乳液の正しい使い方・塗り方│塗るタイミングやポイントも徹底解説
乳液を使うとき、いつどこに塗るのか、どのようなことに注意して塗るべきなのか疑問に思ったことはありませんか?
スキンケアにおいて重要な役割を持つ乳液ですが、保湿効果を高めて健康な肌を保つためには、正しく使用することが重要です。手のひらへ出したものを塗り広げているだけになってしまっているという人も多いのではないでしょうか?
ここからは、乳液の効果を最大限に発揮するための正しい使い方や塗り方、ポイントについてご説明します。
・乳液の正しい使い方、塗り方
・スペシャルケアにおすすめの使い方
目次
- 1-1.
- 乳液はいつ使う?使う順番とは
- 1-1-1.
- 普通の乳液の場合
- 1-1-2.
- 先行乳液の場合
- 1-2.
- 適量は1円~10円玉サイズ程度
- 2-4.
- 4.乾燥する箇所には重ねづけ
- 2-5.
- 5.仕上げは優しくハンドプレス
- 3-1.
- 乳液でコットンパックする方法
- 4-1.
- パーツによって塗る量は調整する
- 4-2.
- 一日に何回も乳液を使うのはNG
乳液の正しい使い方
乳液はいつ使う?使う順番とは
乳液には、化粧水のあとにつける一般的なタイプ以外に、洗顔後すぐにつける先行乳液があります。2種類の使う順番をそれぞれ見ていきましょう。
普通の乳液の場合
普通の乳液の場合、一般的には化粧水を塗ったあとにつけ肌にうるおいを閉じ込めます。
乳液は比較的油分の多いアイテムであるため、まずは化粧水や美容液で水分と美容成分を肌に補給し、そのあと乳液で蓋をします。乳液を塗ると水分や美容成分が蒸発しにくくなるためです。
また、乳液を最初につけてしまうと、化粧水が肌の角層まで浸透しません。先に油分で膜をつくってしまうため、水分が肌になじみにくくなります。
美容液も使う場合は化粧水⇒美容液⇒乳液の順番になります。最後に乳液で水分や美容成分を肌に閉じ込めることには変わりありません
先行乳液の場合
先行乳液は化粧水の前に使用すべきアイテムであるため、洗顔⇒先行乳液⇒化粧水の順でスキンケアをします。
先行乳液は、肌をやわらげることを目的に開発されているアイテムです。水分・油分・保湿成分をバランスよく補給して肌を整え、そのあとに行うスキンケアの肌なじみをよくします。
普通の乳液とは使い方が異なり、洗顔後すぐに塗って化粧水や美容液の浸透を助けます。
適量は1円~10円玉サイズ程度
乳液を塗る際は一般的な目安を参考にしつつ、商品説明に記載されている量を使用しましょう。一般的な目安は1円~10円玉サイズ程度となります。
効果を期待して多くつけたり、逆にもったいないからと少なくつけたりする人もいるかもしれません。しかし、スキンケアアイテムはどれも適量を使用することが前提でつくられているため、推奨量を守ることが基本です。
つけるタイミングは化粧水が肌になじんでから
通常の乳液は化粧水を塗ってから、1~2分ほどたった頃に使用しましょう。
化粧水で肌がぬれている状態では、化粧水と乳液の成分が混ざり合い、それぞれのはたらきが十分に発揮されなくなってしまいます。
ただし、時間をおきすぎると化粧水の水分や有効成分が蒸発してしまいます。つけた化粧水が適度に肌へなじみ、完全に乾いてしまう前に乳液をつけるようにしてください。
乳液の効果的な塗り方
1.適量を手にとり手のひらで乳液を温める
乳液の使用量はメーカーの推奨量を意識しましょう。もったいないからと少なめで使ってはいけません。乳液を塗る際に摩擦が生じてしまい、肌へダメージを与える原因になります。
このとき、手のひらに出したら人肌程度に温めることがポイントです。乳液には油分が含まれており、温めることで肌への浸透力が高くなります。
適量出したらすぐに顔へつけるのではなく、しばらく手のひらで温めましょう。
2.おでこ・両頬・鼻・あごに乳液を置く
乳液も化粧水と同様に顔全体にムラなくつける必要があります。顔のパーツごとに5点おきしてバランスよく塗り広げていきましょう。
うまく乳液をつけられていない部分があると、乾燥しやすくなります。ムラなく均一につけるためには、おでこ・両頬・鼻・あごの5箇所にまず乳液を点おきして伸ばすことがポイントです。
3.顔の中心から外側に向かって伸ばす
5点置きした乳液は顔を引き上げるように外側へ向かって伸ばしましょう。手のひら全体で包み、大きく円を描くようにしながら内から外へ広げていきます。
このとき、強い力でこすらないよう注意が必要です。肌なじみをよくしようとゴシゴシと塗り込んでしまう人がいるかもしれません。しかし、塗る力が強すぎると摩擦を起こしてバリア機能を低下させ、乾燥や肌トラブルを引き起こす要因となります。
