おしりの妊娠線の予防とケア方法は?気になる疑問を徹底解説!
おしりには妊娠線ができやすいと耳にし、不安に思っている人もいるのではないでしょうか。おしりは妊娠によって脂肪が多くつく部位であるため、妊娠線もできやすい箇所です。
しかし、おしりの妊娠線は保湿や体重管理に気を配ることで予防できます。また、妊娠線ができてしまっても目立たないようにケアすることが可能です。
今回は、おしりに妊娠線ができる原因や予防方法、できてしまったときの適切なケアについて紹介します。妊娠をして予防やケアが気になる人は、ぜひ参考にしてください。
・おしりの妊娠線に関する基礎知識
・おしりの妊娠線を予防する方法
・おしりにできた妊娠線をケアする方法
目次
- 1-1.
- お尻に妊娠線ができる原因
- 2-1.
- 急激な体重増加に気をつける
- 2-2.
- 血流をよくする
- 2-3.
- 妊娠初期から保湿を十分に行なう
- 3-1.
- ホームケアで目立たなくする方法
- 3-1-1.
- 保湿をする
- 3-1-2.
- マッサージをする
- 3-2.
- 専門クリニックで治療する方法
お尻にできる妊娠線の基礎知識
まずはお尻にできる妊娠線に関する基礎知識を確認しておくことが必要です。なぜおしりに妊娠線ができるのか、消せるのかといったポイントについて紹介します。
お尻に妊娠線ができる原因
おしりに妊娠線ができる原因は、妊娠による急激な体型変化にあります。肉割れともいわれ、スイカのしま模様のようにひび割れた線ができることが特徴です。
妊娠線とは脂肪がついて体型が変わることにより、皮膚が引っ張られて表皮の下にある真皮が裂けることで傷が生じてしまうものです。そのため、妊娠中に脂肪が多くつく部位にでき、お腹はもちろん、お尻や太ももなどにもできやすくなっています。
お尻の妊娠線は赤色から白色へ変化する
できたばかりの妊娠線は赤みを帯びていますが、産後で時間がたつと白色に変化します。
初期段階では皮膚の下にある毛細血管が見えて赤色や赤紫色をしており、皮膚がわずかにへこんで陥没しているような状態です。これが少しずつ黒ずんでいき、出産してから徐々に薄くなり、最終的には白くなってきます。
できてしまったおしりの妊娠線を消すことは可能?
妊娠線は一度できてしまうと消えません。
妊娠線は肌の内部組織が崩壊して、真皮が裂けて傷ができている状態です。出産して痩せれば消えると思っている人もいるかもしれませんが、ひび割れて断裂した真皮が元に戻ることはないため、妊娠線ができると消えずに残ってしまいます。
消せないからこそ、できる前にケアすることが大切です。
お尻の妊娠線を防ぐ方法
妊娠線はできてしまうと消せないため、できる前に予防することが大切です。妊娠線ができやすい人の特徴は以下のとおりです。
【妊娠線ができやすい人の特徴】
| 乾燥肌の人 | 肌が乾燥していると皮膚の柔軟性が低くなるため妊娠線ができやすい |
| 小柄・痩せ型の人 | 妊娠によって元々小さかったお腹の面積が引き延ばされる。また、小柄な人は骨盤も小さくお腹が前に大きく膨らむため |
| 高齢出産の人 | 加齢によって肌の柔軟性や伸び率が落ちるため |
| 経産婦の人 | 子宮や皮膚が伸びやすく、お腹が出るスピードも早いため |
| 双子妊娠の人 | 子宮の膨らみにより、お腹の表面積が引き伸ばされるため |
| 妊娠中に急激に体重が増えた人 | 体重が急激に増加すると真皮が裂けやすくなるため |
できやすい特徴に当てはまる場合は、とくに力を入れて以下の予防に取り組みましょう。
急激な体重増加に気をつける
妊娠線ができる要因は、急激な体重変化にともなう皮膚組織の損傷にあるため、体重増加には注意しなければなりません。増加の目安は、妊娠してないときの体重にもよりますが、標準体重だった人の場合は1週間で500グラム以下に抑えるとよいでしょう。
