ハンドクリームの効果的な塗り方とは?塗るタイミングや頻度についても解説
ハンドクリームは、乾燥対策として水仕事のあとや冬場には欠かせないアイテムです。しかし、なんとなく手に伸ばして広げている、いつ塗るのかわからず乾燥が気になったときだけつけているなど、正しい付け方がわからずに使用している人もいるのではないでしょうか。
正しい塗り方をすることでハンドクリームの効果を高め、適切なハンドケアにつなげられます。正しい手順や塗るタイミングと頻度などに注意しましょう。
ここでは、うるおった美しい手に近付けるハンドクリームの塗り方やポイントについてご説明します。
・ハンドクリームの正しい塗り方、使い方
・ハンドクリームから得られる効果
・ハンドクリームの効果をアップするひと工夫
ハンドクリームの効果的な塗り方
【事前準備】手を洗い清潔な状態にする
ハンドクリームを塗る前に手を洗い、汚れや古い角質を落としておくことがポイントです。
手が汚れていると、ハンドクリームを塗っても十分に浸透しません。事前に手をきれいに洗い、保湿成分が浸透しやすいように準備をしましょう。
また、手を洗ったあとはタオルでしっかり水気をとることも重要です。このとき、ゴシゴシと強くこすると肌にダメージを与えてしまうため、乾いたタオルで優しく丁寧に拭くことを意識しましょう。
ハンドクリームを手の甲にだし全体に伸ばす
ハンドクリームを出し両手の甲をよくすり合わせ、徐々に手のひらや指先へと広げていきましょう。
手の甲は特にエイジングサインが表れやすい箇所であり、乾燥していることが多い部分です。そのため、手の甲から塗って重点的にケアすることが、エイジングレスなハンドケアをめざすにあたって大切です。
最初にハンドクリームを手の甲にのせ、両手をすり合わせながら全体に行き渡らせます。塗りムラがないよう、指先や手のひらにもまんべんなく伸ばしていきましょう。
指の付け根から指先に向かってひっぱりながら伸ばす
指はマッサージをするような塗り方で伸ばしていきます。指を一本ずつとり、付け根から指先に向かって軽くひっぱりながらハンドクリームを広げていきましょう。
指先は乾燥することが多く、ささくれも起こりやすい箇所です。そのため、塗りムラがないよう爪回りや関節のシワ、指と指の間まで丁寧に塗り込んでいきましょう。
また、優しくマッサージしながら塗ることで、ハンドクリームがよく浸透するだけでなく、手のコリがほぐれてリラックス効果も期待できます。
体温で手全体を温める
ハンドクリームを手に塗り広げた後は手を温めると、ハンドクリームの浸透力がアップします。最後に手を温めるひと手間をプラスすることで、ふっくらと柔らかな手に近付きます。
両手を包んだり組んだりして体温で温めると、ハンドクリームのなじみが良くなり成分が浸透しやすくなるため効果的です。
また、乾燥しやすい部分には重ね塗りしましょう。肌荒れが気になる箇所や関節のシワなど、手の状態や肌タイプに合わせて塗り重ねることが大切です。
ハンドクリームの正しい使い方
塗る量
1回の適量は人差し指の第一関節から指先までが目安です。
ハンドクリームを塗るとベタベタして気になるからと、少ししか塗らない人もいるでしょう。しかし、量が少ないと手全体に伸ばしきれないだけでなく、こすったときの摩擦で手にダメージを与えかねません。
ハンドクリームを塗る際は、適量を意識することが重要です。人差し指の指先から第一関節までの量を基本とし、乾燥や手荒れが気になるときは第二関節までに増やしましょう。
ハンドクリームの量が多すぎても浸透しきらずべたついてしまうので、まずは適量を心がけましょう。
塗る場所
手の甲から指先まで手全体にまんべんなく塗っていきます。
手の甲は乾燥しやすいため、最初に塗り広げていきましょう。また、手の甲や手のひらといった広い部分だけでなく、指先や水かきなど細かな箇所も塗ることが大切です。くわえて、手の横や側面も乾燥する箇所であるため忘れず塗り広げます。
塗りムラがないよう、手全体に塗り広げてしっかりと保湿をしましょう。
塗るタイミング
