洗顔の上手な泡立て方|手や洗顔ネット、泡立て器でのコツを解説

顔を洗うとき、「洗顔料はとくに気にせず適当に泡立てている」という人もいるのではないでしょうか。

洗顔料はしっかりと泡立てることが重要です。上手に泡立てることで、洗顔中にかかる肌への負担を減らすことができます。

今回は、洗顔料の上手な泡立て方とコツについて解説します。泡立てるのが苦手という方は、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること
・手での泡立て方
・洗顔ネットを使った泡立て方
・泡立て器を使った泡立て方



洗顔の上手な泡立て方

洗顔料をたっぷり泡立てると、洗顔時の肌への負担を減らせるうえに汚れも落ちやすくなります。

ここからは、

①手で泡立てる
②洗顔ネットを使う
③泡立て器を使う

という3つの方法ごとに、上手に泡立てるためにおさえておきたいポイントを解説します。

手での泡立て方

手で泡立てる際は、以下のステップで行います。

  1. 1.手を洗う
  2. 2.洗顔料を適量手に出す
  3. 3.少量の水を加えてペーストをくずす
  4. 4.少量の水を足しながら空気を巻き込むように泡立てる
  5. 5.弾力のある泡ができたら完成

ステップごとに具体的なやり方を確認していきましょう。

1.手を洗う


洗顔料を出す前にハンドソープで手を洗い、清潔な状態にしておきましょう。

手に汚れや油分がついていると、泡立ちにくくなってしまいます。また、手についている雑菌が肌につくと、肌荒れの原因になりかねません。

手を洗ったら、顔をぬるま湯でぬらします。顔をぬらすことで洗顔料の泡立ちがよくなります。ただし、冷たい水だと毛穴が閉じて汚れが落ちにくくなってしまうため、ぬるま湯でぬらすのがポイントです。

2.洗顔料を適量手に出す


洗顔料は、メーカーが推奨する適量を手のひらに出しましょう。

製品に適量が記載されていない場合は、ペーストタイプの洗顔料なら2〜3cm、個人差はありますが指の関節一つ分くらいが目安となります。

洗顔料が少ないと十分に泡立ちません。もったいないからと少なくせず、適量を守ることが大切です。

3.少量の水を加えペーストをくずす


洗顔料を出した手のひらをくぼませ、そこにティースプーン1杯くらいの水を加えます。

もう片方の手の指先でペーストと水を混ぜ合わせます。円を描くように動かし、10秒ほどかけながらペーストをくずしていきましょう

4.少量の水を足しながら空気を巻き込むように泡立てる


ペーストをくずしたら、再度少量の水を加えます。片方の手をボウルに、もう片方の手を泡立て器に見立て、生クリームをつくるイメージで空気を巻き込みながら、くるくると10秒程度かき混ぜましょう

10秒たったら再度少量の水を加え、またくるくると10秒ほど泡立てていきます。

5.弾力のある泡ができたら完成


レモン1個分くらいの弾力ある濃密な泡ができたら完成です。泡の硬さは、手を逆さにしても落ちないくらいを目安にしましょう。

ここまで泡立てると、泡が指と肌の間でクッションの役目を果たします。洗顔中に指が肌に触れなくなり、摩擦によって生じる刺激を軽減できます。

洗顔ネットでの泡立て方

手でうまく泡立てられない場合は、洗顔ネットを使ってみてはいかがでしょうか。手順は次のようになります。

  1. 1.洗顔ネットをぬるま湯でぬらす
  2. 2.洗顔ネットの中央に洗顔料を適量のせる
  3. 3.泡立てネットを立ててスライドするように泡立てる
  4. 4.少量の水を足して弾力のある泡ができるまで泡立てる

洗顔ネットで泡立てる方法を、ステップごとにチェックしていきましょう。

1.洗顔ネットをぬるま湯でぬらす


洗顔ネットをぬるま湯でぬらし、そのあと軽く水気を切ります。

水気を切らないと、水分が多すぎてベチャベチャとした弾力のない泡になってしまいます。水分は必要に応じてあとから足していくので、いったん水気を軽く切るのが弾力のある泡をつくるポイントです。

2.洗顔ネットの中央に洗顔料を適量のせる


洗顔料は、手のひらでなくネットの中央あたりにのせましょう。

きめ細かい泡をつくるコツは、ネットの穴に何度も洗顔料を通し、小さな泡をいくつもつくることです。洗顔料をネットの中央に直接出すことで、ネット全体に洗顔料がいきわたって空気を含みやすくなり、多くの泡をつくれます

