乾燥肌におすすめの洗顔料の選び方と洗顔のポイントを紹介

ひどい乾燥肌に悩んでいるものの、改善方法がわからないという人もいるのではないでしょうか。実は、乾燥肌の悩みは、自分の肌にあった洗顔料を選ぶことで改善につながる可能性があります。

そこで今回は、乾燥肌の人を対象に「洗顔」をテーマに解説します。市販の洗顔料の選び方や、おすすめの洗顔方法について紹介していますので、洗顔から見直したいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること
・乾燥肌におすすめの洗顔料の選び方
・乾燥肌向け洗顔方法とポイント



乾燥肌におすすめの洗顔料の選び方

乾燥肌はドライスキンとも呼ばれ、水分量と皮脂量のどちらもが少ない状態です。角質層のバリア機能も弱まっているため、低刺激かつ保湿力のあるアイテムを選びましょう。

ここからは、乾燥肌の人におすすめの洗顔料の選び方を3点紹介します。

皮脂を落としすぎない洗浄力がマイルドな洗顔料を選ぶ


乾燥肌の人は、できるだけ低刺激で、なおかつ保湿成分を含んだ洗顔料を選ぶといいでしょう。

乾燥肌は、肌の水分と皮脂の両方が不足している状態です。それにもかかわらず洗浄力が強いタイプの洗顔料を使うと、肌に必要な皮脂まで落ちてしまい、ますます乾燥してしまう恐れがあります

一方、洗浄力がマイルドなアイテムなら、乾燥が進むリスクを軽減できます。とくに、以下のようなアミノ酸系やベタイン系の成分が入っているものは、洗浄力が優しいのでおすすめです。

【アミノ酸系の成分名】
・ココイルグリシンK
・ココイルグルタミン酸Na
・ココアンホ酢酸Na
・ラウロイルアスパラギン酸Na など

【ベタイン系の成分名】
・コカミドプロピルベタイン
・ラウリルベタイン など

上記の成分がメインの洗顔料なら肌への刺激が少なく、必要な皮脂は残したまま、しっとりとした洗い上がりになります。購入する際はパッケージの成分表示をチェックしてみましょう。

肌荒れの原因になるので刺激を与える成分は避ける


乾燥肌はバリア機能が低下しているため外部からの刺激に敏感で、ダメージを受けやすい状態になっています。刺激性のある成分を含んだ洗顔料はなるべく避けるようにしましょう

個人差はありますが、肌に刺激を与える可能性があるのは以下の成分です。

・アルコール(エタノールなど)
・合成保存料(パラベンなど)
・合成香料
・合成着色料 など

市販のものを購入する際は、上記の成分が含まれていないアイテムか、「アルコールフリー」「保存料不使用」「低刺激」などと記載されたアイテムを選ぶのがおすすめです。

保湿成分が配合されたものを選ぶ


乾燥肌は肌の水分が失われやすい状態なので、保湿成分が含まれている洗顔料を選ぶといいでしょう。代表的な保湿成分は以下のとおりです。

・ヒアルロン酸
・セラミド
・アミノ酸
・スクワラン
・コラーゲン
・グリセリン など

上記の保湿成分が配合されている洗顔料なら、洗ったあともうるおいをキープできます。購入前に成分表示を見て、保湿成分の有無をたしかめることをおすすめします。

乾燥肌の洗顔の方法・ポイント

乾燥肌の場合、間違ったやり方で洗顔をすると肌の状態を悪化させる恐れがあります。正しい洗顔の方法やポイントを確認していきましょう。

基本は朝も夜も洗顔料で使って洗顔する

肌タイプに関係なく、洗顔は朝と夜の2回行うのが基本です。

乾燥が気になるため、朝は洗顔料を使わずに水やお湯だけで洗うという人もいるでしょう。しかし、起床後の肌には睡眠中の汗や皮脂などがついており、水やお湯だけでは落としきれません。洗顔料を使って汚れをきれいに洗い落とすことが大切です。汚れが落ちれば化粧水や乳液の浸透力が高まり、メイクのりもよくなります。

対して夜の洗顔には、日中の皮脂やメイクなどを落とすという目的があります。ダブル洗顔不要のクレンジングを使う場合を除いて、「クレンジングでメイクを落とす」⇒「洗顔料で肌に残った汚れを落とす」の2ステップを習慣にしましょう。

