Certifications and labels
認証とラベル

NATRUE ネイトゥルー(信頼おける自然化粧品の認定基準)
ネイトゥルーはナチュラル・オーガニック化粧品に関する厳格な基準の維持を目的とした国際的非営利団体。 配合が認められている原料はネイトゥルーが定めた自然原料・準自然原料・自然同一原料に限られ、 製品の製造方法、環境保護、動物保護などに関しても厳しい基準を設定しています。
なぜ自然化粧品なのでしょうか
市販されている殆どの化粧品は非常に多くの合成成分を含んでいます。ネイトゥルーでは、これらの合成成分は不必要なものであると考えています。 ネイトゥルーの認証を受けた自然化粧品は、高品質の原料を配合しており、原料の品質を保つためにも、有機栽培農法、持続可能な生産方法、生物多様性を大切にする生産者をサポートしています。そして、自然化粧品で重要なのは配合されている成分だけではありません。ネイトゥルーに参加している企業にとって、自然との調和を保つことは、企業存在の意義そのものなのです。
ネイトゥルー認証は、その化粧品が可能な限りナチュラルであることを保証します。
- ナチュラルおよびオーガニックな成分が配合されています
- 許可されている製造段階での制限が守られています
- 環境にやさしい製造方法がとられています
- 合成香料および合成色素は配合されていません
- 石油系原料(パラフィン、PEG、プロピル系、アルキル系、その他の石油誘導体等)は含まれていません
- シリコンオイルやその誘導体は含まれていません
- 遺伝子組み換え植物あるいは有機体からの原料は含まれていません(EUの有機農法規格による)
- 製品や植物性成分には放射線処理が施されていません
- 動物実験は行われていません
3つの認証クオリティ
ネイトゥルーの認証マークは、次の3つの認証クオリティを示しています。
自然化粧品
このクオリティは、ネイトゥルーの基盤で最上のナチュラルさを保証します。
配合して良い成分や、ネイトゥルーが認める加工方法(加工段階の回数制限など)が定められています。
また製品グループ毎に、自然原料は定められた量以上を配合しなければならないこと、
また準自然原料の配合限度を定めています。
オーガニック原料を含む自然化粧品
配合されている自然原料※のうち 70%以上がオーガニック(有機栽培もしくは検査された野生採集)でなければなりません。 自然化粧品との違いは、より高い自然原料の配合量、そしてより低い準自然原料の配合量の規定です。
オーガニック化粧品
配合されている自然原料※のうち 95%以上がオーガニック(有機栽培もしくは検査された野生採集)でなければなりません。 また自然原料は更に多く、準自然原料は更に少なく配合しなければならないと定められています。
3つの原料区分
配合が認められている原料は次の3つに分けられます。他の原料の配合は認められません。
自然原料
文字通り、自然界から直接得られる原料を指します。 原料を得るには物理的な方法(たとえば種子をプレスしてオイルを得ること)が認められています。 有機栽培原料も自然原料の一部です。
準自然原料
化学処理が施された自然原料を指しますが、認められている化学的処理法は限られています。 準自然原料は、特定の機能を持つ自然原料がない場合に限って配合が認められる原料です。 例として、自然原料だけでは必要とされる洗浄効果を得ることはできない、洗浄剤が挙げられます。
自然同一原料
自然界に存在しますが、化学的に製造された原料を指します。 この自然同一原料は防腐剤とミネラル物質としてのみ配合が認められています。 さらに自然界では要望に適う品質のものが得られない、 もしくは製造で必要とする量がない場合という条件がつきます。
自然化粧品で、最上の品質を得るために、植物を非常に注意深く処理することが重要で、 植物の持つ自然性が損なわれるような加工法は認められません。
一般的な「サイエンス型」化粧品には多量の合成成分が配合されています。 石油由来の物質、シリコンやそのほかの化学物質など、自然界に存在しない物質が配合されているのです。 これらの合成成分ははたして必要なのでしょうか?私たちは必要とは考えていません。 合成成分に取って代わるものはないのでしょうか?あるのです!
ネイトゥルーはナチュラルな美しさがあると確信しています。 なぜなら植物は驚くほどの力を秘めた存在だからです。
植物の持つ力は良く知られています。 バラやラベンダーの花を例にとると、これらの花が持つ、美しくする力、調和を図る力、 体やお肌のコンディションを整える力は古くからよく知られています。 同じことがごく身近なアロエやカレンドラの花にもあてはまります。 自然界に存在する有効物質は肌に調和して効能を発揮し、肌を外的なストレスから守り、コンディションを整えるサポートをします。 自然は肌の保湿、洗浄、美しさを保つために対応できるようになっているのです。 自然化粧品は植物の持つ力を基にしていて、植物エキスやエッセンス、オイルなどが慎重にバランスを考慮して配合されています。 これらの自然成分には、できるだけそのままの形で植物の持つ力を保たせるため、化学処理が殆ど施されていません。
それではなぜ多くの製品が自然化粧品ではないのでしょうか? 自然化粧品の開発と製造には時間がかかり、愛しみや入念さ、 深い知識といった多くの労力が必要だからです。
さらに一般的な化粧品とはちがって、季節や自然のリズムに留意しなくてはならず、念入りに計画を立てなければなりません。 春に咲く花を冬に収穫することはできません。さらに必要とする量を適切な時期に収穫しなければなりません。 また、製造にかかわるすべての分野における信頼できるパートナーが必要ですが、 特に植物を栽培する方々とのパートナーシップが重要です。 自然化粧品メーカーは公平な賃金を支払い、長期間にわたる購入契約を結び、信頼と尊敬をもってパートナーシップを築きます。
QUESTION & ANSWER
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なぜミネラル物質は自然同一原料なのですか?
ミネラル系の原料は一般的に不純物を含んでいますので、純度の高い品質であることが求められる化粧品にそのままでは配合することはできません。ですから不純物の除去処理や精錬処理が施されますので、これらは自然同一原料とみなされます
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水はどの原料区分で、どう計算されるのですか?
水は化粧品にとって重要な成分で、自然原料にあたります。しかし製品中の自然原料の割合を計算する場合、水は対象となりません。なぜなら水を自然原料として換算してしまったら、認証のハードル(基準)が非常に低くなってしまうからです。
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すべての化粧品は同じ基準で評価されるのですか?
シャンプー、ボディオイル、歯磨きなどはそれぞれの使用目的、成分、製造方法が異なります。ですからこれらの製品に対する基準も異なっていなければなりません。 ネイトゥルーではすべての化粧品ができるだけナチュラルであるべきと考え、使用目的が異なる製品をグループに分けて、グループ毎の厳しい基準を設定しています。(製品グループ毎の、最小限配合されていなくてはならない自然原料の割合、最大限配合して良い準自然原料など)