クレンジングの正しいやり方とコツ!肌質が変わる使い方とは?
メイクや汚れを落とすために毎日行うクレンジング。本来は肌をきれいに保つために行うものですが、やり方を間違えると肌にダメージを与えるので注意が必要です。
今回は、クレンジングの正しいやり方を紹介します。基本的な手順やクレンジング剤を塗る際のコツ、種類ごとの使用ポイントについてもチェックしていきましょう。正しいクレンジングで、きれいな肌を手に入れてください。
目次
- 3-1.
- 1. クレンジングの前に手を洗う
- 3-2.
- 2. ポイントメイクを落とす
- 3-5.
- 5. ぬるま湯で洗い流す
- 2-1.
- クレンジング前に肌を温める
- 2-2.
- 強い力でマッサージしない
- 2-3.
- 短時間で終わらせる
- 2-4.
- クレンジングの量は多めに使う
- 3-1.
- クレンジングシート
- 3-2.
- クレンジングオイル
- 3-3.
- クレンジングジェル
- 3-4.
- クレンジングリキッド
- 3-5.
- クレンジングクリーム
- 3-6.
- クレンジングバーム
- 3-7.
- クレンジングミルク
- 3-8.
- ポイントメイクリムーバー
- 4-1.
- クレンジングはいつ使うのがいい?
クレンジングのやり方|基本の手順
1. クレンジングの前に手を洗う
手はスマホやドアノブなど、さまざまな場所に触れるため、雑菌が付着しています。
手を洗わずに雑菌がついた状態で顔に触ると、肌トラブルの原因になることがあるため、まずはハンドソープを使って手をきれいに洗い、クレンジングできる状態を整えましょう。
また、クレンジング剤は濡れている手で使えないアイテムが多いため、手を洗ったあとはタオルでしっかりと手を拭き、水気を取ることが大切です。
2. ポイントメイクを落とす
肌への負担を軽減するため、ポイントメイクは専用リムーバーを使って先に落としましょう。
ポイントメイクリムーバーは、洗浄力が高く、目元や唇といった落ちにくいメイクを落とすために有効なアイテムです。まずは、ポイントメイクリムーバーで濃いメイクを落とし、そのあと通常のクレンジング剤で顔全体のメイクを落としていきます。
ベースメイクと、アイメイクやリップといったポイントメイクでは、メイクの濃さが異なります。同時に落とそうとすると強く擦りすぎてしまい、肌にダメージを与えることがあるので注意が必要です。
3. 適量を手に取りTゾーンになじませる
クレンジングは、皮脂が最も多いTゾーンから行います。
おでこや鼻といったTゾーンは、顔全体のなかでも皮脂の分泌量が多い部分です。毛穴の詰まりや黒ずみが起こりやすいため、最初にクレンジング剤をのせて対処していきましょう。
クレンジング剤をのせたら、指の腹などを使ってメイクをなじませていきます。強く擦ると摩擦が起こり、肌にダメージを与えてしまうため、優しく丁寧になじませることが大切です。
また、クレンジングの時間が長いと乾燥するので短時間で済ませましょう。
4. Uゾーン・目・口の順番でなじませる
Tゾーンのあとは、Uゾーン・目元・口元の順番で顔全体のメイクを落としましょう。
まずは両頬の中央にクレンジング剤をのせ、くるくると円を描くように広げます。頬にのばしたあとは、顎にクレンジング剤をなじませ、Uゾーンをきれいにしていきます。このとき、フェイスラインも忘れないようにしましょう。
目元と口元は、皮膚が薄くデリケートな部分です。あらかじめポイントメイクリムーバーでメイクを落としておけば、強く擦る必要はありません。最後にクレンジング剤をなじませ、負担がかからないようにすることが重要です。
5. ぬるま湯で洗い流す
洗い流すときは、30〜32℃のぬるま湯が基本です。
お湯が熱すぎると、必要な油分や水分まで洗い流してしまいます。反対に冷たすぎても肌全体が冷え、乾燥や皮脂が残ってしまうため、ぬるま湯で洗い流しましょう。余分な皮脂がしっかりと出てくる温度が30〜32℃です。
なお、シャワーの水圧は顔への刺激が強すぎるため、直接あてないようにしましょう。顔を左右に傾けながら複数回すすぎ、クレンジング剤が残らないように顔全体を洗い流します。
6. 清潔なタオルで水分を拭き取る
タオルで水分を拭き取るときは、ゴシゴシと拭くと肌に負担がかかるため、優しく押しあてるようにするのがポイントです。
また、タオルは清潔なものを使うのが基本です。せっかくきれいにクレンジングしても、タオルが汚れていては意味がありません。ティッシュを使うのもひとつの方法です。
クレンジングのやり方のコツ
クレンジング前に肌を温める
メイクが落ちやすくなるよう、クレンジング前に蒸しタオルなどで肌を温めておきましょう。
スチーマーや蒸しタオルの蒸気を顔にあてると、毛穴が開いてメイクが浮き上がってきます。あらかじめメイクが浮き上がっていれば、ゴシゴシと擦る必要がなく、摩擦による肌への負担を軽減できます。
