Weleda gardens
ヴェレダの自社農園
1921年の創業当初から、ハーブガーデンはヴェレダの企業文化の一つとして、重要な役割を担っています。原料に使用する薬用植物の栽培だけが目的だけではなく、ヴェレダの哲学である「人と自然の調和」を皆様に体感していただく触れあいの場でもあるのです。
世界中に広がるヴェレダガーデン
ヴェレダで一番大きなハーブガーデンはドイツにありますが、ほかにもスイス、フランス、イギリス、オランダ、ブラジル、アルゼンチン、ニュージーランドでもハーブガーデンを所有しています。
ドイツ

ヨーロッパ最大規模のバイオダイナミック農園
ドイツ・シュヴェービッシュ・グミュント北方の高原に、ヴェレダ最大のハーブガーデンがあります。20ヘクタールの広さを誇るこの植物園は、ヨーロッパでも最大級の規模です。ここでは無限ともいえる植物多様性がみられます。260種の植物がバイオダイナミック農法で栽培され、このうち180種はヴェレダの医薬品や化粧品の原料となっています。5キロにわたる囲いの中に、スローベリー、ハマメリス、サンザシといった植物はもちろん、動物や鳥などさまざまな原生動物がここに居場所を求めて生息しています。一帯に咲きほこる花は虫を誘い込み、ハナアブやスズメバチ、てんとう虫といった植物の成長を助ける虫たちがどんどん集まってきます。開放的な農地では、一年生と多年生の植物が収穫の大半を占めます。25種類の樹木もその一部で、樹皮、花、果実、根っこなど植物のすべてが収穫可能です。このハーブガーデンでは土壌は特別な方法で扱われていますし、水撒きの設備も整い、手入れを行う庭師もいるため、植物は完全な野生よりもむしろ良好な生息条件にあります。シュヴェービッシェ・アルプの農園では、肥沃な土壌のおかげで3月から10月までさまざまな動植物でにぎわい、クサノオウとアンジェリカの根の収穫を皮切りに、冬の始まりとともに収穫期がはじまります。
ヴェレダの庭師たちはここの植物と土壌をひとつの有機体とみなしています。土壌との相性に気を配って植物を育て、自然がなにか助けを必要としているときにはアイディアを働かせて適切な手助けをしてあげるのです。ヴェレダの農園ではツタはタデのトンネルの中で栽培されていますが、これは植物本来の生息地になるべく近い日照条件にするための配慮なのです。
スイス
田舎風の小さな農園
スイスのアーレスハイムにあるガーデンをご紹介しましょう。ここは森林と40エーカーの有機栽培の農地に囲まれているやや小さな農園で、約70種のハーブが育てられています。開花時期になると、色とりどりの花が咲きほこるにぎやかな風景が見られます。近隣の大規模な有機農法とは対照的に、ヴェレダのこのハーブガーデンではバラエティ豊かな植物がたくさん育てられています。大都市バーゼルにも近いですが、片田舎にいるようなのどかな雰囲気です。
ヴェレダ本社にあるこのハーブガーデンは、創業の頃よりずっと安定した原料調達先の一つとして役割を担っています。バイオダイナミック有機栽培を行っているので、貴重な植物原料が殺虫剤や有害物質に触れることもありません。また、堆肥を上手に使うことで土に生命力を与えてます。堆肥用に処理された牛糞やタンポポやバレリアンなどを与え、肥沃な土壌へと高めています。
フランス
フランスの農園はユナング近郊のブクスヴィレールにあり、ヴェレダ・フランスのオフィスと工場のそばにあります。ここはまるで生物多様性の孤島のような場所です。周囲は農薬や殺虫剤を使う従来型の農業が行われているため、自然の塀に囲まれたこの1.5エーカーのヴェレダ農園に、鳥・昆虫・両生類などあらゆる生物がやってきては、池や石壁、果物のなる木に思い思いにいついています。
イギリス
