【植物コラム】ホワイトバーチ ― 白樺の葉がもたらす自然の力

春に芽吹く若葉には、自然の中で育まれた美容効果や栄養価の高い成分が豊富に含まれています。
今回は、そんな白樺の葉がもたらす自然の力に目を向けながら、その魅力を改めて紐といていきます

白樺(学名:Betula platyphylla)は、北半球の寒冷な地域に自生する落葉樹。厳しい寒さの中でもたくましく育ち、長い冬を越える強い生命力を備えています。
白樺の特長のひとつが、根から吸い上げた水分を、枝や葉の先まで力強く巡らせること。春の訪れとともにいち早く芽吹く姿は、冬が終わり、新しい季節が始まることを告げる象徴のようにも映ります。
白樺は、1日に約70リットルもの水分を根から樹冠まで運ぶともいわれるほど、水と深い関わりをもつ植物。そうした性質から、白樺は自然界における"巡り"や"潤い"を象徴する存在として、古くから親しまれてきました。

白樺のしなやかな枝と、淡い緑色の若葉は、春の風に揺れながらやさしく光を受け止めます。
その軽やかで明るい佇まいは、冬を越えて訪れる新しい季節や、みずみずしい生命の始まりを感じさせてくれます。
薄く繊細な葉が光を透かす様子は、自然がもつ再生のエネルギーそのもの。
白樺は、新しい一歩を踏み出す季節に、そっと寄り添う木ともいえるでしょう。

白樺の若葉には、フラボノイドやサポニン、タンニンなど、植物が自らを守るために生み出す成分が含まれています。なかでも、春に芽吹く若葉は、こうした成分を豊富に蓄えているといわれています。
これらの成分は、すこやかな肌を保つための植物由来成分として知られ、肌をなめらかに整えたり、若々しい肌印象を保つ働きが期待されています。
また、白樺は葉だけでなく、樹皮も古くから自然療法の分野で注目されてきました。樹皮に含まれる「ベツリン(Betulin)」は、白樺特有の白い幹を形づくる成分として知られ、近年ではその特性から、エイジングケア*に関する研究なども進められ、美容分野での活用も期待されています。
* 年齢に応じたケア

古代ケルトの人々にとって、白樺は特別な意味をもつ神聖な木でした。
春先に採れる白樺の樹液は「美の飲み物」と呼ばれ、天然の栄養ドリンクとして愛飲されてきた歴史があります。
また、純白の幹は「光の木」とも称され、清らかさや新しい始まりの象徴とされてきました。
現在でも白樺は、「生命の秘薬」や「森の看護師」といった呼び名で親しまれ、人々の暮らしや伝統文化の中に息づいています。
フィンランドのサウナやロシアのバーニャでは、白樺の枝葉を束ねた「ヴィヒタ」を使い、温まった肌をやさしく叩いたり撫でたりしながらサウナを楽しむ習慣があります。爽やかな香りによるリフレッシュ効果と、軽やかな刺激による血行促進により、入浴後にはすっきりとした心地よさを全身で感じられるといわれています。

若い白樺の芽や葉は、乾燥させてハーブティーとして楽しむことができます。
すっきりとした清涼感のある風味が特長で、季節の変わり目や気分を切り替えたいときにもおすすめです。
<作り方>
1. 若葉を風通しのよい場所で自然乾燥させるか、低温のオーブンで乾燥させます。
2. カップ1杯につき、ティースプーン2杯分の乾燥若葉を入れます。
3. 熱湯を注ぎ、約10分間蒸らします。

ヴェレダは、白樺がもつ豊かな栄養素と「巡りを促すチカラ」に着目し、その恵みを化粧品や健康飲料に活かしています。
ヴェレダが使用する白樺は、チェコの南ボヘミア地方*にある有機栽培農家と長期にわたるパートナーシップを結び、共に栽培・採集活動を行っています。技術的なサポートや経済支援を通じて、持続可能な方法で白樺の恵みを最大限に引き出す取り組みをしています。
また、自然保護への配慮から、1本の木から収穫する葉や樹皮の量は厳密に制限し、将来にわたっても持続可能な収穫ができるよう栽培面積の拡大を進めています。
* 原料調達地の一例です
白樺は、寒さの中で静かに力を蓄え、季節の巡りとともに芽吹く植物。
その姿からは、自然がもつしなやかな強さや、巡り続ける生命のリズムを感じ取ることができます。
忙しい日々の中で、ふと立ち止まり、自然に目を向ける時間。
白樺の恵みに触れながら、自分自身のコンディションにもそっと目を向けてみてはいかがでしょうか。
ヴェレダが大切にしてきた植物にまつわる物語を、これからも順次ご紹介していきます。次回の【植物コラム】も、どうぞお楽しみに。
ヴェレダのホワイトバーチシリーズは、「もっと美しくありたい」「いきいきとした毎日を過ごしたい」と願うすべての方に寄り添うシリーズ。
自然の恵みを活かしたケアで、前向きな気持ちをそっと後押ししてくれます。ぜひ一度、その心地よさを体感してみてください。
















