ボディクリームの塗り方や効果的なタイミングをご紹介

全身の肌にうるおいを与え、乾燥から守ってくれるボディクリーム。
毎日のスキンケアに取り入れている人も多いのではないでしょうか。ほんのちょっとしたコツを押さえるだけで、保湿効果が段違いにアップ!
今回は、そんなボディクリームの正しい塗り方と、塗る適切なタイミングについてご紹介します。


ボディクリームを塗るタイミングはいつ?

みなさんは、1日のうち、いつボディクリームを塗っていますか?
ボディクリームを塗る適切なタイミングは、ズバリお風呂上がり。ボディクリームは油分を多く含んでいるため、肌に適度な水分が残っているほうが、乳化して浸透しやすくなるからです。

脱衣所に出てしまうと、肌は急激に乾燥し始めるので、蒸気の残っている浴室内で塗るのがおすすめ。手のひらで軽く全身の水気を取り除いてから、ボディクリームをのばしていきましょう。

ボディクリームの適量はどのくらい?

ボディクリームは、少なすぎる量では十分な保湿効果が得られません。かといって多すぎても効果が上がることはなく、かえってベタついて、肌に不快感をもたらします。

大切なのは、適量を守ること。適量は、肌の乾燥具合によって変わってきます。製品によって異なりますが、お風呂上がりの水分を含んでいる肌に塗るなら、部位ごとに100円玉くらい。肌が乾いた状態で塗るなら、ひとつの部位あたり500円玉くらいが目安になるでしょう。

さらに、ひじや膝、かかとなどの乾燥がひどいパーツには、重ね塗りするのがおすすめです。

ボディクリームの適切な塗り方

ボディクリームを塗るタイミングと量がわかったところで、ここからさっそく、適切な塗り方を見ていきましょう。ポイントは、以下の4つです。

お風呂上り後、身体についた水滴を軽く落とす
ボディクリームを塗るのは、バスタオルで全身をいったんふいてからという人が多いのでは? しかし、水分を全部ふき取ってから塗ると、ボディクリームが十分に乳化しないため、肌に浸透しづらくなります。

お風呂から上がったら、まずは手のひらで、身体についた水滴を軽く落とすだけにして、すぐに蒸気の残っている浴室内でボディクリームを塗るようにしましょう。そうすることで、ボディクリームがしっかり乳化して浸透し、たっぷりとうるおったもちもち肌に!

ただし、いくら乳化させたほうがいいからといっても、まったく水分をふき取らないのはよくありません。水分が多すぎると、ボディクリームが弾かれ、肌にまったく浸透しないという逆効果をもたらしてしまいます。

身体に水滴が残っている状態で、ボディクリームを適量手のひらに取って温める
蒸気の残っている浴室内で、身体についた水滴を軽く落としただけの状態で、ボディクリームを適量手のひらに取り、温めましょう。

ボディクリームは冷えていると浸透しづらいので、このひと手間が大切です。

足首から膝、膝から太ももなど部位ごとにボディクリームを塗る
温めたボディクリームを手のひらに軽くのばしたら、足首から膝、膝から太もも、手先からひじ、ひじから二の腕というように、“下から上”を意識しながら、部位ごとにボディクリームを塗っていきます。

たださっとすべらせるのではなく、くるくるとこまかく円を描くように塗り込むのがおすすめです。そうすることで、肌にある目に見えない無数のシワの溝にもしっかりボディクリームが浸透し、十分な保湿効果が得られるようになります。しっかり浸透させるイメージで、こまかく丁寧に塗り込んでいきましょう。

今日一日頑張った自分をねぎらうような気持ちで行うと、より効果的です。

塗布し終えたら、タオルで水滴を取る
全身にボディクリームを塗り終わったら、バスタオルで優しく押さえるようにして水分をふきとりましょう。手間をかけてボディクリームを塗った後に、ごしごしこするようにふきとるのは厳禁です。

その後、ひじや膝、かかとなど、乾燥がとくに気になる部分に重ね塗りをしたら終わりです。

部位別!ボディクリームの塗り方

ボディクリームの塗り方の全体の流れがわかったところで、ここからは、部位別にこまかく正しい塗り方を見ていきましょう。部位ごとの塗り方を意識することで、保湿力がさらにアップします。

手~腕
手のひらでボディクリームを温めたら、下から上を意識し、手先から二の腕に向かって、ゆっくりとこまかく円を描くようにのばしていきましょう。肌にある目に見えない無数のシワの溝にボディクリームが浸透し、しっとりとうるおいます。

