化粧水で肌がべたつく原因とは?べたつきを解消するポイントも解説
化粧水は肌にうるおいを与える役割を持ちますが、べたつく使用感が苦手と感じている方もいるかもしれません。このとき、使用している化粧水がべたつく原因となっている場合もあれば、スキンケアの方法がべたつきを引き起こしている可能性もあります。原因を見極めるには、化粧水を塗ったあとどのタイミングでべたつきが起きるのかを確認すると良いでしょう。
本記事では、化粧水がべたつく原因とそれを解消する方法について解説します。現状のスキンケアがしっくり来ずに悩んでいる方は、参考にしてみてください。
・化粧水をつけてすぐべたつく原因
・化粧水を塗ってしばらく経ってからべたつく原因
・化粧水によるべたつきを解消する方法
化粧水をつけたあとに肌がべたつく原因
化粧水をつけたあとに肌がベタベタする場合、化粧水を塗ってすぐ気になるのか、しばらく時間が経ってからべたつくのかで原因が異なります。それぞれのケースに分けて原因を確認していきましょう。
つけてすぐに肌がベタベタする場合
つけてすぐに肌がベタベタする場合、主に以下2つの原因が考えられます。
- 化粧水が肌に合っていない
- 化粧水をつける量が多すぎる
化粧水の水分量や油分量は製品によって異なるため、自分の肌質に合っていない製品を使うことでべたつきを感じる可能性があるでしょう。例えば、もともとオイリーな肌質な方が油分の多い化粧水を使ってしまい、べたつきが起きているのかもしれません。
また、化粧水のつけすぎもべたつく原因の一つです。つける量が多すぎると肌表面に余計な水分や油分が残り、ベタベタとしてしまいます。
塗ってしばらくしてからべたつく場合
塗ってしばらくしてべたつくのは、皮脂の過剰分泌が原因です。皮脂が多く分泌されてしまうとき、以下のような要因が考えられるでしょう。
- インナードライで肌内部に十分な保湿が足りていない
- 化粧水の量が足りていない
インナードライとは、表面は油分がありうるおっているように見えますが、内部は乾燥している状態のことです。例えば、鼻や額といったTゾーンはべたつくのに、頬など部分的に肌がカサつく人はインナードライの可能性があります。インナードライで肌がべたつく場合は、スキンケアのやり方を見直して肌の状態を内側から整える必要があるでしょう。
また、化粧水を使う量が少なすぎてもべたつきやすくなります。うるおいが足りないため肌が乾燥を防ごうとし、皮脂を過剰に分泌してしまうことがべたつきの原因です。
化粧水のべたつきを解消するポイント
化粧水によるべたつきは、スキンケアの順番や使用方法を守ることで解消できます。また、自分の肌質に合わせて化粧水を選ぶことも大切です。
ここからは、化粧水のべたつきを解消するポイントを紹介していきます。
洗顔料で肌の汚れや皮脂を落としてから化粧水をつける
化粧水をつける前は、汚れや余分な皮脂を落としておきましょう。朝晩ともに、洗顔料で汚れや余分な皮脂を落としたあとで化粧水をつけるのが基本です。
汚れなどの油分が残ったまま化粧水や乳液をつけると、スキンケアが肌になじみにくくなり、べたつく原因となります。朝は忙しいため洗顔料を使わず、ぬるま湯だけで洗う人もいるかもしれません。しかし、就寝中に出た皮脂や夜につけたスキンケアの残りは、洗顔料できちんと落としておく必要があります。
洗顔料を使って肌を清潔にしてから、スキンケアの工程に移りましょう。
自分の肌に合った化粧水を選ぶ
化粧水との相性が悪いと肌がべたついてしまうため、自分の肌質に合った配合成分の製品を選ぶことが重要です。肌質ごとの選び方のポイントを解説します。
乾燥肌 混合肌(インナードライ) | ・水分量が多めの化粧水を選ぶ ・ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分が配合されていると良い |
脂性肌 | ・油分量が少なくさっぱりとした使用感のものを選ぶ ・ビタミンCやβ-グリチルレチン酸など皮脂の分泌を抑制する成分が配合されていると良い |
