植物の力を美容に!キャリアオイルについて知ろう

「精油の有効成分を皮膚に運ぶ(carry)こと」が名前の由来であるキャリアオイル。アロママッサージで、安全に精油を使うため薄めるベースとして用いられるオイルですが、実はそれだけでも美容効果が期待できるのです。
今回は、キャリアオイルの種類や効果的な使い方についてご紹介します。
キャリアオイルの種類と特徴
マッサージの際に、精油を薄めるオイルとして使われるキャリアオイルですが、単なる希釈液ではありません。キャリアオイルは植物から摂れる油で、それだけでも肌に栄養を与えてくれる効果があります。様々な脂肪酸、ビタミン類、ミネラルで構成されていて、肌に吸収され、表面をやわらかくしてくれるのです。
キャリアオイルには多くの種類があり、それぞれに特徴が違いますので、一般的なものをいくつかご紹介します。
●ホホバオイル
美しい黄金色をしたホホバオイルは熱に強く、高温で熱しても品質が変化しないと言われていて、数年間保存できるとされています。皮脂の組織に似ているため、肌に吸収されやすい性質を持ち、保湿力に優れ、すべての肌タイプの人に使用することができます。
●小麦胚芽油
小麦の胚芽から抽出される油は、胚芽に13%程度しか含まれていない希少な存在です。
小麦胚芽油は、ビタミンEが他のオイルの約10~14倍含まれているため、優れた抗酸化作用を持っています。
●アーモンド油
アーモンド油はミネラルとオレイン酸を豊富に含んでおり、肌に栄養と水分を補給する作用を持ちます。肌ざわりが滑らかで、マッサージに使用するとシルクのような感触です。
初めての人でも試しやすいですが、ナッツアレルギーの人は注意してください。
●ヒマワリ種子油
ヒマワリ種子油は、オレイン酸を多く含む、保湿効果が高いオイルです。また、ビタミンEも多く含まれるため、抗酸化力にも優れています。ヒマワリは育ちやすく強い植物で、クセも少ないため、マーガリンに使用されるなど、様々な用途で利用されています。
キャリアオイルの効果的な使い方
キャリアオイルは、種類によりテクスチャーや持っている作用が異なるため、使用目的や身体の部位によって、使い分けるのが効果的です。
例えば、上記に挙げたオイルでは、ホホバオイルは保湿力に優れているため、化粧水などに少量混ぜて使用するのがオススメです。また、ホホバオイルには汚れを落とす作用もあるため、クレンジングにも向いています。マッサージをする際は、頭皮をはじめ全身に使用することができます。
小麦胚芽油は抗酸化作用が高く、肌の保湿や洗浄に向いているだけでなく、スポーツ後のマッサージにオススメです。
アーモンドオイルは浸透力と保湿力を併せ持つので、顔に使用する保湿オイルに向いていますし、ヒマワリ種子油はのびが良いのでマッサージに向いています。

嬉しい効果が様々にあるキャリアオイルですが、ひとつひとつ別に使うのは大変です。また、オイルの中には香りや形状のクセが強く、単体では使用しにくいものがあります。手軽にキャリアオイルを美容に取り入れたいときは、キャリアオイルや複数の精油がすでにブレンドされた、ブレンドオイルを使用するのがオススメです。
望む効果とお気に入りの香りのオイルを見つけて、日々の美容に取り入れてみてくださいね。
※なお、本記事はキャリアオイルに関する一般的な効果について記述したものであり、製品の効果を保証するものではありません。
※食用油と化粧品用油では精製度などが異なります。目的に応じたオイルを使用してください。