洗顔後は化粧水だけでもいい?化粧水のみのスキンケアがNGな理由を徹底解説!

化粧水は肌に水分を与える基礎化粧品で、日常のスキンケアには欠かせないアイテムです。しかし、化粧水だけでいいのか、乳液なしでいいのかと疑問に思っている人もいるでしょう。実は、化粧水だけでは十分に保湿がされず、肌にダメージを与えてしまう恐れもあります。

今回は、化粧水だけでスキンケアを終わらせてはいけない理由をチェックしていきましょう。肌の仕組みやスキンケアアイテムごとの役割からNGな理由を解説します。ぜひ美肌に近づくための参考にしてください。

洗顔後は化粧水だけでもいい?答えはNO!

化粧水だけでは肌の潤いは保てず、肌トラブルを引き起こす要因となります。

洗顔のあとに化粧水をつけると、肌が潤った感覚になるでしょう。しかし、実際には化粧水だけでは十分な保湿ができず、スキンケアの意味がないのです。

化粧水をたっぷりとつけて水分を補ったとしても、そのままにしておくと肌の表面から蒸発してしまいます。乾燥からの肌トラブルを誘発する恐れがあるため、化粧水だけのケアは推奨できません。

化粧水のみのスキンケアがNGな理由

化粧水のみのスキンケアは、なぜ肌トラブルを引き起こしてしまうのでしょうか。肌にどのような悪影響を及ぼすのか、具体的な理由を2点紹介します。

化粧水だけだと肌のバリア機能を保つことができないから

角質層のバリア機能を整え健康な肌を保つには、水分を保持できるようにフタをする油分のケアも必要です。

肌の潤いは、表面にある角質層のはたらきによって保たれています。角質層には、NMF・角質細胞間脂質・皮脂膜という3種類の保湿要素が存在しています。


  1. ①NMF
    水分を取り込み保持する役割を持つ

  2. ②角質細胞間脂質
    水分と油分の層を整える役割を持つ

  3. ③皮脂膜
    肌表面を覆って水分が逃げないようにフタをする役割を持つ


「肌が潤っている」とは3種類のバランスが整い、肌のバリア機能も保たれている状態です。しかし、角質層に乱れが生じると3種類のバランスが崩れ、バリア機能が低下して水分が蒸発しやすい肌になってしまいます。

そのため、水分を補給する化粧水だけでなく、油分を多く含む乳液・フェイスクリーム・フェイシャルオイルといったアイテムも欠かせません。

化粧水は肌に水分を与えるだけで「フタ」ができないから

スキンケアアイテムには、それぞれ役割があります。化粧水、乳液、フェイスクリーム、フェイシャルオイルについて役割を確認し、なぜ化粧水だけでは足りなくなってしまうのかチェックしましょう。

化粧水の役割


化粧水は肌に水分を補給することが役割です。

スキンケアアイテムのなかでも、化粧水には水分が多く含まれています。まず化粧水を塗ることによって、肌に水分を補給し、潤いを与えるのです。

化粧水を塗った後の注意点
水分を与えるだけでは時間が経つと蒸発してしまい、潤いは失われてしまいます。そのため、化粧水で水分を補給したあとは、ほかのアイテムをプラスで使い、蒸発を防ぐためのケアをしなければなりません。


乳液・フェイスクリーム・フェイシャルオイルの役割


油分で膜をつくり、水分が蒸発しないように閉じ込める役割があります。

乳液・フェイスクリーム・フェイシャルオイルは、それぞれ細かい違いがあるものの、どれも化粧水より油分を多く含むアイテムです。化粧水のあとに使うことで、油分の膜をつくって潤いが逃げないようにフタをします。

化粧水だけでは水分が蒸発してしまいますが、乳液やフェイスクリーム、フェイシャルオイルを使うことでそれを防げるため、どちらも行うことが大切です。

 あわせて読みたい 化粧水と乳液の順番はどっちが先?つける順番が変わるケースも?

化粧水のみのスキンケアに関するよくある疑問

肌質によって適したスキンケアは異なりますが、どんな人であっても化粧水だけの方法は避けるべきなのでしょうか。また「夏場でも乳液を使用しないといけないのか」「化粧水だけで終わらせていると肌はどのようになるのか」などよくある疑問について紹介します。

化粧水だけのスキンケアでいい人はいる?


基本的に化粧水だけでスキンケアを終わらせて良い人はいません。

脂性肌やニキビ肌の場合、化粧水だけを塗ってさっぱりした状態でスキンケアを終わらせたいと思う人もいるでしょう。しかし、脂性肌やニキビ肌は乾燥から起因していることもあります。化粧水だけで終わらせると乾燥を招き、ターンオーバーの乱れや毛穴詰まりなどを引き起こし、皮脂の分泌やニキビの原因となるため逆効果です。

オイリー肌の人に適した乳液とは
オイリーな肌に悩んでいるならば、ノンコメドジェニックや、べたつかないテクスチャーの乳液を選び、化粧水だけで完結させないようにしましょう。


夏は肌が油っぽくなるので化粧水だけでもよい?


夏であっても、乳液やフェイスクリームでの保湿は必須です。

夏は汗で肌がべたついて油っぽくなってしまい、保湿の必要がないように感じます。しかし、このべたつきは肌を乾燥から守る潤いではありません。

紫外線や冷房など、夏は肌が乾燥しやすい環境となっています。そのため、化粧水だけで終わらせると肌トラブルの原因となるため要注意です。季節に関係なく、乳液やフェイスクリームで肌の潤いを保つようにしましょう。

化粧水だけのスキンケアをしていると肌はどうなる?


乾燥するのはもちろん、肌が固くなってごわつくといった肌トラブルを引き起こしやすくなります。

また、バリア機能が低下した肌は、乾燥してダメージを受けやすい状態です。そのため、シワやたるみなどエイジングサインの原因にもなります。

時間がないときのスキンケア
化粧水だけで終わらせるのではなく、オールインワンタイプのアイテムを使うのも手段の一つです。1本で化粧水や乳液などさまざまな機能を備えているため、時間のないときに活用してみてください

化粧水のみのスキンケアはNG!正しいスキンケアで美肌を目指そう

洗顔のあとに化粧水だけでスキンケアを終わらせると、肌が乾燥してトラブルの原因になりかねません。

化粧水は水分を補給する役割はありますが、そのままでは角質層のバリア機能が低下し、潤いが蒸発してしまいます。乳液・クリーム・オイルの油分で肌の表面にフタをし、化粧水で補った水分を逃さないようにすることが大切です。

スキンケアアイテムにはそれぞれの役割があります。美肌を手に入れるためには化粧水だけで終わらせず、基礎化粧品をしっかりと使って適切なケアを行いましょう。