ニキビ肌に乳液は必要?おすすめの乳液の選び方も解説!
乳液には水分と油分がバランス良く含まれており、肌を乾燥から守る役割があります。保湿力がある分、乳液を塗るとニキビが悪化しそう、べたつくので皮脂が増えそうだと感じることもあるかもしれません。
また、自分の肌質に合う乳液でニキビ対策をしたい、ニキビ肌に効く乳液を知りたいという方もいるでしょう。
本記事では、ニキビ肌に乳液は必要なのか解説するとともに、ニキビを悪化させたくない人の乳液の選び方についても見ていきます。
・ニキビ肌に乳液は必要なのか
・ニキビ予防におすすめな乳液の特徴
・乳液をつける際に気をつけたいポイント
目次
- 3-2.
- 年齢に合わせて選ぶ
- 3-3-1.
- 高保湿成分:セラミドなど
- 3-3-2.
- 肌荒れ防止成分:グリチルリチン酸ジカリウムなど
- 3-4.
- 刺激の少ない製品
- 3-5.
- さっぱりとした使用感のもの
- 4-2.
- 適量を守る
- 5-1.
- ニキビ跡におすすめの乳液は?
- 5-3.
- 夏でも乳液は必要?
乳液はニキビができる原因にはならない!
まず「乳液を付けるとニキビができるのでは?」と不安を抱いている人のために説明すると、乳液はニキビの原因にはなりません。
ニキビは、以下の3つが揃うと発生しやすくなります。
- 過剰な皮脂
- 毛穴の硬化
- アクネ菌の増殖
過剰な皮脂や蓄積した古い角質が毛穴を防ぎ、その中でアクネ菌が増殖することがニキビを発生させる主な原因です。
過剰な皮脂の分泌や毛穴の硬化を引き起こす要因の一つに、乾燥が挙げられます。よって肌に必要な水分・油分を保つためにも、スキンケアでの保湿が必要です。
乳液には、水分と油分がバランス良く配合されています。肌がうるおうことで柔軟になり、乾燥や毛穴の硬化を防ぎやすくなるため、逆にニキビ予防に役立つでしょう。
ニキビに悩んでいても乳液を避ける必要はなく、安心して日々のスキンケアに取り入れてみてください。
ニキビ肌に乳液は必要?
ニキビができやすい肌にも乳液は必要といえます。毎日の洗顔のたび、肌に本来備わっている保湿成分まで洗い流してしまうため、乳液などで補ってあげる必要があります。
乾燥した肌は皮脂が過剰に分泌されるので、ニキビが悪化する原因となります。バリア機能が低下することで、テカリや毛穴の開きといったトラブルまで招きかねません。
洗顔で汚れを落としたら、化粧水で水分を与えましょう。そして、その水分をキープするために乳液でフタをして、肌に必要なうるおいを補給してあげる必要があります。
ニキビ予防ができる乳液の選び方のポイント
ニキビの発生・悪化を防ぐには、自分の肌質や目的に合わせて乳液を選ぶことが大切です。乳液を選ぶ際に注目したいポイントを以下で見てみましょう。
ニキビのもとのコメドができにくい「ノンコメドジェニック」処方を選ぶ
「コメド」とは皮脂や角質が毛穴に詰まっている状態で、いわばニキビの初期段階です。ノンコメドジェニック処方の製品は、コメドができにくいか実際に人間の肌でテストされています。
ノンコメドジェニック処方の製品は「ニキビ肌用」「アクネケア」のように記載されていることも多いため、パッケージを確認してみましょう。すべての人にニキビができないとは限りませんが、スキンケアアイテムを選ぶ際の一つの指標にしてみてください。
年齢に合わせて選ぶ
10代と20代以降では、ニキビができる原因は異なります。そのため、年齢に合わせて乳液の選び方も変えてみましょう。
思春期ニキビ(10代) | 大人ニキビ(20代以降) | |
特徴 | ・10代にできやすい ・おでこや鼻にできる | ・20代以降にできやすい ・顎や口周りのUゾーン、フェイスラインにできる |
原因 | 皮脂の過剰分泌 | 乾燥やストレスなどによるターンオーバーの乱れ |
乳液選びのポイント | さっぱりした油分少なめのジェルタイプやオイルフリーのもの | 適度な油分が含まれるもの |
思春期ニキビは、過剰に分泌された皮脂が主な原因なので、オイルフリーの乳液か油分が少なめのさっぱりとしたタイプがおすすめです。