蒸しタオルを作るときは、清潔なタオルを水で濡らし、電子レンジで1分ほど加熱して使用しましょう。熱すぎると肌にダメージを与えるので注意が必要です。
また、入浴中にメイクを落とすのもおすすめです。お風呂の蒸気が肌を温めてくれます。
強い力でマッサージしない
メイクを落とすときやタオルで拭き取りをするときは、強い力で擦らないようにしましょう。
強く擦ると摩擦が発生して肌にダメージを与え、乾燥やシワなどの肌トラブルを引き起こす原因となります。力を入れすぎず、優しくマッサージしましょう。特に、目元など皮膚が薄い部分は注意が必要です。
また、タオルで拭き取る際もゴシゴシと擦らず、優しくあてるように拭き取りましょう。
短時間で終わらせる
クレンジング剤を長時間のせていると肌に負担がかかるため、クレンジングは1分程度で終わらせましょう。優しくマッサージしたとしても、時間が長すぎると摩擦によるダメージを与えてしまいます。
ただし、洗い残しがないように注意が必要です。短時間を心がけて洗い方が不十分になると、クレンジング剤が肌に残ってしまいます。濃いメイクはポイントメイクリムーバーを使って先に落とすなどしながら、短時間でしっかりメイクを落とすことが大切です。
クレンジングの量は多めに使う
汚れをきちんと落とすだけでなく、摩擦をやわらげる役割もあるため、クレンジング剤は多めに使いましょう。
ナチュラルメイクの場合、クレンジングの量は少なめで問題ないと考える人もいるでしょう。しかし、クレンジング剤は汚れを落とすだけでなく、肌への摩擦をやわらげる働きがあります。規定量を守らないと肌に摩擦が生じ、ダメージにつながってしまうため、注意が必要です。
クレンジング剤ごとに、メーカーが推奨している使用規定量があります。最低でもその量は使用し、肌に優しいクレンジングを心がけましょう。
クレンジング剤別の使い方のポイント
クレンジングシート
クレンジングシートは手軽に使えるのがメリットです。旅行中や、忙しくてクレンジングの時間がないときなどでも簡単に使用できます。
ただし、直接シートを肌にあてるため摩擦が起こりやすく、ダメージを与える可能性が高いアイテムでもあります。毎日の使用は避け、簡単にメイクを落としたい場合だけ使いましょう。
シートを使用する際は、摩擦を最小限にするためにきれいな面を使用して、優しく拭き取ることが大切です。肌へのあたりをよくするため、重ねたり、折り込んだりして厚みを持たせることも有効です。
クレンジングオイル
クレンジングオイルは、乳化させるのがポイントです。
乳化とは、クレンジングオイルの油分とぬるま湯の水分が混ざり合って、白く濁った状態のことです。しっかりと乳化することで、汚れをきちんと落とすことができ、肌トラブルの予防にもつながります。
乳化するには、クレンジングした肌に少量のぬるま湯を加えてなじませます。白く濁ってきたら乳化したサインです。顔全体に広げて、優しくメイクオフしましょう。
クレンジングジェル
クレンジングジェルは、手のひらを温めてから使います。
オイルインのクレンジングジェルは、油分が水分に包まれた状態です。ジェルを肌に出すと、体温でジェルの水分が蒸発し、油分が表面に出てきます。この水分と油分が逆転する現象を「転相」といいます。転相によって表面に出た油分がメイクなど油性の汚れとなじみ、浮かせてきれいに落とせます。
また、手のひらを温めておくことで、クレンジングジェルの肌へのなじみがよくなります。洗浄力を最大限に発揮でき、摩擦を抑えることにもつながります。
最後はぬるま湯で優しくすすぎましょう。再び水分に包まれている状態に戻し、少しずつ洗い流します。
クレンジングリキッド
クレンジングリキッドを使う場合は、最初にアイメイクを落としましょう。
拭き取りタイプの場合も洗い流すタイプの場合も、まずはコットンを使ってアイメイクから落とします。コットンにクレンジング剤を十分に染み込ませ、まぶたの上においてなじませます。そのあと、顔全体を洗っていく流れです。
オイルインタイプのクレンジングリキッドであれば、洗い流す前に少量の水を加えて、肌の上で乳化させましょう。
クレンジングリキッドを使う場合は、短時間で済ませるのがポイントです。洗浄力が高いため、長時間使っていると肌に負担をかけてしまいます。
クレンジングクリーム
クレンジングクリームは、肌をいたわりたいときや敏感肌の人が使うと効果的です。テクスチャーに厚みがあって肌なじみがよく、肌との摩擦を抑えてメイクオフできます。
クリームは手のひらにのせ、柔らかくなるまで温めてから使いましょう。よりメイク落ちがよくなり、短時間でクレンジングを済ませる効果があります。
また、クレンジングクリームを使う際は、やや多めに使うのがポイントです。量が少ないと摩擦が起きて肌に負担をかけるため、適量より少し多めに使用します。
クレンジングバーム
クレンジングバームは、クレンジングオイルを固形のバーム状にしたものです。そのため、オイルタイプと同じように優れた洗浄力があります。