ハンドクリームは1日に何度も塗り直すことが基本です。手洗いや消毒をするとハンドクリームが落ちてしまうため、一度塗ったから問題ないと思ってはいけません。
そこで、以下のタイミングを参考に毎日のハンドケアをしてみてください。
・手洗い、消毒のあと
・水仕事のあと
・おやすみ前
ついつい塗り直すことを忘れてしまう人もいるでしょう。ふっくらとした手を保つにはこまめなケアが必要になります。
塗る頻度
ハンドクリームを塗る頻度は1日3~5回が基本です。
上記の塗るタイミングを目安として、乾燥を感じる前に塗るようにしましょう。乾燥を予防するためにも頻度を多めにします。
朝晩に塗ることはもちろん、外出先で手を洗ったときや消毒をしたあとに使えるよう、ハンドクリームを携帯しておくとこまめに塗り直せます。
ハンドクリームの効果
保湿効果
ハンドクリームには保湿成分や油分が配合されているため、手にうるおいを与えられます。
ハンドクリームが含む保湿成分が手の水分量を保ち、しっとりとした肌に仕上がります。また、乾燥が引き起こすバリア機能の低下も防げることがポイントです。バリア機能が低下すると乾燥がさらに悪化する恐れもあります。
冬場や手の乾燥が気になるときは、こまめに塗り直すことで手荒れやかさつきを抑えられます。ハンドクリームを使って乾燥予防と保湿ケアを行いましょう。
血行促進効果
ビタミンEが配合されたハンドクリームは、血行促進効果が期待できます。
ビタミンEは血行を促進し栄養を肌に届ける作用があるため、ハンドクリームをマッサージするように塗ると血の巡りが良くなり、肌につやが出ます。
手が冷えやすい人や血行不良になりやすい人は、ビタミンEが配合されているものを選ぶと効果的です。
エイジングケア効果
ハンドクリームにはコラーゲン・プラセンタ・ナイアシンアミドなどエイジングケアが期待できる成分が含まれていることもあります。それぞれの成分の特徴は次の通りです。
プラセンタ:保湿・美肌効果
ナイアシンアミド:シミやシワを目立たなくさせる
肌の弾力を保つために必要な成分であるコラーゲンは加齢とともに減少していきます。ハリをキープするためには、ハンドクリームでコラーゲンやプラセンタを補給することが有効です。
また、シミやシワにはナイアシンアミドの配合されているアイテムが適しています。エイジングケアが目的の場合、配合成分をチェックしてアイテムを選びましょう。
ハンドクリームの効果をアップさせる使い方のひと工夫
ハンドクリームを塗る前に化粧水で保湿する
まず化粧水で水分を補給してからハンドクリームで閉じ込めることで、保湿効果が高まります。
フェイスケアでは美容クリームを塗る前に化粧水を使って肌を整えることが基本です。これはハンドケアにおいても同様で、先に化粧水で保湿をするとハンドクリームを塗ったときに成分が浸透しやすくなります。
ハンドケアに使用する化粧水は普段使っているものと同じで問題ありません。
塗る前に手やクリームを温める
事前に手やハンドクリームを温めておくと、成分の浸透力がアップします。
ハンドクリームには油分が多く含まれているため、冷たい状態では固まってしまい十分な効果を得られません。そのため、お湯で手を温めておく、または手にクリームをのせ人肌で温めるなどのひと手間が重要です。
とくに冬場は冷えて固くなる傾向があるため、効果を高めるためにも事前準備を大切にしましょう。
スペシャルケアとして塗ったあとに手袋をつける
就寝時のケアとして綿や絹の手袋をつけると保湿効果がアップします。
おやすみ前にはハンドクリームを塗ることが基本ですが、就寝中はどうしてもケアができません。就寝前にケアをしても朝起きたタイミングで手の乾燥が気になる人もいるでしょう。
そこで、ハンドクリームを塗ったあとに保湿用の手袋をつけると、うるおいを閉じ込められます。手袋の素材は夏場は蒸れにくい綿、冬場は保湿効果の高い絹がおすすめです。
ハンドクリームの塗り方まとめ
適量は人差し指の指先から第一関節まで程度で、乾燥を感じる前に1日3~5回を目安につけ直しましょう。また、保湿だけでなくエイジングケアや血行促進などの効果があるハンドクリームもあるため、自分の肌悩みにあわせて最適なハンドケアをしましょう。