朝晩の洗顔をおろそかにすると、汚れなどが蓄積して肌トラブルへとつながり、乾燥が悪化しかねません。

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しっかり泡立てる

洗顔料はレモン1個分程度の大きさまで泡立て、手のひらを逆さにしても落ちないような硬さの泡をつくりましょう。

洗顔料の泡立ちが不十分な場合、肌への摩擦が大きくなって乾燥がひどくなりかねません。きめ細かく弾力のある泡をつくることで、肌への刺激を減らすことができます

なお、たっぷりの泡をつくるには、洗顔料の適量を守り、空気を含ませながら泡立てることがポイントです。以下の手順を参考にしてください。

<洗顔料の上手な泡立て方>
  1. 1.適量の洗顔料を手に取る
  2. 2.手のひらをくぼませ、そこに少量の水を加えて、反対側の指先を使い洗顔料と混ぜる
  3. 3.洗顔料と水が混ざったら、さらに水を加えて指先で泡立てる
  4. 4.少しずつ水を加えながら泡立て、手のひらを下にしても落ちない程度の泡を作る

手で泡立てるのが苦手な人は、洗顔ネットや洗顔用の泡立て器を使うといいでしょう。

洗顔料の泡立て方については、こちらをご参照ください。

 あわせて読みたい 洗顔の上手な泡立て方|手や洗顔ネット、泡立て器でのコツを解説


皮脂のでやすいTゾーンから優しく洗う

洗顔をする際は、Tゾーン(額・鼻)⇒Uゾーン(頬・あご)⇒目元・口元の順に泡をのせて洗うのが基本です。皮脂のでやすい部分から洗い、最後に乾燥しやすい目元・口元を洗うことで肌への負担を軽減できます。

このとき、ゴシゴシとこすらず、泡を指の腹で転がすようにして洗いましょう。

また、顔に泡を乗せている時間は30秒を目安にしましょう。長く乗せすぎると、肌に必要な皮脂まで奪われてしまい、乾燥を悪化させる原因にもなります。

 あわせて読みたい 正しい洗顔の時間は何分?洗顔時間に関するNG行動も解説


ぬるま湯でしっかりとすすぐ

肌をすすぐ際は、33~35℃程度のぬるま湯を使いましょう。お湯の温度が高いと肌に刺激を与えてしまううえ、必要な油分まで落としてしまい、乾燥をまねく恐れがあります。

シャワーを肌に直接あてて洗い流すのもやめましょう。水圧で過度な刺激が加わってしまうからです。手でお湯をすくって洗い流すのも、重要なポイントとなります。

すすぎ残しにも注意してください。生え際やフェイスラインは、とくにすすぎ残しをしやすい部分です。洗顔料に含まれる汚れを落とす成分は、残ったままだと肌への負担となります。30回程度すすいで、泡が残らないようにしましょう。

肌に優しいタオルでこすらないよう水気を拭き取る

ゴシゴシとこするようにして顔を拭くと、過度な刺激となり肌の表面を傷つけてしまいます。タオルを手のひらで軽く押さえるようにして、優しく水気を拭き取りましょう。

また、タオルは吸水性の高い清潔なものを使用してください。生地は、コットンなど肌に優しい素材を選ぶといいでしょう。

洗顔後はすぐに保湿(スキンケア)を行う

洗顔後の肌をそのままにしておくと、水分がどんどん蒸発して乾燥してしまいます。時間をあけずすぐに保湿ケアをしましょう。

まずは、化粧水で水分を補給して肌を柔らかく整えます。そのあと、乳液やクリームといった油分の多いアイテムを重ねてつけると、肌表面に膜ができて水分の蒸発を防げます。

なお、スキンケアアイテムは、洗顔料と同じくセラミドやアミノ酸などの保湿成分が配合されているものがおすすめです。


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乾燥肌の洗顔のポイント:まとめ

乾燥肌は、水分と油分のどちらもが不足している状態です。洗顔料で過剰に皮脂を除去すると、乾燥が悪化する恐れがあります。したがって、洗浄力がマイルドで、保湿性の高い洗顔料がおすすめです。刺激性の強い成分が含まれるアイテムも避けましょう。

配合成分をチェックして自分にあった洗顔料を選び、肌に負担をかけない正しい方法で洗顔をしてみてください。