ミスト化粧水の使い方とは?通常の化粧水との違いや、メリットについてご紹介

朝晩、どんなに入念に保湿ケアをしていても、空気の乾燥や紫外線、冷暖房などの影響で、日中、肌の潤いは少しずつ失われていきます。オフィスでデスクワークをしているときや、ふと鏡を見たときに、乾燥を感じるという人も多いでのはないでしょうか。

そんなとき活躍してくれるのが、ミスト化粧水。粒子が霧のように細かいため、メイクの上からも吹きかけることのできるアイテムです。メイクの仕上げや、メイク直しのときにも活躍してくれます。

今回は、一本で何役も果たしてくれるミスト化粧水の魅力に迫ります。正しく使って、乾燥知らずの美肌を目指しましょう。

ミスト化粧水とは

ミスト化粧水は、霧状に吹き出るスプレータイプの化粧水です。シュッとひと吹きするだけで、こまかなミストが均一かつ広範囲に広がります。洗顔後だけでなく、日中、肌の乾燥が気になるときにいつでも手軽に使えるのが特徴です。また、メイクの仕上げや、メイク直しのときにも重宝します。

ミスト化粧水には、ポンプ式スプレータイプと、ガス入りスプレータイプの2種類があります。ポンプ式スプレータイプは、化粧水がそのままボトルに入っているもので、ノーメイクのときやおふろ上がりの使用におすすめです。ガス入りスプレータイプは、ガスの圧力で化粧水を噴射させるもの。ポンプ式よりも粒子がこまかいので、顔全体にムラなく広がり、メイクの上からも使いやすいでしょう。

通常の化粧水との違い
ミスト化粧水は、通常の化粧水と違って、コットンや手のひらにとってなじませる必要がなく、顔に直接吹きつけるだけという点がとても手軽です。
また、通常の化粧水は洗顔後に使うのが基本ですが、ミスト化粧水は用途が多様。洗顔後に通常の化粧水と同じように使えるだけでなく、通常の化粧水の前の導入化粧水としても使えます。

また、通常の化粧水はメイク後に使うとよれますが、ミスト化粧水は霧状で粒子がとてもこまかいので、メイクの上からも使うことができるのも大きな魅力です。そのため、メイクの仕上げや、メイク直しに使うこともできます。

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ミスト化粧水のメリット

スプレーするだけで手軽に使えるミスト化粧水。自宅で毎日のお手入れに使うのはもちろんですが、携帯サイズをバッグに入れて持ち歩けば、職場や外出先でも気軽に使うことができて便利です。では、ミスト化粧水には具体的にどんなメリットがあるのでしょうか。ここからさっそく見ていきましょう。

肌を潤わせる
朝晩、どんなに保湿ケアをしていても、時間の経過とともに肌の水分は奪われていきます。ミスト化粧水なら、そんな肌をこまめに保湿して、肌を乾燥から守ることができます。

肌が乾燥していると感じたら、ミスト化粧水をさっと吹きかけましょう。気がついたときにこまめにワンプッシュするだけで、肌に潤いを与え、乾燥のダメージから肌を守ってくれます。

また、通常の化粧水の前の導入化粧水として使うのもおすすめです。肌をやわらかく整え、その後に使う化粧品の浸透をよくしてくれるので、保湿ケアの効果が高まります。乾燥知らずの肌を目指すのに一役買ってくれるでしょう。

メイクのりをよくする
メイクの上からも使えるのが、ミスト化粧水のいいところ。ファンデーションなどのベースメイクが完成した後に、ミスト化粧水をさっとひと吹きすることで、ベースメイクが肌にしっかりと密着し、メイクのりがよくなります。また、メイク崩れの原因である乾燥を防ぐので、長い時間メイクをキープすることができます。

メイク直しが簡単にできる
ミスト化粧水は、日中、メイク直しをしたいときにも重宝します。
さっと吹きかけることで、よれたファンデーションを浮き上がらせると同時に、肌に水分を与え、土台を一瞬で整えてくれるので、その後のメイク直しが美しく仕上がります。

化粧直しの際にミスト化粧水を吹きかけることで、気分がリフレッシュする効果もあります。香りつきのタイプを選べば、リフレッシュ効果がより高まるでしょう。

目的別!ミスト化粧水の使い方

霧状に出てくるミスト化粧水は、コットンや手のひらにとってつける通常の化粧水とは、使い方が異なります。ここからは、ミスト化粧水ならではの使い方を見ていきましょう。ここをしっかり押さえることで、ミスト化粧水の効果が見違えるように変わってきます。

基本的な使い方
まずは、ミスト化粧水の基本的な使い方からご紹介します。

1. スプレーを振る
基本的に、ミスト化粧水はスプレーボタンを押すだけですぐに使えます。しかし、オイルなどの成分が含まれている場合は、内容物を均一化するために、一度振ったほうがいいでしょう。
ただし、ガスの圧力で化粧水を噴射させるガス入りスプレータイプの場合は、振ってはいけないことがあります。振ってから使うタイプかそうでないのか、事前に一度、使用方法を確認してから使いましょう。

