春遠からじ」といったところです。②次に木ですが、写真のように桃の若木に練石灰を塗りました。弥生三月とはいえ、日射しを受けてつぼみが膨らんだり、花がついたりしないようにするために措置で、白い石灰が日射しを反射します。なんせ4月中旬まで雪が降りつもることがありますので、あまり早く花を咲かせると寒さで凍え、実がつかなくなります。 ③鳥ですが、冬の間、餌箱を吊るしていましたら、四十雀、五十雀、こまどりなどの小鳥から、赤啄木鳥のような派手で大きなものまで、それこそ色とりどりの鳥が飛来し、窓越しにバードウォッチングを楽しんでおりました。早春は鳥が番になる季節ということで、知人が鳥の巣箱を購入して持ってきてくれたのはいいのですが、鳥によって巣箱の形態が違うと聞いてびっくり。おまけに蝙蝠用の巣箱を見せられて唖然としました!
「なんで蝙蝠みたいな可愛げのない不気味な鳥に巣箱なんてぶらさげてやるのだ?」とうっかり口をすべらしましたら、家内が「何いってんの、蝙蝠は激減して絶滅の危機に晒されているんだよ!それに蝙蝠はれっきとした哺乳類で鳥じゃないよ!」と反論。
そういわれれば借家から20km離れたところにある洞窟に大勢の蝙蝠が冬眠していて、冬の間この洞窟に立ち入ることが禁止されていることを思い出しました。調べてみましたら、ドイツでは1936年、つまり75年前から蝙蝠が法律で保護されているとありました。住宅開発がおこなわれ、農家の納屋が減少し、蝙蝠の生活環境が著しく狭められているのは今に始まったことではないようです。で、蝙蝠の巣箱なのですが、日当たりがよく、入口が南西になるところがよいということで、家内が慎重に巣箱を吊るす木を検討中です。「いったいこんな横に細長い穴から蝙蝠が出入りするのだろうか?はたして蝙蝠が住みつくだろうか?」と興味津々で、巣箱を矯めつ眇めつしているのはいいのですが、針鼠を地下室に冬眠させたことに自信をつけ(針鼠はまだ冬眠中です)、今度は蝙蝠に地下の一室を宛がってやるなんて言い出すのではないかと気を揉んでいます。








