太ももの妊娠線のケア方法は?原因や消し方などの気になる疑問も徹底解説!

妊娠して太ももが太くなったため、妊娠線ができてしまうのではないかと不安に思っている人もいるでしょう。太ももは妊娠によって脂肪がつきやすい部位なので、妊娠線にも注意しなければなりません。

妊娠線はケアによって目立たないようにすることは可能ですが、基本的には一度できてしまうと消せないため、予防することが大切です。

今回は太ももの妊娠線について、原因や予防方法、目立たなくするケア方法について紹介します。妊娠中の方は、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること
・太ももの妊娠線に関する基礎知識
・太ももの妊娠線を予防する方法
・太ももにできた妊娠線をケアする方法



太ももに妊娠線ができる理由

太ももに妊娠線ができやすいのは脂肪がつきやすい箇所であるためです。脂肪がついて体型が変わることにより、皮膚が引っ張られて表皮の下にある真皮が裂けることで傷が生じて妊娠線が発生します。

妊娠線とは、スイカのしま模様のようにひび割れた線の肉割れです。

妊娠中はお腹からお尻にかけて重量が増えるため、そこからつながって身体全体を支える脚や太ももにも脂肪がつきやすくなります。特に太ももの付け根や内側、後ろ側は妊娠線ができやすいため注意しましょう。

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太ももにできた妊娠線は消えるの?

一度できてしまった妊娠線は消えません。裂けてしまった真皮の組織が元に戻ることはないため、妊娠線自体はそのまま残ることを覚えておきましょう。

ただし、できたばかりの妊娠線は赤色や赤紫色ですが、時間が経過すると赤みは徐々にひき、白色に変化します。時間の経過によって目立ちにくくなることはあります。

また、皮膚科や美容外科クリニックなどでは、レーザー治療で妊娠線を目立たなくする施術を行っているケースもあります。しかし、1回のレーザーで1~5万円程度かかり、一般的には5回程度の治療が必要です。

経済的な負担がかかるほか、それでも妊娠線がきれいに消えるわけではありません。そのため妊娠線ができないよう予防に取り組むことが非常に大切です。

太ももの妊娠線を予防する方法

太ももの妊娠線ができないよう予防するためには、具体的にどのような対策をとれば良いのでしょうか。主な予防方法を4つ紹介します。

適度な運動とバランスのよい食事で体重を管理する


妊娠線ができる要因は体重の急激な増加です。適切に体重管理をするには、栄養バランスのとれた食事や適度な運動が大切です。

食事は皮膚の元となるタンパク質や、コラーゲン生成に役立つビタミンCを積極的に取り入れることがおすすめです。参考に次の食材を食事に取り入れてみてください。

  • タンパク質を多く含む食べ物:肉・魚・大豆製品(納豆・味噌汁・豆腐など)
  • ビタミンCを多く含む食べ物:緑黄色野菜(パプリカ・ブロッコリーなど)やフルーツ(キウイ・いちご・みかんなど)

妊娠中の運動は、軽いウォーキングやストレッチ、水泳などが適しています。

また、体重増加の目安は標準体重だった人の場合、1週間で500グラムを超えないようにしましょう。

十分な保湿を行なう

妊娠初期からオイルやクリームを使って保湿をしましょう。

乾燥しないよう潤いを与え、皮膚が伸び広がる力を保つことが大切です。また、とくに太もも周辺は皮脂の分泌量が少ないため、保湿は欠かせません。

妊娠線は妊娠後期以降に出やすいとされていますが、予防のためには初期からケアしておくことが必要です。保湿用のオイルやクリームを使って早めの段階から毎日コツコツとケアをし、肌を潤った状態にしておきましょう。

血行を促進する


血行を促進すると、皮膚の新陳代謝を高めることが期待できます。

新陳代謝が悪いためにターンオーバーが乱れてしまうと、肌が乾燥しやすくなり、妊娠線ができる原因となってしまいます。そのため、血の巡りを促すことが必要です。

とくに下半身は血行不良が起こりやすいため、入浴するときは湯船にしっかりとつかって全身を温め、血液の循環を良くしましょう。

また、適度な運動も血行促進には効果的です。散歩や軽いストレッチなどを無理のない範囲で取り入れ、身体の内側からケアをします。

歩き方に気をつける

日常的に歩くときには上半身の姿勢と足の着地に気を付けましょう。

猫背や反り腰などの姿勢は、脚が太くなって妊娠線の発生につながります。骨盤と股関節の連動が悪くなり、体重がうまく乗らずにお尻の筋肉が使われないためです。

また、歩き方が悪いと必要以上に太ももの筋肉に負担をかける可能性があるため、注意しなければなりません。太ももやふくらはぎの筋肉への負担を軽減するためには、上半身の姿勢を意識するとともに、つま先・指の付け根・かかとの3点でバランスよく着地しましょう。

妊娠して体型が変わると歩きにくくなってしまうかもしれませんが、正しい歩き方を意識することが大切です。

できてしまった太ももの妊娠線の対処法

なかには妊娠線ができてしまったと悩む人もいるでしょう。できてしまった妊娠線をきれいに消すことはできませんが、目立たなくすることは可能です。ここからは、太ももの妊娠線を目立たなくするための対処法について2つ紹介します。

オイルやクリームで保湿とマッサージを行なう

妊娠線を目立たなくするためには、肌を乾燥させないことが重要です。保湿によって肌のターンオーバーをサポートし、できてしまった肉割れを薄くする効果が期待できます。

ケア方法はオイルやクリームを使った保湿とマッサージがおすすめです。保湿クリームやオイルを塗るだけでなく、マッサージと組み合わせると血流アップにつながります

太ももの下から上へらせんを描くように、保湿剤をなじませながらマッサージしていきましょう。強くこすると肉割れが悪化する恐れもあるため、ゆっくりやさしく行うことがポイントです。

クリームやオイルは保湿力の高いアイテムを使用すると、より乾燥を防げます。



専門クリニックで治療する


前述のとおり、美容皮膚科や美容整形外科などの医療機関では妊娠線を目立たなくする施術を行っているところもあります。主な施術と内容は次のとおりです。

フラクショナルレーザーレーザーを使用し微細な傷を作り、その傷を回復する過程で生成されるコラーゲンにより妊娠線を目立たなくする
ダーマペン極めて細い針で皮膚表面に無数の穴を開け、それを治す自然治癒力によって妊娠線を目立たなくする方法
炭酸ガス治療炭酸ガスを皮下脂肪に注射し、血液に溶け込むことで新陳代謝を活発にして、脂肪の分解と燃焼を促す方法

保湿やマッサージだけで改善されない場合は、専門クリニックでの施術を視野に入れるのも一つの方法です。ただし、治療しても完全に消すことはできないことを認識しておきましょう。

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太ももの妊娠線は事前のケアで予防しよう!

太ももは妊娠による体型変化で脂肪がつきやすい箇所であるため、妊娠線ができやすくなります。妊娠線ができないよう、保湿をしっかりと行い、血行促進や体重管理につながるように軽い運動をすると予防につながります。

すでにできてしまった妊娠線に対しては、保湿やマッサージといったホームケア、専門クリニックでの治療が効果的です。ただし、できた妊娠線を目立たなくすることはできても消すことはできないため、しっかりと事前の予防を行いましょう。

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