いったん手から腕全体に塗った後は、ひじを重ね塗りしましょう。曲げてから円を描くように塗り込むと、シワのすき間にまでクリームが行き渡って、十分に保湿されます。

最後に、指を1本1本、手で包み込むようにして塗りましょう。

背中
背中は手が届きにくいので、保湿ケアを怠りがちですが、しっとりうるおったやわらかな肌を目指すなら、背中にもボディクリームを塗りましょう。

背中は手のひらではなく、手の甲にボディクリームを取って塗ると、塗りやすくなります。手のひらで温めたボディクリームを、手の甲に軽くのばし、背中全体に塗っていきましょう。ボディブラシなどを使うと、さらに簡単に塗ることができます。背中専用のアイテムをチェックしてみるのもいいでしょう。

肩の部分は、上から手を回して、手のひらで塗りましょう。

太もも~足首
ボディクリームを手のひらで温めたら、足首から膝、膝から太ももに向かって、両手で包み込むようにして塗り上げましょう。リンパの流れを意識し、マッサージするイメージで塗れば、脚のむくみや疲労の解消にもつながります。

膝に重ね塗りするときは、曲げてから、くるくるとこまかく円を描くように塗り込みます。シワのひとつひとつにまでクリームが浸透して、しっとりうるおいます。

このほか、くるぶしやかかと、指先も乾燥しやすいパーツなので、重ね塗りするのがおすすめです。

ボディクリームをより効果的に使うには?

ここからは、ボディクリームをより効果的に使うためのポイントを押さえていきましょう。

肌についた汚れを落とす
肌に汚れがついている状態だと、ボディクリームが肌に浸透しづらいため、せっかく塗っても効果が十分に感じられないでしょう。

お風呂に入って、汚れを落としてきれいな状態にしてから塗るようにしましょう。

適量を使用する
ボディクリームは、量が少なすぎると効果を十分に感じることができません。かといって、必要以上の量を使っても効果が上がることはなく、ベタつきや不快感の原因になるだけです。

肌の状態や肌質に応じた適量を使用することが大切です。濡れた肌なら部位ごとに100円玉くらい、乾いた肌なら500円玉くらいが目安となるでしょう。

塗る前に肌を完全に乾かさない
ボディクリームは、水分が残っている肌に使うことで、乳化し、浸透しやすくなります。逆に、乾いた肌にはあまり浸透してくれません。

だから、塗るのはお風呂上がりが絶好のタイミング!

肌が完全に乾いてしまう前に、軽く手のひらで水分を落としただけの状態でボディクリームを塗りましょう。場所は、脱衣所ではなく、蒸気の残っている浴室内がベストです。

ボディクリームの使用上の注意点は?

毎日の全身の保湿ケアに取り入れたいボディクリーム。
しかし、使い方を間違うと、思わぬトラブルを招いてしまうこともあります。そこでここからは、ボディクリームを使う上での注意点を見ていきましょう。

肌質にあったものを選ぶ
どんなスキンケアアイテムにも言えることですが、ボディクリームも自分の肌質に合ったものを選ぶことが大事です。合っていないと、効果どころか、かえって肌トラブルを招くことにつながってしまいます。

できれば、店頭でサンプルを試したり、試供品を使ってみたりしてから使い始めることをおすすめします。

万が一、本格的に使い始めてから肌トラブルが生じた場合は、すぐに使用をやめ、症状に応じて必要であれば皮膚科を受診してください。

顔には使用しない
ボディクリームは、身体の保湿をメインの目的として開発されたクリームです。加えて、引き締め効果や香りによるリラックス効果を持ち合わせている製品もあります。その分、香料をはじめとするさまざまな成分が含まれていることが多く、身体よりも薄く繊細な顔の肌には刺激が強すぎる場合があります。

ボディクリームを顔に使うと、思わぬトラブルを招いてしまうこともあるので、顔には使わないようにしましょう。

子どもがいる場合には配合成分を確認する
ボディクリームが、大人との触れ合いを通して子どもの口に入ってしまう可能性もゼロではありません。小さな子ども、なかでも赤ちゃんがいるご家庭では、大人が使うボディクリームであっても、口に入って問題のない天然由来成分を使用しているものを選ぶと安心です。赤ちゃんと大人が兼用して使える製品なら、さらに安心でしょう。

使用期限に従う
使用期限を過ぎたボディクリームは、酸化している可能性があり、十分な効果が発揮されないことがあります。

ボディクリームの使用期限は、一般的に未開封で製造から約3年、開封したら約半年〜1年だと言われています。高温多湿な場所や、日の当たる場所に置いていたものなら、さらに早く劣化します。

開封してからだいぶ経つものや、未開封でもかなり前からあるものは、使わずに思いきって処分したほうがよいでしょう。

まとめ

全身の肌の保湿に欠かせないボディクリーム。塗り方と、塗るタイミングに関するほんのちょっとしたコツを押さえることで、得られる効果が劇的に変わってきます。
ぜひ、ここでご紹介した方法を毎日のお手入れ習慣に取り入れて、しっとりとうるおった乾燥知らずの美肌ボディを手に入れてください。