美容液と化粧水・乳液の違いを徹底解説!

スキンケアアイテムにはさまざまな種類があるため、「化粧水、乳液、美容液のどれが大事なのか」「美容液と化粧水のどちらかだけ使えば良いのか」などと疑問に思う人もいるでしょう。

美容液・化粧水・乳液は役割が異なるほか、テクスチャーや価格の面でも違いがあります。

ここでは、美容液と化粧水・乳液の違いについて複数の観点から説明します。スキンケアアイテムを効果的に使うための参考にしてください。

この記事でわかること
・美容液と化粧水・乳液の違い
・美容液、化粧水、乳液を塗る順番



美容液と化粧水・乳液の違いは?


スキンケアアイテム役割・効果テクスチャー価格帯
美容液乾燥や美白、シワなど、特定の肌悩みを集中的にケアをする役割・液状やジェル状、クリーム状、オイル状など
・比較的軽めのテクスチャーが多い
数千円から数万円程度と幅広い
化粧水肌に水分を補給する役割液状のテクスチャー数百円から数千円程度のものが多い
乳液・化粧水や美容液で補った成分が蒸発しないよう、蓋をする役割
・肌の角層をやわらかくする役割
クリーム状のテクスチャー数百円から数千円程度のものが多い

美容液と化粧水・乳液の違いは上記の表にあるように、主に役割や効果、テクスチャー、価格帯の3つにあります。この3点について、詳しく確認していきましょう。

美容液とはなにかについては、こちらをご参照ください。

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役割や効果の違い


スキンケアアイテム役割・効果
美容液乾燥や美白、シワなど、特定の肌悩みを集中的にケアをする役割
化粧水肌に水分を補給する役割
乳液・化粧水や美容液で補った成分が蒸発しないよう、蓋をする役割
・肌の角層をやわらかくする役割

それぞれの違いについて以下で詳しく見ていきましょう。

美容液

美容液はシワや美白、ニキビ予防など特定の肌悩みにアプローチできるアイテムです。肌悩みに合わせて美容成分が高配合で含まれています。特定の美容効果に特化して作られているかどうかが、化粧水や乳液との違いです。

また、化粧水で補給した水分が蒸発しないよう、肌にとどめる役割も兼ね備えています。

美容効果が高いため、ほかの化粧水や乳液は必要ないと考える人もいるかもしれません。しかし、アイテムごとに役割と効果が異なるため、複数のアイテムを組み合わせることでより美容効果が発揮されます。


 あわせて読みたい 美容液に効果はあるの?メリット・成分ごとの役割を解説


化粧水

化粧水は肌に水分を与えることがメインのアイテムです。

美容液が特定の肌悩みにアプローチする成分を凝縮しているのに対して、化粧水は水分を主成分としています。洗顔後に化粧水で肌に水分を補給することによって、保湿効果とともに、あとに使う美容液や乳液といったアイテムのなじみや浸透を促すはたらきもあります。

くわえて、肌をやわらかくし、肌のpHバランスを整える効果も期待できます。



乳液

乳液には水分と油分の両方が含まれており、化粧水や美容液で補った水分と美容成分が蒸発しないよう、蓋をする役割があります。

化粧水の水分は時間が経つと蒸発してしまいます。そのため、せっかく保湿をしてもそのままにしておくと逆に乾燥を招きかねません。そこで、油分がバランスよく配合された乳液を使用することで、膜を作って水分の蒸発を防ぎ表面を保護します。

また、乳液は硬くなった角層をほぐすことにも有効です。乳液を使わなければ、肌がごわついてしまう恐れもあります。


 あわせて読みたい 乳液の効果と役割とは?目的と成分ごとの効果を解説


テクスチャーの違い


スキンケアアイテムテクスチャー
美容液・液状やジェル状、クリーム状、オイル状など
・比較的軽めのテクスチャーが多い
化粧水液状のテクスチャー
乳液クリーム状のテクスチャー

美容液のテクスチャーは、液状のテクスチャーもあれば、ジェルやクリーム、オイル状などさまざまなアイテムがあります。

化粧水は水分が主成分であるため液状であり、乳液には油分も配合されているためクリーム状のテクスチャーとなっていることが特徴です。

なお、上記はあくまで一般的な傾向であり、商品によっては異なる場合もあります。

価格帯の違い


スキンケアアイテム価格帯
美容液数千円から数万円程度と幅広い
化粧水数百円から数千円程度のものが多い
乳液数百円から数千円程度のものが多い

スキンケアアイテムの価格は、いずれも幅が広くピンキリです。

ただし、美容液は美容成分が高濃度で配合されていたり、希少価値のある成分が含まれていたりするため、ほかのスキンケアアイテムと比較して高価なものが多い傾向です。

また、価格帯はメーカーや商品によって異なります。上記はあくまで一般的な傾向としておさえておきましょう。

洗顔後に美容液・化粧水・乳液を塗る正しい順番は?

洗顔後のスキンケアは、化粧水を最初に付け、美容液、乳液の順で使うことが基本です。

スキンケアアイテムは、水分の多いものから先に使いましょう。油分は肌に膜を作る性質があるため、油分が多いアイテムを先に塗ると水分が浸透しにくくなってしまいます。水っぽいものから順番に使い、最後に油分の多いもので蓋をすることがセオリーです。

ただし、美容液のなかでもブースター(導入美容液)はスキンケアの最初に使います。化粧水など次に使うアイテムを浸透させやすくする役割があるため、洗顔をしたら最初に付けましょう。

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美容液・化粧水・乳液はどれを優先して使うべき?

基本的には美容液・化粧水・乳液のすべてを使うことが理想です。しかし、金銭的・時間的な事情で難しい場合もあるでしょう。

どれかに絞って使用する場合は、化粧水と乳液の2つを優先して使いましょう

美容液はスペシャルケアとして位置づけられている一方、化粧水と乳液は基礎化粧品とされる傾向があります。化粧水と乳液を優先的に使用し、肌を整えることが大切です。

なお、美容液を使う場合は単体ではなく、基本的にほかのアイテムと併用しましょう。化粧水や乳液などと一緒に使用することで相乗効果を発揮します。また、乳液の油分で美容成分を閉じ込めることが重要です。

美容液と化粧水・乳液の違いを知って正しく使おう!

美容液は、美白やシワといった特定の肌悩みに対して集中的にアプローチするアイテムです。肌に水分を与える化粧水や、蒸発しないように蓋をする乳液とは役割が異なります。

また、テクスチャーもさまざまあるほか、希少価値のある成分が配合されている場合もあり価格も高い傾向です。

美容液と化粧水・乳液の違いを正しく理解し、効果的なスキンケアを行いましょう。