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カイザーシュトゥール(Kaiserstuhl)

一昨年のアイフェル(Eifel)、昨年のフォーゲルスベルク(Vogelsberg)に続いて、今回のドイツ旧火山帯巡りはカイザーシュトゥール(Kaiserstuhl)を選びました。なおスイスにもカイザーシュトゥールがありますが、このコラムのカイザーシュトゥールはドイツ南西部にある小さな山岳地域(100km2)の総称で、一番高い山でも標高が560mほど。ドイツでもっとも温暖な地方として知られており屈指のワインの名産地です。とはいえ家内も小生もワインを嗜まず、関心はもっぱら自然ですので、特徴のある地形、珍しい植物や動物が焦点となりました。
今回の山歩きはクルマを一切使わず、交通機関は電車とバスを利用すると決めてきたのですが、バスが道路修理で使えず、電車を降りてから舗装された道を1時間ほど歩かねばならなかったのは計算外でした。やっとのことでハイキングコースのスタート地点に辿り着き、起伏に富んだ山道を30分ほど歩くと、はるか西方にライン川をはさんでフランスのヴォージュ山脈が見えてきました。

今日のハイライトはビッケンソール(Brickensohl)にある黄土の凹道(Lösshohlgasse)です。凹道(hohlgasseの適当な訳語が思い浮かびません)というのは数百年にわたって荷車や牛馬の通行および流れる雨水によって作られた、周囲よりも数m~10m低い小径のことです。写真の凹道の黄土の壁は小生の身長(175cm)から推測して6m以上でしょう。

黄土は吹き寄せられた陶土と砂が石灰によって固定された比較的柔軟で多孔性の堆積物で、珍しい動物(ミドリトカゲ、ハチクイドリ、ヤツガシラ)やこの地方特有の植物(サボテン、ラン)が生息していることから、多くの動植物愛好家がこの地方を訪れます。

午後からは凹道からハイキングコースを外れてホテルへ戻る道を選択。小生の目を引いたのがワイン畑の棚田で、ワイン畑というのはライン川やモーゼルのように急勾配の斜面だとばかり思っていた小生の固定観念が見事に打ち砕かれました。

二日目は草地に咲く野生のランを見に行こうと、早朝ホテルを出発。歩いている途中、足元の草が揺れてかすかな音がするのを家内が聞き逃さず、じっと目を凝らして葉の緑にうまくカモフラージュされたミドリトカゲを発見。 毎度のことながら小動物を直感的に見つけ出す家内のカンには感心してしまいます。写真の長い尻尾を確認できますか?このトカゲの全長はおよそ20cmほどでした。

ランはピラミッド型(学名:Anacamptis pyramidalis)のものが結構咲いていました。鮮やかなピンク色とピラミッド型で遠くからでも目につきます。ランの季節が終わりかける頃に咲き始めるようでなおさら目立ちます。もう少し早く来ていたら、他のランも見ることができたようで家内はいささか残念そうでした。

丸二日という短い滞在でしたが計11時間歩き、天候にも恵まれ、Kaiserstuhlの良さを満喫できてラッキーでした。次回の旧火山巡りは、かっての東西ドイツにまたがっていたレーン(Röhn)地方を訪れてみたいと思います。
(2022年6月)