乳液を伸ばす際は、できるだけ優しく肌に触れるようにしましょう。
4.乾燥する箇所には重ねづけ
顔の皮脂分泌や乾燥の仕方は一定ではありません。乾燥しやすい目元や口元は、必要に応じて乳液を重ねづけします。
重ねづけするタイミングは一度顔全体に乳液を伸ばしてすぐではなく、肌に十分なじんでからです。
人によっては目元や口元だけでなく、Uゾーンも乾燥することがあります。自分の肌質や状態をみながら調節することが重要です。
5.仕上げは優しくハンドプレス
乳液を塗り終えたら、最後に手のひら全体で顔を包み込むようにハンドプレスし、しっかりとうるおいを閉じ込めましょう。
ハンドプレスをする際は、体温をじっくりと肌へ伝えることがポイントです。化粧水や乳液が肌になじみやすくなり、角層までうるおいがいきわたりやすくなります。
乳液を塗り広げるときと同様に、優しく包み込むようにすることが大切です。肌に押し込もうと強い力でプレスしてはいけません。
なお、手以外にコットンで塗る方法もあります。これはサラサラとしたテクスチャーの乳液におすすめです。
コットンで塗る場合は、適量よりも少し多くとることがポイントです。乳液がコットンに吸収され、手に比べて摩擦による刺激も起こりやすいため、やや多めに使いましょう。
コットンに乳液を出したら、顔の中心から外側に向かって伸ばしていきます。手のひらでつけるときと同様、力を入れすぎず優しく引き上げるようにして広げることが大切です。
スペシャルケアにおすすめの乳液の使い方
乳液でコットンパックする方法
化粧水や乳液でスキンケアをしたあとに行う、コットンでマスクをするスペシャルケア方法です。やり方を順番に見ていきましょう。
- 1.大き目のコットンを2枚に裂く
- 2.毛羽立ちのない面に乳液を適量とり、指の側面で全体に広げる
- 3.乾燥が気になる箇所にはりつけ5分キープ
- 4.コットンをはがし、肌表面の乳液を手でなじませる
目元や鼻周りなどはコットンパックでのアプローチが難しい箇所です。細かい部分には裂いたコットンを2つ折りに小さくたたんで対応しましょう。
なお、コットンパックで使用する乳液はサラサラとしたテクスチャーのものがおすすめです。とろみが強いタイプはコットンになじみにくいため、パックには適していません。
シートマスクの上から乳液を重ねる方法
洗顔や化粧水といった基本のスキンケアをしたあと、シートマスクと乳液を使って行う「乳液仮面返し」という美容法です。手順をチェックしていきましょう。
- 1.シートマスクをつけ10分間放置
- 2.シートマスクの上から、たっぷりと乳液を重ねる
- 3.塗り終わったらシートマスクを外し、ひっくり返して貼り直す
- 4.さらに10分間放置
- 5.シートマスクを外し、ハンドプレスをして肌に残った美容液をなじませる
- 6.クリームをつけなじませる
乳液をつけるときは、手のひらからあふれるくらいにたっぷりと出すことがポイントです。また、最後にクリームを塗ると油分で蓋をしてうるおいを閉じ込める効果があるため、とくに乾燥肌の人はぜひ試してみてください。
乳液の塗り方のポイント・注意点
パーツによって塗る量は調整する
皮脂の多いTゾーンは少なく、乾燥が気になる部分は多めに塗るなど調整しましょう。
顔の皮膚には、皮脂の分泌が多い場所と少ない場所があります。そのため、すべて均一に乳液を塗ることは、肌にとってベストとはいえません。部分的にべたつきやテカリが生じる原因となるため、パーツによって調整が必要です。
おでこや鼻といったTゾーンは皮脂が多く分泌される傾向にあるため薄く塗り、反対に頬やあごのUゾーンは乾燥しやすいため厚めにつけましょう。また、肌質や体調などによっても皮脂の分泌量は変化するため、肌の状態をみながら適宜調整してつけることが大切です。
一日に何回も乳液を使うのはNG!
乳液の使用は1日2回までが基本です。
保湿効果を高めたいからといって、たくさんつけても意味がありません。かえって肌に負担をかけ、皮脂の過剰分泌や毛穴詰まりなどトラブルの原因になることもあります。
塗る量とともに、塗る回数も守ることが大切です。朝晩に行うスキンケアのタイミングで、1日2回にとどめておきましょう。
乳液の使い方まとめ
一般的な乳液は化粧水や美容液のあとに、先行乳液は洗顔のあとに適量つけることが基本です。乳液をつける際は人肌程度にあたためて肌なじみしやすくしてから、優しく引き上げるように塗り広げていきましょう。
また、乳液には通常の使い方以外に、コットンやシートマスクでパックをする方法もあります。乾燥が気になる場合は、スペシャルケアも取り入れていきましょう。