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「初秋の候」

初秋の候となりました。最近、身辺で見かけた事柄をいくつか紹介いたします。

先週家内と散歩していましたら、穀物畑の周辺にある多数のイラクサに数えきれないほどの黒いケムシがくっついているのを家内が目ざとく見つけました。イラクサなどという雑草に目を向けることはめったにありませんし、「そもそもイラクサに付くケムシなんているのだろうか・・・ちょっと考えられないな・・・『蓼食う虫も好き好き』という諺のイラクサ版かな・・・」などと考えながら半信半疑で近づいてよく見ますと、多数のケムシが丸く一塊になってイラクサの茎にいるように見えます。さらに近づきますと、勢いよくイラクサの葉を喰っているのがはっきりわかります。すごい食欲で葉がついていない茎だけのイラクサがあちこちに見えます。呆気に取られてしばし見とれていました。

このケムシはイラクサにしか寄り付かず、蛹から蝶になるとクジャクチョウという結構きれいな蝶になり、どうやら蝶として越冬するようです。モンシロチョウに次いでよく見かける蝶ですが、かくもたくさんのケムシがおれば納得できます。数週間後に蛹が見れるかもしれませんので、小学生の頃を思い出しながら観察するつもりです。

秋の気配は森の中のニワトコの実でも実感できます。以前ヴェレダではニワトコの花と実を用いて濃縮ジュースを製造していました。花だけのジュースの方が美味ですので子供たちと野生の花を採集して自宅で作成していたこともあります。ニワトコの他では拙宅の庭に隣接して立っているセイヨウナナカマドがオレンジ色の実をつけ、クロツグミやハラツグミを引きつけています。この実はドイツ語でVogelbeereといい、直訳すれば「鳥のベリー」で文字通りの通称です。ただこのベリーは人間が生で食べると嘔吐や下痢の原因となりますので要注意ですが、煮ると無害になります。

そして、鳥はもう年内に巣作りをしないということで木に吊るしてあったシジュウカラ用の鳥箱を家内が清掃しようとしましたら中にきれいな巣がありました。下半分は小さな枝や葉、茎などを集めて丁寧に組んであり、上半分は毛ですがどうやら犬の毛がメインのようだと家内は推測していまして見事な出来栄えです。シジュウカラは巣をつくったものの産卵しなかったようで、なおさらきれいに見えます。巣を注意深く取り出してみましたが少し形が崩れてしまいました。巣箱はきれいに掃除して木に吊るし、あとは来春のシジュウカラの巣作りを待つだけです。

最後になりましたが初秋の候になくてはならないのが新ジャガイモです。家内の実家が農家で毎年新しいジャガイモの収穫を家族全員が首を長くして待っていたといいます。6月から8月下旬までジャガイモがなく、8月下旬にそれこそ取り立ての待望の新ジャガイモを皮をはがさず(非常に繊細な皮なので剥く必要なし)、バターと塩だけで食する美味しさは、土の香りと相まって筆舌に尽くしがたいと家内は言い切ります。しかし小生には新ジャガイモは水っぽく、柔らかすぎて、薄いとはいえ皮を食べることにいささか抵抗がありまして、家内のいう「最高の味覚」がどうしても理解できません。夏の間ジャガイモがなかったのは昔の話で、今では夏でも外国産のジャガイモが手に入りますが、家内にとっては、やはりドイツのジャガイモにこだわりがあるようです。日本人が日本の米にこだわるのと同じだとは家内の弁ですが、一理あります。
(2021年9月)