正しい洗顔の仕方とポイントをわかりやすく解説

洗顔には、顔に付着した汚れやほこりを落とし、そのあとのスキンケアの浸透を良くする効果が期待できます。しかし、正しい洗顔の仕方を知らずになんとなく行っていると、日々の洗顔が肌の負担になってしまうかもしれません。洗い方はもちろん、すすぎ方や拭き方にもポイントがあります。

本記事では、正しい洗顔のやり方・手順を確認していきましょう。間違った洗顔をしていないか不安な方、より効果的なスキンケアをしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること
・正しい洗顔のやり方と手順
・洗顔の仕方におけるポイント



正しい洗顔のやり方・手順

正しい洗顔の仕方としては、次の7ステップで進めるのがおすすめです。

  1. 1.洗顔前に手を洗う
  2. 2.顔をぬるま湯で洗う
  3. 3.適量の洗顔料を手に取る
  4. 4.たっぷりの泡を作る
  5. 5.Tゾーンから優しく洗う
  6. 6.ぬるま湯ですすぐ
  7. 7.清潔なタオルで水分を拭き取る

詳しい手順をチェックしていきましょう。

1.洗顔をする前に手を洗う


清潔な状態で洗顔を行うために、まず手を洗っておきましょう。手に汚れや油分がついていると洗顔料の泡立ちも悪くなります。

汚れていないように見えても、手にはたくさんの雑菌が付着しているものです。手の雑菌が肌につくと、肌荒れの原因にもなりかねません。ハンドソープを使って手の汚れを落とし、清潔な状態にしておくことが大切です。

なお、洗ったあとに手をタオルなどで拭く必要はありません。そのまま次のステップへ進みましょう。

2.顔をぬるま湯で洗う


洗顔料の泡をのせる前に、顔をぬるま湯でぬらしましょう。これを予洗いといい、顔の汚れをある程度落とせると同時に、洗顔料の泡立ちを良くする効果が期待できます。また、洗顔料に含まれる界面活性剤の肌への吸着を抑制することも目的の一つです。

熱すぎない温度のぬるま湯で顔をさっと洗い、顔全体をぬらしておきましょう。肌に与える刺激を最小限にするためにも、ゴシゴシとこする必要はありません。

3.適量の洗顔料を手に取る


チューブタイプの洗顔料であれば、2~3cmくらいの量を手に取りましょう。指のつけ根から第二関節ほどまでの長さが目安です。量が少なすぎると泡立ちが悪くなり、摩擦の原因になります。摩擦は肌荒れを引き起こしかねないため、適切な量を使用することが重要です。

メーカーによっては、洗顔料の使用量について指示があることもあります。パッケージや説明書に適量の記載があれば、そちらを優先してください。

4.たっぷりの泡を作る


洗顔料に空気を含ませながら、たっぷりと泡立てましょう。きめ細かく弾力のある泡を作ることで、肌との摩擦を抑えつつ優しく洗えます。洗顔料を泡立てずにそのまま肌へつけてしまうと、手との摩擦が大きくなり、肌トラブルの原因になりかねません。

たっぷりの泡を作るには、洗顔料へ空気をたくさん含ませるのがコツです。水の量が少なかった場合、少しずつ追加しながら泡立てていきます。手での泡立てが難しいときは、泡立てネットや洗顔泡立て器、泡タイプの洗顔料を使用すると良いでしょう。

洗顔料の上手な泡立て方は、以下を参考にしてみてください。

<洗顔料の上手な泡立て方>
1.適量の洗顔料を手に取る
2.手のひらをくぼませ、そこに少量の水を加えて、反対側の指先を使い洗顔料と混ぜる
3.洗顔料と水が混ざったら、さらに水を加えて指先で泡立てる
4.少しずつ水を加えながら泡立て、手のひらを下にしても落ちない程度の泡を作る

5.Tゾーンから泡をのせ優しくマッサージするように洗う


泡立てた洗顔料を次の順番で顔にのばしていきます。

  • Tゾーン(額・鼻)⇒Uゾーン(頬・あご)⇒目元・口元

皮脂分泌の多い額や鼻のTゾーンから洗い始めてください。次に、頬やあごのUゾーンに泡を広げ、最後に乾燥しやすい目元・口元の順番で洗うと、肌への負担を少なくできます。

このとき、手に力を加えないことがポイントです。肌の上で泡をクッションのようにして転がし、優しく洗顔しましょう。皮膚が薄い目元や口元はとくに刺激を受けやすく、指先でなでるように洗う程度で十分です。

