先回のコラムは夏至の前後ということで拙宅の庭の黄色い花をご紹介しました。8月ともなりますと花の色もカラフルとなり、ゼラニアの強烈な朱色を見ると盛夏到来というイメージが小生にはあります。スイートバジルの花にはミツバチが頻繁に訪れています。
家内が栽培している唯一の野菜はトマトでして、いろんな種類のものを栽培していますが一際目立つのがオクセンヘルツ(Ochsenherz:直訳すれば牡牛の心臓)という種類のものです。ドイツ語だけではなくイタリア語でもフランス語でも「牛の心臓」という名称です。日本ではあまり知られていないようですので少し記すことにします。
拙宅のトマトはまだ熟れていませんが左の写真に写っているトマトは形が牛の心臓に似ていると言われれば「そうかもしれないな」と思えるのですが、右の写真の大きなトマトは皺があるように見え、しかも横の長さが15cmもあっておよそ同種とは見えないです。
そして朝市に出向いて熟れた牛心臓トマトを3個購入し(写真左)、そのうちの一つにナイフを水平に入れて、小さめの普通のトマトと比較してみました。
普通のトマトは子室が2つで種子が多くゼリー状の液体が十分入っていますが、牡牛心臓トマトの方は子室が6つで種子が少なく、ゼリー状の液体は少なめです。つまり牡牛心臓トマトは果肉が多いので薄く切っても型崩れがせず、水牛モッツアレラとバジルのインサラータ・カプレーゼに最適のトマトであろうといわれています。
あと十日ほどすれば拙宅の庭のトマト4種は食べごろを迎えます。カプレーゼの他、各種サラダに配合することができ、塩を少しふりかけてそのまま食べても美味ですのでいろんな工夫をしてみたいと思います。(2023年8月)