インナードライは肌の内側が乾いた状態にあるため、乾燥肌と同様、基本的には保湿重視のものを選びましょう。具体的には、以下のような高保湿成分を配合した化粧水を使うことがポイントです。
脂性肌の場合は、皮脂によるべたつきをコントロールできる成分が入ったアイテムが適しています。皮脂抑制に役立つ主な成分は以下のとおりです。
配合成分を確認し、自分の肌質に合ったものを選びましょう。
正しい順番でスキンケアを行う
スキンケアアイテムを複数使っている場合、水分の多いアイテムから油分の多いアイテムの順に重ねていきます。洗顔で皮脂や化粧品のメイク汚れを落としたあと、化粧水・美容液・乳液・クリームの順番で使うのが基本ルールです。
まずは化粧水で水分を補って肌を柔らかくしてから、美容液を塗りましょう。最後に油分を多く含む乳液やクリームをつけ、うるおいに蓋をして水分の蒸発を防ぐことで、効果的に肌を保湿できます。
誤った順番でケアをしてしまうとスキンケアが肌になじまず、べたつきが起こりやすくなるかもしれません。水分とうるおい成分を肌に浸透させるために、スキンケアの正しい順番を守りましょう。
化粧水は適量を守って使う
化粧水の適量は、一般的に500円玉程度です。製品によっては異なるため、パッケージや説明書を確認して推奨されている量を守るようにしましょう。
使用する化粧水の量は、多すぎても少なすぎてもべたつきの原因になります。量が多い場合、肌表面に余計な水分や油分が残ることで、べたつきを引き起こしかねません。反対に量が少ないと、肌が乾燥を防ぐため過剰に皮脂を分泌してしまいます。
また、肌質によっても適切な量は違ってくるでしょう。化粧水を塗ったあと、手のひらで肌を触って、ひんやりと吸い付いてくる感覚があれば適量と判断できます。
コットンを使用して化粧水をしっかり浸透させる
肌に化粧水がなじんでおらずべたつく感覚がある場合は、手で塗るのではなくコットンを活用してみましょう。コットンを使うことで、化粧水を均一に塗り広げながらパッティングできるため、角層にまんべんなく浸透させられることがメリットです。
コットンで化粧水を塗る場合、以下のポイントを意識してみてください。
- 乾燥しやすい頬からTゾーン、目元、口元の順でなじませる
- 肌の中央から外側へすべらせるように使用する
コットンを使うと手だけで化粧水をつけるよりも塗りムラが起きにくく、目元や口元など細かい部分まで保湿できます。このとき、摩擦が起こらないよう優しくなじませることが大切です。
余分な油分はティッシュオフする
化粧水をつけすぎてべたつくときは、ティッシュで余計な油分を取り除きましょう。ティッシュ1枚を顔に広げ、上から軽く手でおさえて余計な油分を吸い取ります。
このとき、あぶらとり紙を使うことは避けましょう。あぶらとり紙は皮脂を取り除く力が強すぎるため、ティッシュオフで十分です。
季節によって化粧水を使い分ける
夏はさっぱりタイプ、冬はしっとりタイプなど、季節によって化粧水の種類を使い分けるのも一案です。夏は湿度が高く、汗や皮脂で肌がべたつきやすくなります。そのため、油分の少ないさっぱりタイプの化粧水のほうが快適に使えるでしょう。
一方、冬は空気が乾燥していてインナードライになりやすい傾向があります。肌のうるおいを守るため、しっとりタイプの化粧水を使用してみてください。
化粧水がべたつく場合の原因と解決策:まとめ
化粧水を塗ってすぐべたつく場合、使用している化粧水が肌に合っていない、もしくは量が多すぎるなどの原因が考えられます。一方で、化粧水を塗ってからしばらく経ってべたつく場合は、肌内部の保湿不足や化粧水の量が足りていない可能性があるでしょう。
こうした化粧水によるべたつきを解消するには、自分の肌質に適したアイテムを、正しく使うことが大切です。化粧水の量や使用手順を見直すとともに、季節に合わせてアイテムを使い分けるなど工夫してみましょう。