化粧水の使用期限とは|使用期限が過ぎた化粧水を使うとどうなる?

化粧水には、安心して使用するための期限があります。使用期限を過ぎた商品は、品質の変化や劣化が起こっている可能性もあり、気にしないで使い続けると肌トラブルを起こしてしまうかもしれません。

本記事では、効果的に化粧水を使うための使用期限について詳しく解説します。普段使っている化粧水が劣化していないか、ストックしている化粧水がまだ使えるか不安な方は、判断する際の一助にしてみてください。

この記事でわかること
・化粧水の使用期限(開封後・未開封・試供品)
・使用期限切れの化粧水を使うとどうなるか
・劣化している化粧水の見分け方



化粧水の使用期限とは

食品と同じように、化粧水にも使用期限が存在します。化粧水が開封済みか未開封なのか、あるいは試供品なのかによっても使用期限は異なるため注意しましょう。

開封済みの場合


開封後の化粧水の使用期限は、およそ3ヶ月が目安です。化粧水がもったいないからと少量ずつ使っている方もいるかもしれませんが、化粧水の効果を正しく発揮するためにも適切な量を使用し、開封後3ヶ月程度で使い切るようにしましょう。

また、肌が荒れてしばらく使用を控えていた、朝晩でアイテムを変えているなど、使い方によっては期限ぎりぎりになってしまうこともあります。この場合、いつ使い始めたものか一目でわかるよう、開封した日付をボトルに記入するといった保管方法を試してみてください。

未開封の場合


未開封の化粧水の使用期限は、一般的に製造日からおよそ3年です。ただし、製品の本体裏や外箱に使用期限が記載されている場合は、その期限を優先しましょう。

「EXP〇〇」という表記がある場合は、未開封の期限が何年何月かを表しています。また「◯M」とある場合、Mは月(month)を示しているため、開封後◯ヶ月後が使用期限なのかを判断可能です。

表示例は以下のようになります。

【使用期限の表記例】
  • EXP 01/2023:使用期限は2023年1月
  • EXP 01/05/2023、EXP 010523:使用期限は2023年1月5日
  • 6M:開封後6ヶ月が使用期限

使用期限がどこに記載してあるのかは製品によって異なるほか、そもそも使用期限の表示がないものも多くあります。期限がわからない化粧水が手元にある場合、未開封品なら2~3年を目安と考えておきましょう。

補足:試供品の場合


試供品やサンプル品は、1年を目安に使い切ることをおすすめします。通常の商品に比べて、試供品はパッケージが簡素です。そのため、使用期限は比較的短いと考える必要があるでしょう。

なお、パッケージが簡易包装やパウチタイプの場合、開封後の保存ができません。開けたらすぐに使い切るようにしましょう。

使用期限切れの化粧水を気にしないで使うとどうなる?

使用期限切れの化粧水を使用すると、かえって肌トラブルを引き起こす原因になります。使用期限を気にしないで、時間をかけて使い切る方もいるかもしれません。しかし、使用期限を過ぎた化粧水は劣化が進んでおり、期待する美容効果を得られない恐れがあります。

化粧水は開封してから時間が経つにつれ酸化し、変質していくものです。酸化した化粧水は肌に刺激を与える可能性があり、刺激はシミやシワ、乾燥といった肌トラブルの要因となります。

化粧水が本来持っている効果をきちんと発揮するためにも、使用期限を守ることが大切です。

化粧水の使用期限内でもこんなケースは注意しよう

使用期限内であっても、保管状況によっては化粧水が劣化してしまう恐れもあります。例えば化粧水に次のような変化が見られた場合には、使用を控えるようにしましょう。

  • 化粧水が変色している
  • 購入直後とニオイが異なる
  • 購入直後とテクスチャーが異なる

これらのケースでなぜ注意が必要なのか、以下で詳しく解説します。

化粧水が変色している:劣化や酸化している可能性がある


変色している化粧水は、劣化が進んでいる可能性があるでしょう。化粧水は開封して空気に触れると、徐々に酸化していきます。キャップをきちんと閉めずに放置していた場合など、保管方法によっては期限内でも比較的早く酸化が進んでしまうかもしれません。

