先月、どうしても訪れたいと思いながら果たせなかった日本各地を3週間で片っ端から回るという暴挙に出ました。北は十和田市現代美術館から南は高千穂峡までの12箇所でしたが、このコラムでは著名な柱状節理(噴火によって流れ出た火砕流が冷えて固形になる際、柱の形として現れるもので六角形のものが多くみられます)のある高千穂峡、東尋坊そして玄武洞について記します。
まず宮崎県北部にある高千穂峡の柱状節理ですが、川でボートに乗って下から崖を見上げれば違った印象を受けたと思うのですが生憎の強い雨で断念し、橋の上から写真を撮りました。滝の落差は17mで迫力があります。
次の柱状節理は福井県北部にある東尋坊です。ここは非常に有名ですのでご存じの方も多いと思います。高千穂と違い、日本海の荒波に晒されてその浸食作用をもろに受けています。
そして兵庫県北部にある玄武洞公園では5つの柱状節理(玄武洞、青龍洞、白虎洞、南朱雀洞、北朱雀洞)を見ることができました。高千穂や東尋坊は雑誌やパンフレットの写真などでよく見かけていましたので、ある程度の予想はできていましたが、玄武洞公園は十分な予備知識なしで入場したものですから受けた印象は強烈で、一瞬たじろいだほどです。
玄武洞
青龍洞
手渡されたパンフレットには「1929年、京大の松山博士が玄武洞の岩石の残留磁気が現在の地磁気と逆の向きであり、時代によって逆転することを世界に先駆けて発表した」とあり、少なからず感動しました。
帰途、城崎に立ち寄り温泉宿に投宿。旅の疲れを癒すには温泉が一番です。(2023年12月)









