美容液に効果はあるの?メリット・成分ごとの役割を解説
美容液は、化粧水や乳液など通常のスキンケアにプラスして使用するアイテムです。スペシャルケアとして使用するイメージもあり、「美容液は使った方がいいのか」「効果を得られるのか」といった疑問を持っている人もいるでしょう。
実際のところ美容液は、特定の肌悩みに直接アプローチしてくれる有効なアイテムです。今回は、美容液で得られる効果についてチェックしていきましょう。肌トラブルの改善に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
美容液には本当に効果があるのか
美容液は肌の乾燥、毛穴、シミ、シワ、たるみなど特定の悩みに対して、ピンポイントでアプローチするアイテムです。化粧水や乳液など基本的なスキンケアにプラスすることで、具体的な肌トラブルの解消につながります。
そのため、すべての人に必要なスキンケアではなく、肌の状態に合わせて使用を検討すべきアイテムです。基本的には、化粧水や乳液による洗顔後の保湿だけでは物足りなくなったタイミングで使い始めましょう。
美容液は製品によって配合されている成分が異なります。そのため、自分の肌質や状態を確認し、適した美容液を選ぶことが大切です。
美容液の効果とメリット!なんのために使うの?
- 保湿効果
- 美白効果
- 皮脂の抑制
- 肌荒れの防止
- シワやたるみのケア
- 化粧水の導入
美容液の効果別に内容を詳しく見ていきましょう。
保湿効果
化粧水や乳液だけでは保湿が足りない場合、保湿美容液を使用することでうるおいを補うことができます。
保湿美容液は、美容液のなかでもっともスタンダードなタイプで、乾燥肌に悩んでいる人には特におすすめです。価格の安いアイテムが比較的多いことが特徴で、種類も多く気軽に試しやすいでしょう。
美白効果
トラネキサム酸、コウジ酸、アルブチンなどの成分が配合されている美白美容液には、日焼けによる肌のダメージを予防する作用が期待できます。具体的には、紫外線によるメラニンの生成を抑制し、シミやそばかすを予防、肌のトーンアップにつながるという形です。
なお、すでにできてしまっているシミに作用して、肌が白くなるわけではありません。
皮脂の抑制
脂性肌の人向けに、オイルコントロール成分やアクネケア成分が配合されている美容液もあります。
肌がべたつくからといって、皮脂を除去すればいいわけではありません。皮脂をとりすぎると、逆に自分の肌を守ろうとさらに皮脂を出してしまいます。こういった場合は、脂っぽさを抑えるオイルコントロール効果がある美容液はおすすめです。
また、皮脂の過剰分泌によってニキビや吹き出物ができてしまう場合は、アクネケア成分の配合されている美容液が適切です。皮脂の抑制をしながら、大人ニキビの予防もしましょう。
肌荒れの防止
肌荒れを防ぐためには、主に薬用美容液が有効です。
薬用化粧品は医薬部外品のことで、一般のスキンケアアイテムと医薬品の中間あたりに位置づけられています。薬用美容液は、通常の美容液が有している効果に加えて、肌荒れやニキビ防止などに有効な成分が一定量配合されているアイテムです。
薬用美容液は、配合されている成分によって効果が異なります。例えば、乾燥が気になる場合はセラミドやヒアルロン酸、シミが気になる場合はビタミンC誘導体が配合されているものがおすすめです。
まずは自分の肌悩みを理解し、それに適した有効成分が配合されているアイテムを選びましょう。
シワやたるみのケア
加齢にともなってシワやたるみに悩みはじめたら、エイジングケア用の美容液がおすすめです。
年齢を重ねるごとに、シワ、ほうれい線、ハリ、目元のたるみなど若いときには見られなかった肌トラブルが目立ってきます。エイジングケアに特化した美容液はこういった肌悩みの解決に役立ちます。
シワやほうれい線の改善を目的としてハリ・ツヤを与えるものや、目元のたるみ・シワの目立つ箇所にだけ使う部分用美容液などさまざまな種類があります。
シワやたるみといったエイジングサインは美容液でも改善が見込めるため、肌悩みに合わせて試してみましょう。
化粧水の導入