化粧水をコットンや手のひらに取り出し、濁りや変色が起きていたときには、劣化・酸化の可能性があるため使用を控えましょう。

購入直後とニオイが異なる:雑菌が繁殖している可能性がある


酸っぱいニオイや腐敗したようなニオイがする場合、化粧水のボトル内に雑菌が繁殖している恐れがあります。雑菌によって化粧水が変質している状態です。

変色と違って目に見えるわけではありませんが、コットンや手に取って顔に近づけたとき、ニオイに異変を感じたら使用をやめるようにしましょう。

購入直後とテクスチャーが異なる:成分が変質している可能性がある


購入直後とテクスチャーが異なる場合は、化粧水に含まれる成分が分離している可能性があります。手のひらに出したときや肌にのばしたとき、以下のような感覚がある場合は要注意です。

  • ザラザラしたテクスチャーに変化した
  • とろりとした粘度が出た
  • 水っぽくなった
  • 固形物が出てくる

これらの変化を感じたとき、酸化や温度変化などによって成分が分離し、変質していると考えられます。テクスチャーが変わった感覚がある場合、使用を避けるようにしましょう。

化粧水の使用期限に関するよくある質問

化粧水で正しい美容効果を得るためにも、使用期限に関する疑問点を解決しておきましょう。化粧水の使用期限に関する、よくある質問を紹介します。

化粧水に使用期限の表記がないのはなぜ?


化粧品の使用期限表示は義務づけられておらず、製品によっては記載がない場合もあります。医薬品医療機器等法では「製造後3年以内で変質する化粧水を除き、使用期限を表示する必要はない」と定められており、使用期限が明記されていないものも少なくありません

ただし、使用期限が明らかでない化粧水でも、永久的に状態を保てるわけではないことを覚えておきましょう。未開封の場合は3年、開封後は3ヶ月程度を目安にして使い切るのがベストです。

保管方法で使用期限は変わる?


間違った保管方法で化粧水を保管すると、通常の使用期限より早く酸化・劣化が起こりやすくなります。場合によっては雑菌が繁殖し、成分が変化してしまう可能性もあるでしょう。

化粧水の正しい保管方法は、以下のとおりです。

【正しい保管方法】
  • 直射日光を避け涼しい場所で保管する
  • メーカーが推奨しない限り、冷蔵庫に化粧水を入れない
  • 使用後は蓋をきちんと閉める

化粧水は冷蔵庫で保管するべきだと聞いたことがある方もいるかもしれませんが、メーカーが冷蔵保管を推奨している場合以外は避けましょう。使用するときの出し入れにより、急激な温度変化が生じ、品質が不安定になりやすくなります。

化粧水が腐ることはある?


正しい方法で保管をした場合、化粧水の品質は保ちやすくなります。未開封かつ前述の正しい保管方法のもとであれば、空気に触れにくく酸化が進まない状態を保てるため、使用期限内に腐ることはまずないでしょう。

ただし、開封済みの化粧水は空気中の雑菌が入って酸化が進み、場合によっては腐る可能性もあります。開封から時間が経っていなくても、色やニオイ、テクスチャーなどに変化がないか注意しておきましょう。

乳液や美容液の使用期限も化粧水と同じ?


乳液や美容液などほかの化粧品の使用期限も、基本的に化粧水と同じです。未開封は3年、開封後は3ヶ月程度が目安となります。

もちろん製品によって詳細な使用期限は異なるため、容器やパッケージに記載がある場合は、その期限表示を参考にしましょう。

ヴェレダの乳液・クリームの開封後使用期限については、こちらからご確認いただけます。



化粧水は使用期限を守って使用しよう

化粧水の使用期限は未開封で3年、開封後で3ヶ月が基本的な目安です。製品によっては、本体の裏や外箱に期限が記載されていることもあるため、その場合は明記された年月日を守りましょう。

使用期限を過ぎた化粧水を使用すると、期待する美容効果を得られないばかりか、肌トラブルを起こす恐れもあります。また、使用期限内であっても、製品の保管状況が間違っていると劣化が早まりやすくなるため注意が必要です。

複数の化粧水を使い分けたい方や未開封のストックがある方も、使用期限をきちんと把握したうえで適切なスキンケアを行いましょう。


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