2. 顔から離して使用する
ミスト化粧水は、顔から20〜30センチ程度離して吹きかけましょう。目にガスの成分や液体が入るのを防ぐためです。また、距離を離すことで、ミスト化粧水が1箇所に集中してついたり、それによってメイクがよれたりしてしまうのを防ぎ、顔全体にムラなく均一に吹きかけることができるようになります。

3. ミストを浸透させる
ミスト化粧水は粒子がこまかい分、すぐに蒸発してしまいます。ミスト化粧水を吹きかけた後、そのままにしておくと、水分が蒸発するときに肌が持っていた水分まで奪ってしまい、乾燥がかえって進んでしまう恐れも。適量を吹きかけたら、すぐに両手でプレスして、肌に潤いを閉じ込めましょう。とくに、空気が乾燥する季節には、このハンドプレスが重要です。
もちろん、ミスト化粧水だけで保湿は完了しません。その後、保湿クリームなどでふたをして、水分を閉じ込めることを忘れないようにしましょう。

メイクの仕上げやメイク直しでの使い方
ファンデーション、コンシーラー、フェイスパウダーといったベースメイクが完成した後に、ミスト化粧水をさっとひと吹きしましょう。その後、両手でプレスします。ベースメイクが肌にしっかり密着し、メイクののりがよくなるばかりでなく、メイク崩れの原因である乾燥を防ぐので、持ちもよくなります。乾燥で化粧が崩れやすい冬にはとくにおすすめです。

日中、メイク直しをしたいときは、ティッシュなどで軽く皮脂を押さえてから、さっとミスト化粧水を吹きかけましょう。その後、浮き上がったファンデーションをティッシュやスポンジで軽く押さえます。次に、少量の乳液や化粧下地をなじませ、べたつきがなくなったら、コンシーラーやファンデーションで整えます。いつものメイク直しがワンランクアップします。

乾燥が気になる際の使い方
ミスト化粧水の最大のメリットは、乾燥対策が手軽にできることです。日中、肌が乾燥しているなと感じたら、さっとワンプッシュ。ノーメイクのときはもちろん、メイクをしている上からでも吹きかけて、こまめに乾燥を防ぎましょう。

適量を吹きかけたら、両手でプレスして、肌に潤いを浸透させることを忘れずに。
そのままにしておくと、水分が蒸発するときに肌が持っていた水分まで奪われ、逆に乾燥が進んでしまうからです。

ミスト化粧水は、通常の化粧水よりも粒子がこまかいため、肌にいち早くなじみます。そのため、導入化粧水として使うのもおすすめです。その後に使う化粧水やクリームなどが浸透しやすくなり、保湿効果が高まります。とくに空気が乾燥する季節には試すメリットが大きいでしょう。

ミスト化粧水の注意点

メリットの多いミスト化粧水ですが、使い方を間違うと、期待したような効果が得られません。ここからは、ミスト化粧水を使う際の注意点を見ていきましょう。

配合成分を確認する
ミスト化粧水を選ぶ際は、配合成分を確認するようにしましょう。どんな化粧品にも言えることですが、自分の肌質と合っていないものを選ぶと、十分な効果が得られません。

たとえば、乾燥肌の人は、ヒアルロン酸、セラミド、スクワランなど、保湿力の高い成分が含まれたものを選ぶとよいでしょう。

また、ほてりを抑えたり、皮脂分泌の多い肌をすっきりさせたりしたい人には、爽快感のあるアルコール入りがおすすめです。ただし、アルコールには揮発性があり、蒸発するときに肌の水分を奪ってしまうので、乾燥肌の人は避けたほうがいいでしょう。また、アルコールは肌への刺激となるので、敏感肌の人も避けたほうがよさそうです。

使用用途に合わせて選ぶ
ミスト化粧水には、粒子のこまかいタイプと粗めのタイプがあり、それぞれ使用用途が異なります。

粒子のこまかいタイプは、顔全体にまんべんなく吹きかけることができるため、メイクの仕上げやメイク直しに適しています。ガス入りスプレータイプがこれにあたります。一方、ポンプ式スプレータイプの中でも、粒子の粗いタイプはひと吹きの量が多く、メイクの上から吹きかけるとメイクがよれてしまいがちです。しかし、保湿効果が高く、通常の化粧水としても手軽に使えます。

これらを考慮し、自身の使用用途に合わせてミスト化粧水を選ぶとよいでしょう。事前に、ミスト化粧水の出方を確認しておくとさらに安心です。

また、職場や外出先で使いたい場合は、持ち運びしやすい携帯サイズを選ぶのもポイントです。とくに乾燥対策として使いたい場合は、こまめに使うことが大事なので、ぜひ携帯サイズの購入も検討してみてください。

まとめ

ミスト化粧水は、自宅でも外出先でも、手軽に使える便利なアイテムです。また、メイクの上からも吹きかけられるので、メイクの仕上げやメイク直しの際も大活躍。香りつきのタイプを選べば、リラックス効果も絶大です。ぜひ、正しく使って、乾燥知らずの美しい肌を保つための心強い味方にしてください。