洗顔後すぐに導入美容液を使うことで、化粧水のなじみが良くなります。導入美容液には、水分と油分をなじませる界面活性作用のある成分や少量の油分が含まれています。
一般的な美容液は、化粧水のあと乳液の前に使用することが基本です。しかし、導入美容液の場合は、次に行うスキンケアの浸透力を高めるはたらきがあるため、洗顔後に使用します。
そもそも肌の表面は水をはじく性質があり、水分が多く含まれる化粧水は浸透しにくくなっています。そこで導入美容液を使用すると、化粧水が肌になじみやすくなりスキンケアの浸透力がアップするというわけです。
美容液の成分別の効果
以下は、代表的な美容液の成分とそれぞれに期待できる効果です。これらの成分は一例にはなりますが、美容液を選ぶ際にチェックしてみてください。
ヒアルロン酸 | 保湿力が高く、肌の潤いを保つ |
コラーゲン | 肌の弾力を保ち、ハリを生み出す |
ビタミンC誘導体 | 皮脂の分泌をサポートし、毛穴やくすみをケアできる |
レチノール | 細胞のターンオーバーを促進し、シワやたるみを緩和する |
アルブチン | メラニン色素の生成を抑え、明るい肌に導く |
ナイアシンアミド(ビタミンB3) | 肌のシワ、くすみ、たるみをケアし、保湿にも効果的 |
セラミド | 肌のバリア機能を強化し、乾燥から肌を守る |
ピーリング成分(AHAやBHAなど) | 肌をやわらかくして古くなった角質を除去し、肌トラブルを予防する |
プラセンタエキス | 美肌効果があり、肌のターンオーバーを促進する |
ユーカリエキス | 抗炎症作用があり、ニキビや肌荒れを緩和する |
美容液の効果に関するよくある疑問
値段の高い方が効果は高い?
美容液は値段に応じて効果が増すとは限りません。
スキンケアアイテムの価格は、研究開発費、製造方法、原材料の種類や品質などによって決まります。一般的には、貴重な成分や配合の難しい成分が入っていると値段が高くなる傾向です。さらに、宣伝広告に有名な俳優を起用している、ブランドイメージが確立されているなど、美容液本体以外の要素も含まれます。
つまり、値段と効果が比例するのではなく、製品の製造から流通までを総合的にみたうえで価格が決定されています。値段が高いから効果もあると思って選ぶのではなく、使用されている成分や特徴を確認し、自分に合っているか判断することが大切です。
美容液の効果はどのくらいで実感できる?
一般的には28日が効果を実感できる目安の期間です。
効果を実感できる期間には、肌のターンオーバーが関係します。ターンオーバーとは、肌が生まれ変わるサイクルのことです。通常の肌は、外側の角層が約14日、古くなった表皮が約28日かけて剥がれ落ちます。肌がターンオーバーを経て生まれ変わったときが、スキンケアアイテムの効果を判断するタイミングです。
なお、ターンオーバーの周期は肌の状態や年齢によって異なります。28日以上かかる場合もあることを認識しておきましょう。
スキンケアアイテムは、薬のように即効性があるものではありません。ある程度の期間をかけて肌は変化するため、数日や1週間で判断するのではなく、効果が出るまで待つことが必要です。
美容液の効果を高める使い方は?
手で温めてから塗る、気になる部分には重ねてつけるなど、ひと手間加えることが美容液の効果を高めるポイントです。
美容液を人肌程度に温めてから使用することで、より肌になじみやすくなります。手のひらに取ったら、数秒温めたあとに塗りましょう。
気になる部分に美容液を重ねてつけることも大切です。目元のたるみやシワ、特に乾燥がひどい箇所など、ピンポイントでケアをすることによって、美容成分がより浸透します。
また、継続して使うことも重要です。短期間で効果がないと判断して使用をやめてしまうと意味がありません。日々のケアを欠かさず、肌の調子を見ながら毎日使用しましょう。
悩みに合った美容液で美肌効果を実感しよう
化粧水や乳液だけで肌の状態が安定している場合は、使用しなくても問題ありません。しかし、肌にトラブルを抱えている場合、悩みに合った美容液を使うと効果を期待できるでしょう。
美容液は成分に応じて見込まれる効果が異なります。まずは自分の肌質や状態を把握し、適した美容液を選択しましょう。