6.ぬるま湯で顔をすすぐ


すすぎ残しは肌トラブルの原因となるため、ぬるま湯でしっかりと洗い流しましょう。フェイスラインや生え際、小鼻などは、すすぎ残しが発生しやすい部分です。顔の角度を変えながら、全体を入念に流すように意識してみてください。

また、シャワーを直接顔にあてると刺激になるため、ぬるま湯を手ですくって洗い流す方法がベストです。30回程度、顔を優しくすすいでしっかりと泡を落としましょう。

7.清潔なタオルで水分を拭き取る


清潔な柔らかいタオルを優しく顔にポンポンとあてて、水分を拭き取ってください。タオルでゴシゴシと顔をこすると肌に余計な刺激を与えてしまうため、優しく押しあてるようにして拭くようにします。

また、洗濯後未使用のタオルを使うことが望ましいでしょう。一度使ったタオルは雑菌が繁殖している可能性があり、洗顔後の肌を菌で汚してしまう恐れがあるためです。

また、洗顔後はできるだけ早く化粧水や乳液などでスキンケアをする必要があります。肌の乾燥は皮むけやかゆみ、赤みなどの原因となるため、洗顔後5分以内にはスキンケアへ移るようにしてみてください。

お風呂上がりのスキンケアの仕方について、詳しくはこちらで解説しています。

 あわせて読みたい お風呂上がりのスキンケア9ステップとポイントを解説


洗顔の仕方のポイント

洗顔は健やかな肌を支える役割を担っていますが、やり方次第では刺激を生み、逆効果にもなりかねません。肌への負担を抑えつつ洗顔を行うためにも、4つのポイントをおさえておきましょう。

摩擦を避けるためたっぷりの泡で洗う


肌をゴシゴシとこするように洗うのは厳禁です。強くこすることで肌のバリア機能が弱くなり、ターンオーバーが乱れてシミやシワ、毛穴トラブルなどを引き起こす原因になります。

肌との摩擦を減らすためには、洗顔料をたっぷりと泡立てるようにしましょう。泡の量はレモン1個分が目安となります。

また、洗うときだけでなく、水気を拭き取るときにも肌との摩擦が起こらないよう注意が必要です。清潔なタオルを優しく押しあてるようにしてみてください。

熱いお湯や冷たすぎる水で洗顔をしない


洗顔の予洗いやすすぎには、30~32℃のぬるま湯が適しています。お風呂に入っているときは、人肌以上の温度のシャワーを直接顔にあててしまう方もいるかもしれません。しかし、熱いお湯は肌に必要な油分まで落としてしまいます。

反対に、水の温度が冷たすぎると油汚れが落ちず、余分な皮脂がそのまま肌に残りやすくなるでしょう。体感としては、手で触ってぬるいと感じる程度の30~32℃のお湯がベストです。

洗顔は30秒を目安に終わらせる


洗顔にかける時間は、およそ30秒を目安にしましょう。顔を洗っている時間が長すぎると、肌に過度な負担をかける可能性があります。洗顔料で洗う時間が長いほど、肌がきれいになるというわけではありません。

洗顔を長時間行うと手や洗顔料が肌に触れている時間が長くなるため、そのぶん摩擦と刺激が起こりやすくなります。とくに、目元や口元など皮膚が薄く乾燥しやすい部分は刺激を受けやすいため注意が必要です。

一日に何度も洗顔をしない


洗顔のしすぎは肌に負担をかけるため、朝と夜の一日2回で基本的には十分です。朝の洗顔は就寝中についたほこりや汗を洗浄し、夜の洗顔には日中のメイクや皮脂を落とす役割があります。

しかし、それ以上に洗顔を繰り返すと肌に必要な油分まで落としてしまい、乾燥や肌荒れといったトラブルの原因にもなるでしょう。朝晩一日2回の洗顔のなかでも、肌の調子にあわせて朝はぬるま湯だけにするといった調整をしてみてください。

洗顔をするタイミングについては、こちらの記事で紹介しています。

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正しい洗顔方法:まとめ

洗顔の正しいやり方は、「たっぷりの泡でこすらないように優しく洗う」のが基本です。泡が少ない状態でゴシゴシとこすってしまうと、摩擦が肌トラブルの原因となる場合があります。洗顔料をよく泡立て、肌に負担がかからないよう30秒以内にぬるま湯ですすぎましょう。

また、洗顔前の手や顔を拭くタオルを清潔な状態にしておくことも重要です。この記事を参考に洗顔方法を見直し、美肌の土台を整えていきましょう。

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