クレンジングオイルで角栓ケアをする方法と知っておくべき注意点とは?
鼻まわりの毛穴が詰まり、ボツボツとしている角栓は、悩んでいる人が多い肌トラブルのひとつです。クレンジングや洗顔で無理に落とそうとすると、肌に負担をかけてしまう場合があります。
クレンジングオイルは角栓ケアに使用できますが、毛穴タイプに合わせたお手入れをすることが大切です。
今回は、クレンジングオイルを使った正しい角栓ケアの方法を紹介します。角栓がない、きれいな肌を手に入れたい人は、ぜひ参考にしてください。
目次
- 2-1.
- ホットタオルで顔を温める
- 2-2.
- クレンジングオイルを乳化させる
- 2-4.
- クレンジングオイルを洗い流す
- 2-5.
- 清潔なタオルで水分を拭き取る
- 2-6.
- 保湿する
- 3-1.
- 鉱物油系オイルが最も洗浄力が高い
- 3-2.
- 酵素やAHAが配合されている
- 3-3.
- 保湿力が高く低刺激
- 4-1.
- 力を入れて擦らない
- 4-2.
- 何度もクレンジングしない
クレンジングオイルで角栓を溶かすことは可能?
角栓は、皮脂とたんぱく質でできた角質が混ざり合ったものです。メイク汚れや皮脂が詰まっているように思えますが、実は皮脂が約30%、角質が約70%で構成されています。
クレンジング剤は、油性汚れである皮脂となじんで汚れを浮かせます。しかし、角質はたんぱく質のため、クレンジング剤では溶かせません。
ただし、「つまり毛穴」と「黒ずみ毛穴」の場合、皮脂・角質・メイク汚れが混じっていることが原因なので、クレンジングオイルも有効です。ご自身の毛穴タイプを把握し、それに合わせた角栓ケアをすることが大切です。
クレンジングを使った角栓ケアのやり方
ホットタオルで顔を温める
顔を温めると毛穴が開き、角栓が柔らかくなるため、汚れが落ちやすくなります。
角栓ケアの準備段階として、クレンジング前にホットタオルで顔を温めると効果的です。蒸気で肌が温められると毛穴がゆるみ、角栓が除去しやすくなります。
濡れたタオルを電子レンジで30秒~1分ほど加熱して、ホットタオルを準備しましょう。熱すぎると刺激が強くなり、逆効果なので注意が必要です。こまめにタオルを取り出して温度を確認し、まだ温まっていないようなら、10秒ずつプラスで加熱します。
ホットタオルができたら、ふんわりと顔にのせ、肌を温めていきます。ただし、長時間のせすぎると肌に負担をかけるため、やりすぎないように気をつけましょう。
クレンジングオイルを乳化させる
クレンジングオイルを乳化させることでメイクが落ちやすくなり、汚れが残って角栓になるのを予防できます。
乳化とは、クレンジングオイルに含まれる油分とぬるま湯の水分が混ざり合い、白く濁った状態です。乳化によってクレンジングオイルとぬるま湯がなじみやすくなり、メイク汚れが落ちやすくなります。
クレンジングした肌に、少量のぬるま湯を加えながらなじませましょう。白く濁ったら乳化した合図です。
汚れが残っていると、角栓の原因になってしまいます。しっかりと乳化させてメイク汚れを落とし、角栓ができないようにケアすることが重要です。
クレンジングオイルでマッサージする
マッサージもできるクレンジング剤を使えば、マッサージで角栓ケアもできます。このとき、普段よりも多めに使うのがポイントです。量が少ないと肌に摩擦が起こってしまうため、たっぷりと出してやさしくなじませましょう。
クレンジングオイルを肌になじませると角栓が柔らかくなりますが、長時間のせていると肌に負担がかかり逆効果です。毛穴が汚れたり、必要な皮脂まで除去したりしてしまうので、数十秒なじませる程度にしましょう。綿棒を使ったケアもおすすめです。
クレンジングオイルを洗い流す
クレンジングが完了したら、30〜32℃程度のぬるま湯で洗い流しましょう。
熱すぎると必要な水分や油分まで洗い流してしまいます。逆に冷たすぎると、肌全体が冷えて皮脂が落としきれない可能性があるほか、乾燥の原因にもなります。不要な汚れだけをきちんと洗い流せる温度が、体温よりも少し低い30〜32℃です。
すすぐ際は、洗い残しがないようにしましょう。フェイスラインや生え際なども、落としきることが大切です。顔を左右に傾け複数回すすぎ、顔全体を洗い流しましょう。
また、シャワーの水圧は肌に対して過度な刺激になるので、シャワーを直接顔にあててすすぐのはNGです。
清潔なタオルで水分を拭き取る
すべての工程が完了したら、清潔で肌触りのよいタオルを使って、やさしく拭き取ります。
タオルがごわついていると、肌に摩擦を与えて負担となります。また、タオル自体が汚れていては、せっかくきれいにクレンジングと洗顔をした肌が台無しです。
水分を拭き取る際に、強くゴシゴシと擦ることも肌に摩擦を与える原因になります。肌にタオルをぽんぽんとあてるイメージで、やさしく拭き取りましょう。
保湿する
最後に、乾燥しないよう顔全体をやさしく保湿しましょう。
肌の水分が蒸発してしまうと、乾燥してターンオーバーが乱れるため、角栓の原因になります。クレンジングと洗顔が済んだら、化粧水や乳液といった基礎化粧品で保湿をします。その際、保湿力の高いアイテムを使うとさらに効果的です。
保湿力を高めようと指で強く保湿剤を押し当ててしまうことがありますが、その方法では適切な効果が発揮されません。顔全体にふたをするイメージで、やさしくなじませましょう。
なお、保湿まで時間が経ってしまうと乾燥の原因になります。ぬるま湯で洗い流したら、その流れで保湿ケアに移ることが大切です。
角栓ケア向きのクレンジングオイルとは?
