先月8日は国際婦人デーでした。
この日はドイツの女性社会主義者、クララ ツェトキン(Clara Zetkin)が1910年に提唱したもので、女性の地位の向上がその趣旨です。当初は政治的色合いが強かったようですが、現在では「女性敬愛の日」といった感じです…といったところでこの国際婦人デー、日本では誰も留意しなかった日だったと思います。日本では男性がホワイトデーとやらで『バレンタイン返し』で頭を痛めて一方で、別の国ではまさにこの国際婦人デーに女性に花を贈るという習慣があり、さらにいくつかの国では祭日だと聞いては、「余程婦人を大切にする国にしかできない芸当だわい」と感心せざるを得ません。はたしていったいどんな国で祭日となっているのか調べましたら、全部で25カ国。アルファベット順でみるとアンゴラ、アルメニア、アサバイジャン、ブルキナファソ、エリトリアと続き、あまり聞きなれない国名が多い。知名度の高い国といえばカンボジア、モンゴル、ネパール、ロシアぐらいで、西欧諸国は入っていません。どうも不可解で首を捻ってしまいました。ドイツでは旧東独では上述しましたように男性が女性に花を贈っていたようですが、東独の冬というのは果物や花といった類のものはおよそ手に入らず、シクラメンの価格が高騰したものだと旧東独出身の女性が述懐していました。なお旧西独ではこの日はほとんど注目されていませんでしたし、現在でも話題になるとはいいがたい状況です。
しかしイギリスのある新聞がこの日をとりあげ、10項目について女性に最適な国を掲載したことがドイツのメディアに紹介されました。面白いので以下に抄訳してみます。最後にクイズを記しました。
女性が政治家になるのに最適な国=ルワンダ:この国では国会80議席のうち45つまり半数以上を女性が占める。このような国はルワンダ以外にはない。この正反対がサウジアラビアやカタールで、これらの国では女性の占める国会の議席はゼロ。アメリカでは20%未満。(註:ドイツでは約30%、日本では約10%)。
出産に最適な国=ギリシャ:目下経済的には大きな打撃を受けている国とはいえ新生児死亡率は31800人に1人(0,003%)で非常に低い。ちなみに医学技術の先端を行くアメリカでは約0,02%。
キャリアに最適な国=タイ:女性のシニアマネジャーの割合は45%。アメリカは20%、日本は8%。
長寿に最適な国=日本:この国は前述のようにキャリアウーマンに向く国ではないが、長生きするなら最適。女性の平均寿命は87歳(日本人男性は80歳)。後述のレソト(註:南アフリカ内の王国)の48歳とは大違いである。
アスリートに最適な国=アメリカ:国民が肥満に悩む国なので訝しく思われるかもしれないが、金を稼ぐ世界トップテンの女性アスリートのうち半数がアメリカ人である。これと正反対なのがサウジアラビアで、いまだかって一度もオリンピックに女性アスリートを派遣していない。
中絶に最適な国=スウェーデン:妊娠18週間までは制約なしに中絶できるというのはかなりショッキングなことである。フィリピンやニカラグアでは中絶はいかなる理由があろうとも絶対に認められない。
高度な資格が要求される仕事を見つけるのに最適な国=ジャマイカ:不思議に思うかもしれないが、専門的な職業資格が必要とされる職業の60%に女性が就いている。イェーメンではこの割合はわずか2%である。
芸術家にとって最適な国=スウェーデン:この国では映画製作の振興に関して男女とも平等な援助を受けることができなければならない。他の分野でも芸術評議会は男女平等を目指している。しかし昨年製作された優れた映画作品250本のうち、女性が製作したものはわずか5%であった。
男性よりも高い教養を得るのに最適な国=レソト:この国では女性の識字率が95%、男性は83%。ちなみにエチオピア女性の文盲率は82%。
最後に女性にとって最適な国=?を当ててください。政治への関与、教育、健康、職業など、ほとんどすべての項目に置いて女性に適しているのですが、ただ気候だけは「冬は温暖だが夏は寒い」ということで女性には向かないようです。ヨーロッパ最北の島国といえばおわかりでしょうか?








