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うねったり、ハネたり、ボリュームが出たり、縮れてしまったりするくせ毛。その原因は何？　改善はできるの？　くせ毛のヘアケア方法を解説します！

くせ毛とは？

くせ毛には、主に下記の4種類があります。あなたのくせ毛は、どれに当てはまりますか？

①「波状毛（はじょうもう）」

ウェーブ状の髪で、湿度が高くなるとふくらみやすいのが特徴です。日本人に多く見られるくせ毛です。

②「捻転毛（ねんてんもう）」

不規則にねじれた髪で、くるくると立体的にカールしています。髪が細くて柔らかい人に多いくせ毛です。

③「縮毛（しゅくもう）」

ちりちりに縮れていて、硬く、ボリュームが出やすいのが特徴です。縮毛矯正をしたほうが、スタイリングしやすいくせ毛です。

④「連珠毛（れんじゅもう）」

髪の太さが一定ではなく、表面がデコボコしています。艶が出にくく、細い部分が切れやすいのが特徴です。日本人には少ないくせ毛です。

くせ毛の原因と解決策

くせ毛になる原因は主に下記の4つです。原因がわかれば、コントロールする方法が見えてきます。

原因1：毛穴のゆがみ

髪は頭皮の毛穴の中でつくられるので、毛穴がゆがんでいると、髪もゆがんでしまいます。毛穴のゆがみの原因は、皮脂などの汚れの詰まりです。シャンプー前に入念に予洗い（お湯だけで洗う）を行い、シャンプーをするときは頭皮までしっかり洗って、毛穴に汚れを残さないよういしましょう。

原因2：髪内部のタンパク質が均一化されていない

髪の内部は90パーセントが、コルテックスと呼ばれるタンパク質でできています。このコルテックスには、水分を吸収やすい「オルソコルテックス」と、吸収しにくい「パラコルテックス」の2種類があり、直毛の場合は2つが均等に分布していますが、くせ毛の場合は偏って不均衡に分布しているため、ねじれ現象を起こしやすくなります。くせ毛を改善するには、ヘアケアでタンパク質を補給し、吸水性を均等に近づけることが大事です。

原因3：カラーやパーマによる髪内部の空洞化

カラーやパーマをくり返しているうちにくせ毛になってしまった人は、髪の表面のキューティクルがダメージを受けて、髪内部のタンパク質が流れ出ているのかもしれません。髪の内部のタンパク質が流れ出ると、髪は空洞化し、うねりやすくなります。こうした空洞化を防ぐためには、やさしい洗浄成分を配合したシャンプーを使ったり、タンパク質を補給するトリートメントを使ったりするのがおすすめです。

原因4：ドライヤーやアイロンの熱によるタンパク変性

ドライヤーやアイロンで熱を与えすぎると、タンパク質の熱変性が起こって、髪内部が空洞化してしまいます。それがくせ毛の原因になってしまうことも…。日々のドライヤーやアイロンの使い方を見直しましょう。

くせ毛のヘアケア方法

くせ毛を改善するために、下記の方法を日常のヘアケアに取り入れましょう。

くせ毛に適したシャンプーを使用する

洗浄力が強すぎず、髪にうるおいを与えながらやさしく洗ってくれるタイプのシャンプーを選びましょう。髪の摩擦を防ぐために、きめ細かく泡立つものを選ぶのもポイントです。

ヘアオイルを使用する

ドライヤーで髪を乾かすときは、熱ダメージを防ぐために、ヘアオイルを塗りましょう。くせ毛は水分を含むとうねりやすいので、同じヘアケア剤（洗い流さないトリートメント）でも、ヘアミルクやヘアミストは適していません。

ドライヤーでの髪の乾かし方を工夫する

髪全体をやさしくこすらずタオルドライした後、ドライヤーを髪から10センチ以上離し、同じ場所に温風が当たり続けないように左右に振りながら乾かします。髪が8割程度乾いたら温風はやめ、冷風に切り替えてキューティクルを引き締めましょう。髪内部の水分が逃げにくくなり、外からの湿気の影響を受けづらくなります。雨の日でも広がりにくくなるでしょう。

頭皮マッサージをする

くせ毛はダメージを受けやすいと言われています。定期的な頭皮マッサージで頭皮の血流を促し、健康的な髪を育てましょう。くせも出にくくなると考えられます。

［やり方］
ヘアトニックを手のひらに取るか、頭皮に直接つけて、指の腹でやさしくマッサージします。さらに、イラストのようにツボを押して、こりをほぐしましょう。