養蜂を始めて9年目を迎えた家内が以下のような装置を取り寄せました。
蜂蜜を遠心分離機で取り出したあとの巣枠には、蜜蝋,花粉,蜂房などの残滓が残ります。この残滓から蜜蝋を回収するにはふつう熱処理をしてろ過するのですが、熱処理の代わりに太陽光線を用いて蜜蝋を回収しようという、省エネを考慮したスグレモノです。箱の枠は木製で縦65cm横70cm高さ20cm、蓋はプレキシガラスです。
原理は簡単で、金属プレートの上に薄いフェルトを敷き、残滓のついた巣枠を重ねて入れて蓋をして太陽光線に当てるだけです。太陽光線が直に当たるようにすると(太陽の動きに従って箱の位置を変える必要があります)箱の内部が高温になり、融解した蜜蝋が下方に流れて金属製の柵で不純物が遮られ、柵の下に設置した容器に流れ落ちるという仕組みです。
アイデアは秀逸なのですが、蜜蝋の融点は65~70℃でして、はたしてそう簡単に蜜蝋が箱の中で融解して流れ落ちるのか疑問だったのですが、雲一つない青空の午後(気温22℃)、1時間ほどで殆どの蜜蝋が流出したのには驚きました。家内は「期待通りだ!」と大満足です。(2023年6月)