一方の大人ニキビは、乾燥やターンオーバーの乱れなどが主な原因です。ターンオーバーの乱れは、ストレスや不規則な生活でも起こりますが、肌の乾燥も要因に挙げられます。保湿力の高い、油分が多めの乳液を選ぶと良いでしょう。
ニキビや肌荒れ防止に効果的な成分が入っているものを選ぶ
乳液を選ぶ際は、成分にも着目してみてください。ニキビ予防や肌荒れ防止が期待できる成分の例とそれぞれの特徴を紹介します。
高保湿成分:セラミドなど
ニキビ対策では乾燥を防ぐことが大切になるため、肌のうるおいを保つ成分が入った乳液を選びましょう。高保湿成分には、以下のようなものが挙げられます。
- セラミド
- ヒアルロン酸
- コラーゲン
- アミノ酸
- スクラワン
セラミドは、肌の保水力やバリア機能に関わる角質層の主成分となります。また、ヒアルロン酸やコラーゲンは水分をキープするのに役立ち、みずみずしい肌へと導いてくれるでしょう。
とくに大人ニキビやインナードライによる毛穴の開きに悩む人は、上記の成分が含まれている乳液を選ぶのがおすすめです。
肌荒れ防止成分:グリチルリチン酸ジカリウムなど
ニキビを予防するとともに悪化を防ぎたいときは、抗炎症成分や殺菌成分を配合した乳液をチェックしてみましょう。肌荒れ防止が期待できる成分には、以下が挙げられます。
- グリチルリチン酸ジカリウム
- アラントイン
- アズレン
- イソプロピルメチルフェノール
グリチルリチン酸ジカリウムやアラントイン、アズレンは、ニキビの炎症を抑える働きを持った成分です。また、イソプロピルメチルフェノールはアクネ菌に対する殺菌効果を持っており、ニキビの予防に役立ってくれます。
刺激の少ない製品
ニキビができやすい肌は、バリア機能が低下し敏感肌になっているのかもしれません。肌に合わない成分によって刺激が加わると、ニキビを悪化させる恐れもあるので、低刺激性の優しい乳液を選んでみてください。
以下の成分は、肌に刺激を与える可能性があるため避けましょう。
- 合成界面活性剤
- 石油由来成分
- 合成香料
- パラベン(防腐剤)
- 着色料
これらの成分は化粧品の安定性や保存性を高めるためによく使用される反面、肌のバリア機能を弱めたり、炎症を引き起こしたりする場合があります。肌への刺激を極力減らすためには、無添加や着色料不使用などと記載された乳液を選ぶことが大切です。
さっぱりとした使用感のもの
皮脂によるニキビ・テカリが気になる人は、オイルフリータイプやさっぱりとしたジェル状の乳液がおすすめです。クリームのように重たいテクスチャーでなくても、保湿成分が入った乳液であればきちんと肌のうるおいを守ってくれます。
毎日のスキンケアに取り入れるものだからこそ、使用感も大事です。夏場はさらっとした質感の乳液を使うなど、季節に合わせて変えるのも良いでしょう。
ニキビ肌に乳液をつける際に気をつけたいこと
肌悩みを解消するために乳液を選んでも、スキンケアの方法を間違ってしまうと、かえってトラブルを招く原因になりかねません。ニキビ肌に乳液をつける際に、気をつけたいことを紹介します。
乳液は化粧水が肌に浸透してからつける
乳液には化粧水で補った水分にフタをする役目があるため、化粧水を塗ったあとに乳液を使用します。ただし、化粧水が肌に浸透していない状態で塗ると成分が混ざり合ってしまい、それぞれの役割を十分に発揮できません。
乳液は、化粧水をつけて1~2分ほど時間をおいてから塗るのがポイントです。なお美容液を使用する場合は、化粧水・美容液・乳液の順に重ねるのが基本となります。
時間を空けすぎると化粧水や美容液の水分が蒸発してしまうため、肌にしっとりとなじんだタイミングで乳液を重ねてください。
適量を守る
乳液は肌の乾燥を防ぐのに効果的ですが、塗りすぎには注意しましょう。油分を多く含む製品の場合、塗りすぎるとテカリやニキビの原因となる可能性があります。一方では、少なすぎても十分な保湿がされず、乾燥からニキビの発生につながるかもしれません。
乳液の適量は、1円~10円玉のサイズが目安です。ニキビができやすい肌質の場合、皮脂が出やすい鼻やおでこには乳液を薄くつけるなど、量を調整してみましょう。
優しく丁寧になじませるのがスキンケアのポイント!