乾いた手と肌に使うのが基本で、お風呂前の使用に適しています。
バーム状のため、指ではなくスパチュラなどで取って使用しましょう。乾いた手のひらにのせ、体温で溶けるとオイルのような質感になり、心地よい肌なじみです。
オイル状になるよう温めたあとは、基本的にオイルクレンジングと同じ使用方法です。顔全体になじませ、乳化させたあとに洗い流しましょう。
クレンジングミルク
クレンジングミルクは洗浄力が穏やかなので、アイメイクなどは先にポイントメイクリムーバーで落としておくのがポイントです。
クレンジングミルクは肌へのダメージが少なく、保湿力の高いアイテムとなっています。肌に負担をかけずにクレンジングできますが、水分がベースのため洗浄力は低めで、ナチュラルメイクに適したクレンジング剤です。
せっかく保湿力が高く肌に優しい製品でも、洗い残しがあっては効果が発揮されません。そのため、アイメイクやリップといった濃いポイントメイクは、専用リムーバーを使って先に落としておきます。
ポイントメイクリムーバー
ポイントメイクリムーバーは、ポイントメイクに特化したメイク落としです。コットンなどに染み込ませて使いましょう。
アイメイクやリップなどはベースメイクに比べて濃く、落ちにくい部分です。また、目元や口元は皮膚が薄いため、ゴシゴシと擦ると肌に大きなダメージを与えてしまいます。洗浄力が高いポイントメイク専用のリムーバーを使い、さっとメイクを落としていきます。
ポイントメイクリムーバーはコットンなどに染み込ませて使用する方法が一般的ですが、目の下など細かい部分は落としにくいため、綿棒を使うなどしてクレンジングしましょう。
クレンジング剤の量が少ないと肌に摩擦を与えてしまうため、規定量をチェックしてから使うことが大切です。
クレンジングの仕方に関するよくある疑問
クレンジングはいつ使うのがいい?
帰宅直後か入浴時にメイクを落とすのが理想です。
メイクを落とす時間が遅いと、メイク汚れや皮脂が酸化して肌にダメージを与えるため、早くクレンジングするのがおすすめです。また、入浴時は身体が温まって毛穴が開いた状態になり、メイクが落ちやすくなります。
お風呂でクレンジングする場合のやり方は?
お風呂から上がる直前にクレンジングを行い、お風呂から出たらすぐに保湿ケアをしましょう。
湯船で身体を温めることで毛穴が開くため、クレンジングの落ちがよくなります。お風呂から出てすぐに保湿もできるため、乾燥を防ぐ効果もあります。
入浴してすぐにクレンジングをすると、保湿まで時間が空くことで肌が乾燥してしまいます。また、身体も温まりきっていないため、入浴時の効果を発揮できません。
クレンジング中のマッサージのやり方は?
クレンジング中のマッサージは、肌に負担がかかるため行ってはいけません。クレンジングとは別のタイミングで、専用クリームを使ってマッサージしましょう。
クレンジングとマッサージができるアイテムも発売されていますが、あくまでもクレンジングとマッサージに使えるアイテムという意味です。2つを同時に行えるわけではありません。
同時にマッサージをすると、汚れが顔全体に広がって毛穴に入ってしまいます。また、過度な摩擦が起こると肌トラブルの原因となります。
マッサージを行う場合は、別のタイミングで専用クリームを使って行いましょう。
毛穴汚れを落とすにはどうしたらいい?
メイクを落とすことができるかどうかに着目して、クレンジング剤を選ぶのがポイントです。
クレンジング剤が足りないと毛穴に汚れが残ってしまいますが、ゴシゴシと強く擦ったからといって毛穴汚れが落ちるわけでもありません。毛穴の汚れをケアしたい場合は、洗浄力のあるクレンジング剤を選びましょう。
基本的には、オイル⇒リキッド⇒ジェル⇒クリーム⇒ミルクの順番で、濃いメイクを落とせるようになっています。洗浄力や保湿力を総合的に判断することが大切です。
肌質によってやり方・種類を変えるべき?
乾燥肌はクレンジングミルク、オイリー肌はクレンジングオイルなど、肌質によって使用するアイテムやクレンジング方法を変えるのがおすすめです。
クレンジング剤には、さまざまなタイプがあり、洗浄力が強いタイプや保湿力が高いタイプなど、特徴も異なります。そのため、種類ごとの特徴を踏まえたうえで、自分の肌質に適したアイテムを選ぶことが重要です。
例えば、オイリー肌の場合は洗浄力が強いオイルタイプを選ぶと、さっぱりとした洗い上がりになります。乾燥肌や敏感肌の場合は、洗浄力が穏やかで保湿力の高いミルクタイプが効果的です。
混合肌の場合は、TゾーンとUゾーンなど、場所によってクレンジング剤を使い分ける方法もあります。肌の状態を把握し、適切なクレンジングを心がけましょう。
クレンジングのやり方まとめ
間違った使い方をすると、クレンジング剤の本来持っている効果が発揮されません。強く擦りすぎないなどの基本的な注意点だけでなく、種類ごとの特徴を把握し、それに合わせた使い方をするのがベストです。