イングランド中部ダービーシャーのイルケストン郊外にある農園では、夏になるとまばゆいオレンジ色のカレンドラが一面に咲きほこり、目を楽しませてくれます。小さく慎ましくも魅力的な花、それがカレンドラです。イルケストンは、産業革命とともに頭角を現し、何年にもわたって鉱山関連産業で繁栄したことで知られ、今もその名残を残しています。多雨な気候は多湿でずっしりとした土をつくるので、薬用ハーブの栽培向きとはお世辞にもいえません。植物園の土壌もやはりこうした土壌と気候条件をもっていましたが、バイオダイナミック栽培を行ったところ肥沃な土壌に変わっていったのですから、なんとも不思議なことです。
オランダ
北海からの風が潮の香りを運んでくるオランダの農園では、天然の囲いとなる低木が荒れぶる沿岸風から植物たちを守ってくれます。工業団地の地域にあるこの農園は、まるでオアシスのように昆虫や鳥たちの理想的な憩いの場となっており、生物多様性を促しています。1ヘクタールという土地はコンパクトな広さですが、ここでは200種類以上の多様な薬用ハーブが育っています。粘性の強い土壌にはミネラル分の多い堆肥を加えて土質を扱いやすくし、植物によっては粘性や水分量、養分を調整することでそれぞれに合った土質になるよう調整します。熱帯植物の栽培には、あたたかな温室を利用することもあります。
ヴェレダの農園は自然豊かな生息地として維持されており、囲いに守られた自然は昆虫たちにとってもうれしい棲家となっています。こうした生物がやってくることで害虫や病害の蔓延を防ぐことにもなり、農園の自己調整機能としても役立っています。逆に、農園の花々は花粉や花蜜を昆虫たちに存分に提供することができ、植物の多様性が生態系の安定にも貢献しています。
ブラジル
ブラジルの大都市サン・パウロから車でたった30分、ブラジル南東部沿岸に連なるセラドマル山脈の近くのサンロケという町にヴェレダの農園は位置しています。火山性の赤土と降水量の多い森に恵まれた自然の宝庫です。
サンロケは、20世紀にはパラグアイやボリビアからの西の玄関口として、ポルトガル、イタリア、日本、ドイツなどからの移民が往行した町でした。移民たちは多彩な野菜や果物の栽培文化をもたらし、今ではワインと美食の街として知られています。ヴェレダの農園は1980年代にとても肥沃な火山性の土地の一画につくられました。小さな池に面した農場や森に囲まれた農園で、せわしない大都市からやってきた人はみな、穏やかで自分らしさを取り戻す時間を過ごせます。
アルゼンチン
アルゼンチン中央部のコルドバ地域。海抜1200メートル、緑の草原に囲まれた針葉樹林と雑木林の間に、ホルヘ・ジュスト氏が営む薬用ハーブ園があります。このヴェレダ植物園は、計画的につくられた園ではありませんでした。野生の土地一面にプリムラやエキナセア、ベルベリス、シダといった植物がすでに生息していたのです。古い大木が猛暑をしのぐ日陰をつくってくれ、12エーカーの土地には小川が流れます。ここでは70種の薬用ハーブが栽培されており、収穫された植物はブエノスアイレス東部のホルヘ氏が所有する薬局で自然医薬品に加工されます。
ニュージーランド

ヴェレダのハブロック・ノースにある農園は、ニュージーランドの北島、ワインでおなじみのホークス・ベイのテ・マタ山麓にあります。
暖かい夏期が長く続く地中海性気候のなかで、約50種類の薬用ハーブが栽培されています。ウォレン・ピアースとその仲間の農夫たちが、バイオダイナミック農法の原則に従って農作業を行っています。 土を軽くふんわりと保つため、重量のある農機具は使わずほぼ手作業で収穫をします。3頭の雌牛の糞が肥しになり、他のバイオダイナミック農法が指定する堆肥とともに土壌の質を向上させています。
3頭の雌牛の糞が肥しになり、他のバイオダイナミック農法が指定する堆肥とともに土壌の質を向上させています。植物種の多様さと同じく野鳥種も豊富で、島の固有種のトゥイ、ケルル(ニュージーランドの鳩)、鳴き声がユニークなプケコなどがやってきて、農園はとってもにぎやかです。