肌への摩擦は炎症やバリア機能の低下など、さまざまな肌トラブルの原因となります。乳液を塗る際は、優しく丁寧になじませて肌への負担を軽減させましょう。
適量の乳液を手にとり体温で温め、顔の中心から外側に向かって伸ばします。さらに手のひら全体を使って、ハンドプレスするようになじませましょう。
乳液の使い方は下記の記事で詳しく解説しているので、あわせてご参照ください。
ニキビ肌の乳液ケアに関するよくある疑問
ニキビ跡にはどのような乳液が適しているのか、乳液とクリームはどう使い分ければ良いのかなど、乳液ケアに関する疑問を解説します。
ニキビ跡におすすめの乳液は?
赤みや色素沈着が気になるニキビ跡のケアには、ビタミンC成分が配合された乳液を選びましょう。
ビタミンCにはメラニンの生成を抑え、色素沈着を予防する効果があるためです。また、ターンオーバーを正常化することで肌の生まれ変わりを促進し、ニキビ跡を薄くしてくれる効果も期待できます。
ビタミンC配合のスキンケアアイテムは朝と夜どちらのタイミングで使用しても問題ないため、積極的に取り入れてみましょう。
ニキビ肌には乳液とクリームどっちが良い?
肌質やニキビの原因には個人差があるので一概には言えませんが、水分と油分のバランスがとれた乳液のほうが安心して使えるでしょう。クリームは乳液に比べて油分が多く、人によってはべたつきが気になることがあります。
肌の乾燥が気になる場合は、保湿力に優れたクリームを選んでもOKです。しかし、脂性肌でニキビができやすい方や皮脂が出やすい夏場などは、使用感が軽めの乳液を選んでみましょう。
夏でも乳液は必要?
夏でも乳液は必要です。なぜなら、エアコンの使用による肌の乾燥や強い紫外線の影響で、バリア機能が低下しやすいためです。
どうしても肌のべたつきが気になる場合は、皮脂をコントロールする成分が含有された乳液を使ってみましょう。皮脂抑制成分としては、ライスパワーNo.6やピリドキシンHClなどが挙げられます。
また、スキンケアアイテムのテクスチャーを変えるのも一つの手です。ジェル状やさらっとした乳液であればべたつきが気になりにくく、夏場でも快適に使えるでしょう。
ゆらぎ肌や脂性肌でスキンケアの方法に悩んでいる方は、下記の記事もご覧ください。
ニキビ肌の乳液ケアまとめ
ニキビは、硬化した毛穴にアクネ菌が増殖することで発生します。肌が乾燥すると、皮脂の過剰分泌や毛穴の硬化を招くため、乳液できちんと保湿することが大切です。
乳液には化粧水で与えた水分にフタをして、うるおいをキープする役割があるため、ニキビ肌や脂性肌の方も使うようにしましょう。べたつきが気になる場合は、さらっとしたテクスチャーの製品を選ぶこともできます。
毎日使うアイテムだからこそ成分にも気を配り、安心して心地良く使えるものを見つけてみてください。