拭き取り化粧水とは?役割や使い方を詳しく解説

拭き取り化粧水は、よく耳にするスキンケアアイテムですが、実際どのような製品なのか疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。

肌にとって不要なものを落とし、ターンオーバーを促進する役割がある拭き取り化粧水を使うことで、肌トラブルをケアする効果が期待できます。

今回は、拭き取り化粧水の効果や使用方法を解説します。使う手順、頻度やタイミング、拭き取り化粧水に関するよくある疑問をチェックしていきましょう。

拭き取り化粧水の正しい使い方や効果を知ったうえで、日々のお手入れに取り入れてみてください。

拭き取り化粧水とは?目的と役割

拭き取り化粧水は、クレンジングや洗顔では落としきれなかった汚れや古い角質などを取り除き、肌トラブルを解消してくれるスキンケアアイテムです。

古い角質が残ったままになっていると、肌のごわつきや毛穴詰まり、くすみ、シワなどの要因となります。拭き取り化粧水で肌にとって不要なものを落とし、ターンオーバーを促進することで、肌トラブルをケアする効果があるのです。

また、そのあとに使う化粧水や乳液などの浸透力が高まることも期待できます。古い角質が残っているとスキンケアアイテムの肌なじみが悪くなってしまいます。古い角質を落とすことによって、化粧水などが浸透しやすい状態の肌になります。

化粧水は保湿を目的としたアイテムですが、拭き取り化粧水は保湿効果ではなく、汚れを取り除くことをメインとしていることを認識しておきましょう。

拭き取り化粧水の使い方

拭き取り化粧水は正しい使い方をしなければ、十分な効果を発揮できません。ここでは、拭き取り化粧水の基本的な使い方を3つの手順に分けて紹介します。

1. コットンに拭き取り化粧水を含ませる

拭き取り化粧水は、クレンジングと洗顔をしたあとのタイミングで使用します。必ずコットンに含ませて使いましょう。コットンを使用しないと効果を実感しにくいことがあります。また、柔らかい素材のものを選ぶと、肌への負担を抑えられます。

量は、コットンがひたひたになるくらい出すのがおすすめです。ただし、製品によって推奨されている量が異なるため、パッケージを確認しましょう。

2. 1のコットンで顔全体を拭き取る

コットンで顔全体を一通り拭き取ります。このとき、毛穴に汚れが残っていそうなTゾーンや鼻まわり、おでこなどは重点的に拭き取りましょう。

ただし、肌に残っている汚れや角質を取り除きたいからといって、ゴシゴシと強く擦ってはいけません。無理に擦ると摩擦で肌に負担がかかり、乾燥などを引き起こすため逆効果です。優しく丁寧に拭き取ることを心がけましょう。

3. 十分な保湿を行う

拭き取り化粧水は保湿を目的としていません。そのため、拭き取ったあとは化粧水や乳液などの保湿アイテムを使い、肌に潤いを与えましょう。

拭き取り化粧水を使ったあとの肌は、汚れや余計な油分が落ちてデリケートな状態です。乾燥しやすくなっているだけでなく、乾燥を防ごうと過剰な皮脂が分泌され、ニキビを作る原因になるなど肌トラブルが起きやすくなっています。化粧水などを使い、水分と油分、美容成分などを十分に与えることが大切です。

拭き取り化粧水はいつ使ったらいい?

拭き取り化粧水は、具体的にいつ使うと効果的なのでしょうか。ここでは、拭き取り化粧水を使うタイミングや頻度について解説します。

使うタイミング

一般的な拭き取り化粧水は、クレンジングと洗顔のあと、保湿効果のある化粧水を使う前に使用します。洗顔で汚れを落としてから拭き取り化粧水で残った汚れや角質をきれいにし、最後に保湿しましょう。

製品によっては、クレンジングや洗顔の機能を併せ持っているアイテムもあります。その場合は、クレンジングや洗顔料の代わりとして使用することも可能です。

なお、製品によっては、推奨されている使用タイミングが異なります。パッケージや説明書に適切なタイミングが記載されているため、使用前に確認しましょう。

使う頻度

拭き取り化粧水には軽いピーリング作用があり、使いすぎると肌のバリア機能が低下し、刺激に弱い肌となってしまうため、基本的には週2~3回の使用が目安です。肌をコットンで拭き取る際にどうしても摩擦が起こりやすくなるため、過度な使用は控えましょう。

なお、製品によっては毎日使える低刺激のアイテムもあります。使用する製品の特徴を把握したうえで、乾燥したときだけ使うなど肌の状態によって使用頻度を調整することが大切です。

拭き取り化粧水に関するよくある質問

最後に、拭き取り化粧水に関するよくある質問とその回答を紹介します。ニキビ肌でも使えるのかなど具体的な内容をチェックしていきましょう。

拭き取り化粧水を使ってもコットンが汚れないけど使い方は合ってる?

クレンジングと洗顔がしっかりできている場合、コットンが目に見えて汚れないこともあります。

汚れがドサッと落ちるイメージを持っていると、まだ汚れが落ちていないのではないかと思い、コットンでゴシゴシと強く拭いてしまう可能性があります。強く拭くと肌に摩擦のダメージを与える可能性があるため、注意しましょう。

拭き取らずにそのまま放置するとダメ?

拭き取り化粧水は、そもそも化粧水とは役割が異なるため、化粧水のように使用することはできません。

化粧水は肌の保湿を目的としていますが、拭き取り化粧水は洗顔で落としきれなかった汚れや古い角質を落とすことが目的です。そのため、化粧水と同じように手やコットンで肌につけた状態のままにするのはおすすめできません。コットンで拭き取り、そのあと化粧水や乳液で保湿することが大切です。

化粧水との併用はできる?

先述のとおり、拭き取り化粧水は通常の化粧水と目的が異なります。拭き取り化粧水は、化粧水の前に使用するアイテムであるため、併用は可能です。

拭き取り化粧水で肌をきれいにしたあとの肌は、角質や汚れがとれているため、スキンケア製品が浸透しやすい状態です。化粧水などの保湿アイテムを使用しなければ、乾燥して肌トラブルの原因になるため、保湿は必ず行いましょう。

ニキビ肌にも使える?

拭き取り化粧水は、ニキビ肌でも使用可能です。

乾燥肌の人は、化粧水が浸透しやすい状態になり、肌がしっとり仕上がります。脂性肌やニキビ肌の人は、拭き取り化粧水で皮脂を取り除くことで、さっぱりとした仕上がりになるのが特徴です。

ただし、痛いニキビがある部分は避けて使用しましょう。ニキビ肌で悩んでいる場合は、ニキビの原因であるアクネ菌を殺菌する成分が配合されているアイテムを使用してみましょう。肌の状態に合わせて、成分や使用部分を調整しながら使うのがポイントです。

拭き取り化粧水で汚れや角質を取り除こう

拭き取り化粧水は、洗顔で落としきれなかった汚れや角質を、きれいに取り除くスキンケアアイテムです。ターンオーバーを促進すること、肌に保湿成分が届きやすくすることが主な目的です。

保湿を目的とする化粧水とは役割が異なるため、洗顔のあと、化粧水の前に使用する点にも注意が必要です。保湿を怠ると乾燥など肌トラブルの原因となります。また、しっかり汚れを落とそうとゴシゴシ擦ると摩擦が起きて、肌にダメージを与えてしまいます。

基本的な効果や使用方法を理解したうえで、商品ごとの特徴を確認して使いましょう。