鉱物油系オイルが最も洗浄力が高い
クレンジングオイルのなかでも、鉱物油系オイルは毛穴の奥までオイルが浸透するため効果的です。
クレンジングオイルは、主に次の3種類に分けることができます。
・鉱物油系オイル
洗浄力が高く、濃いメイクにもおすすめです。毛穴の奥まで浸透し、詰まった汚れをきれいにする効果があります。
・エステル系オイル
さっぱりとした洗い上がりで、比較的高い洗浄力を持つクレンジングです。ダブル洗顔不要のクレンジングもあります。
・脂系オイル
低刺激で、洗い上がりはしっとりとしています。肌にやさしく、敏感肌や乾燥肌の人に適したアイテムです。
同じクレンジングオイルでも、タイプによって効果が異なります。角質ケアを目的とする場合は、毛穴の奥までオイルが行き渡り、洗浄力の高い鉱物油系オイルがおすすめです。
酵素やAHAが配合されている
角栓ケアには、酵素やAHAが配合されているクレンジングオイルが有効です。
皮脂は洗顔できれいになりますが、角栓は洗顔だけでは落としきれません。そのため、角栓ケアに適した成分を含んだクレンジングを使用するのがポイントです。
酵素やAHAは黒ずみ予防に役立つ成分です。角質を柔らかくする効果があり、古い角質を分解して溶かして除去することが期待できます。
クレンジングオイルを選ぶ際は、成分表示をチェックし、角栓ケアができる成分が配合されているかどうか確認しましょう。
保湿力が高く低刺激
乾燥などによる肌のダメージを防ぐため、保湿力が高く低刺激のアイテムを選びましょう。
クレンジングで水分が失われると、乾燥によってターンオーバーの乱れを引き起こし、角栓ができやすくなります。クレンジング力の高いオイルであるほど乾燥しやすくなる傾向があるので注意しましょう。
保湿力が高く、低刺激のクレンジングを選ぶと、乾燥による角栓の悪化を防ぐことにつながります。合成界面活性剤やアルコールなどの添加物は刺激が強いため、購入時に成分表示などをチェックしましょう。
クレンジングオイルでの角栓ケアの注意点
力を入れて擦らない
角栓をきれいに除去しようと、ついつい強く擦ってしまう人もいるのではないでしょうか。しかし、力を入れて擦ると摩擦が起こりやすくなり、肌トラブルの引き金になります。クレンジングの際は、力を加えずにやさしく行うのが基本です。
また、クレンジング剤は少なくせず、最低でも規定量は使いましょう。十分な量を使うことで摩擦を防ぎ、肌にやさしいクレンジングが行えます。
何度もクレンジングしない
過剰にクレンジングを行うと、角質層を必要以上に取り除いてしまい、逆効果です。
角栓を取るためにクレンジングをし過ぎると、摩擦が起こるだけでなく、必要な角質まで取り除いてしまいます。それによって角質の生成サイクルが乱れ、角栓が悪化する要因にもなります。
朝クレンジングが話題になっていますが、やりすぎは禁物です。毎日ではなく、週1~2回程度にしておき、肌の乾燥状態など様子を確認しながらクレンジングしましょう。
刺激の強いクレンジングオイルは使わない
肌が乾燥して角栓の原因になるため、刺激の強いクレンジングオイルは避けましょう。
さまざまな種類があるクレンジングのなかで、クレンジングオイルは洗浄力が高く、ほかの種類に比べて刺激が強いアイテムです。刺激が強いと肌が乾燥してターンオーバーが乱れ、角栓の原因となります。
刺激で肌にダメージを与えないため、クレンジングオイル選びには注意しましょう。できるだけ低刺激のアイテムを選ぶのがポイントです。
クレンジングオイルを使った角栓ケアまとめ
クレンジングオイルのなかでも、鉱物油系オイル、酵素やAHAを配合したアイテムが角栓ケアに最適です。成分表示なども確認したうえでアイテムを選ぶのがおすすめです。