急激な体重増加を防ぐためにも、バランスのよい食事を心がけましょう。カロリーの高い食事は控え、タンパク質・カルシウム・ビタミンなどを偏りなく摂取することが大切です。
また、適度な運動も体重管理には効果があります。身体へ過度な負担がかからない程度に、軽いウォーキングやマタニティスイミングなどを取り入れることがポイントです。
血流をよくする
血の巡りをよくすることは肌の健康を保つことにつながるため、おしりの妊娠線対策に効果的です。
血流が滞って老廃物がたまると肌が硬くなってしまい、真皮が裂けやすくなってしまいます。妊娠線を予防するため、身体をあたためて血の巡りを良くしましょう。
軽い運動や湯船で身体を温めることは、血行の促進に有効です。ただし、過度な負担がかからないよう、妊娠中の運動は医師と相談のうえで実施しましょう。
妊娠初期から保湿を十分に行なう
妊娠線がとくにできやすいのは、体型が大きく変化する妊娠後期以降とされています。しかし、予防のためには妊娠初期からケアすることがおすすめです。
肌の乾燥も皮膚の真皮が裂けやすくなってしまう要因です。保湿クリームやオイルを使うことで、肌の柔軟性が高まって妊娠線の予防に役立ちます。おしりの保湿は見落としてしまう人もいるかもしれませんが、しっかりとした予防が必要です。
できてしまったおしりの妊娠線の対処法
前述のとおり一度できてしまった妊娠線を消すことはできませんが、目立たなくすることは可能です。おしりにできてしまった妊娠線への対処法を、ホームケアと専門クリニックで治療する方法にわけて紹介します。
ホームケアで目立たなくする方法
まずは、自宅でのケアによって妊娠線を目立たなくする方法をチェックしましょう。保湿とマッサージの2種類を紹介します。
保湿をする
妊娠線を目立たなくするためには、肌のターンオーバーを促すことが大切です。肌を乾燥させないようにし、皮膚が生まれ変わりがスムーズになるようにサポートをしましょう。
ケアにあたっては、保湿力の高いボディークリームや、妊娠線用の保湿クリームなどがおすすめです。妊娠中は肌が敏感になりがちなため、低刺激性のものを選び、問題ないか確認したうえで使用を開始しましょう。
マッサージをする
保湿の際にプラスしてマッサージを取り入れると、血流改善を促進して妊娠線が目立つのを防げます。
おしりにボディークリームを塗ったら、両手のひらを使って下から丸い円を描きながら優しく引き上げましょう。
マッサージは1日1回、毎日継続して行います。力を入れすぎると肌に刺激を与えることになり、妊娠線が目立つ要因になります。力加減に注意し、優しく丁寧にマッサージすることが大切です。
専門クリニックで治療する方法
美容皮膚科や美容整形外科などでは、以下のような妊娠線を目立たなくする施術を行っているところもあります。
| フラクショナルレーザー | レーザーを使用し微細な傷を作り、その傷を回復する過程で生成されるコラーゲンにより妊娠線を目立たなくする方法 |
| ダーマペン | 極めて細い針で皮膚表面に無数の穴を開け、それを治す自然治癒力によって妊娠線を目立たなくする方法 |
| 炭酸ガス治療 | 炭酸ガスを皮下脂肪に注射し、血液に溶け込むことで新陳代謝を活発にして、脂肪の分解と燃焼を促す方法 |
ただし、医療機関を受診してどの方法で施術したとしても、妊娠線がきれいに消えるわけではありません。あくまで薄くして目立たなくするための施術であると、認識しておきましょう。
お尻の妊娠線は事前のケアで予防しよう!
おしりは妊娠によって急激に体重が変化するため、妊娠線ができやすい部位です。妊娠線は出産から時間がたつとだんだんと白くなり目立たなくなってくるほか、専門クリニックで治療もできますが、完全に消えることはありません。
そのため、日常的に血行促進や体重管理、保湿に気をつけましょう。できてからでは遅いため、妊娠初期段階から早めに予防しておくことが大切です。