固形石けんを使うときは、ネットの開いている部分から中に入れ、ネット越しに石けんをこすって泡を全体に広げていきましょう。開いている部分がない場合は、ネットで石けんを包むようにします。

3.泡立てネットを立ててスライドするように泡立てる


泡立てネットは横に寝かすのではなく、ふんわりと立てた状態で大きくスライドさせて泡立てます。

きめ細かな泡をつくるには、洗顔料にたっぷりと空気を含ませることがポイントです。ネットを立てて泡立てることで、空気をより含ませやすくなります

4.少量の水を足して弾力のある泡ができるまで泡立てる


少量の水を途中で足しながら泡立てていきましょう。

水分が少ないと洗顔料の濃度が高くなりすぎ、肌への刺激が強くなる可能性があります。適度に水を足して調整することが大切です。

十分に泡立ったら、最後にネットを下から上へしごくようにして泡を取り出しましょう。このとき、泡を落としてしまわないよう注意してください。

なお、洗顔後は必ずネットを水ですすいで乾かしましょう。洗顔料が残っていたり、ぬれた状態のままだったりすると雑菌が繁殖し、肌に悪影響を与える可能性があります。

泡立て器での泡立て方


洗顔ネット以外で手軽に泡立てる方法を探しているなら、洗顔用の泡立て器がおすすめです。

洗顔用泡立て器は、カップとスティック付きのふたがセットになっているのが一般的で、容器の中に水と洗顔料を入れ、スティックを上下させれば簡単に弾力のある泡ができます

泡立て器は以下の手順で使います。

  1. 1.カップ部分にぬるま湯を注ぐ
  2. 2.洗顔料を入れてふたとスティックをセットする
  3. 3.スティックを上下に動かす
  4. 4.スティックが重くなり、しっかりと泡ができたら完成

洗顔ネットと同様に、雑菌が繁殖しないよう使用後は水洗いして乾燥させましょう。

洗顔の泡立て方のポイント

洗顔料はやり方やポイントを間違えるとうまく泡立たず、結果として十分な洗顔効果を得られなくなってしまいます。泡立て方のポイントを3点確認していきましょう。

洗顔料は適量を守る

洗顔料は、製品ごとに推奨されている適量を守って使うのがポイント。とくに記載がない場合は、ペーストタイプの洗顔料なら2〜3cm程度を目安にしましょう。量が少なすぎると泡立ちが悪くなってしまいます

たっぷりの泡をつくろうとして、洗顔料を多めに出すのも逆効果です。泡立てにくくなってしまうほか、濃度が高くなりすぎて肌への刺激にもなりかねません

なお、洗顔ネットを使うと水が少なくても泡立ちますが、必ず水を加えながら泡立て、濃度を調整しましょう。

水を一度に加えすぎない

きめ細かい泡をつくるには、水を数回にわけて加えながら泡立てるのがコツです。

水を一度に多く加えてしまうと、泡立てにくくなるほか、ベチャベチャとした弾力がない泡になってしまいます。弾力がない泡で洗顔すると手が肌に触れやすくなり、摩擦が大きくなります。

朝や時間がなく忙しいタイミングでも、少量ずつぬるま湯を加えて丁寧に泡立てましょう。

泡立て方だけではなく洗顔の仕方にもこだわる


泡立て方だけでなく、洗顔の仕方そのものにもこだわりましょう。正しい洗顔の流れは以下のとおりです。

  1. 1.洗顔前に手を洗う
  2. 2.顔をぬるま湯で洗う
  3. 3.適量の洗顔料を手に取る
  4. 4.たっぷりの泡をつくる
  5. 5.Tゾーンから優しく洗う
  6. 6.ぬるま湯ですすぐ
  7. 7.清潔なタオルで水分を拭き取る

洗顔料をしっかりと泡立てたら、皮脂の多いTゾーンから泡をのせ、肌の上で転がすようにして力を入れずに洗顔します。洗い終わったら、洗顔料が残らないように30回程度すすぎ、タオルで優しく拭き取りましょう。

洗顔の仕方をもっと詳しく知りたい方は、こちらをご参照ください。

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洗顔の泡立て方:まとめ

洗顔料を上手に泡立てると、肌に負担をかけずに優しく洗顔ができます。

手で行う際は、少しずつ水を加えながら丁寧に泡立て、泡をレモン1個分程度まで大きくしていきましょう。

手では上手に泡立てられないなら、洗顔ネットや泡立て器の使用がおすすめです。手に比べて簡単に泡立てられるので、ぜひ試してみてください。